アップルが5月上旬に発表した、超薄型な新型「iPad Pro」とスタイラスの「Apple Pencil Pro」。その内部構造を、修理分解業者のiFixitが詳細に公開しています。
新型iPad Proでは、11インチ/13インチモデルの本体の厚さが5.3mm/5.1mmと、前世代モデルと比較して大幅な薄型化を実現。この薄さを達成するために、さまざまな新機構が内部に盛り込まれていることも、アップルの幹部により明かされています。
今回iFixitは、13インチのiPad Proを分解。「iPad Proで初めて、画面を取り外した後すぐにバッテリーを取り外すことができた」と、バッテリー交換の容易さを評価しています。一方で、スピーカーや基板が接着剤で固定されているために分解しづらく、カメラも修理しづらいと報告しています。
なお、新型iPad Proのベースモデルとなる256GBストレージモデルでは、ストレージのNANDフラッシュチップが1枚のチップで構成されていました。これは複数チップによるストレージよりも一般的に性能が低く、今後のベンチマーク報告が待たれます。
一方、Apple Pencil Proは、バッテリーの取り外しが非常に難しく、本体を破壊する必要がありました。その内部には、無線充電用の誘電充電コイルや再配置された磁石、回転を検知するジャイロスコープなど、さまざまな新機構が盛り込まれています。
外観やスペックだけでなく、内部構造まで大いに刷新された、新型iPad ProとApple Pencil Pro。円安の影響もあり、価格がかなり高くなってしまいましたが、機会があればぜひ使ってみたいものです。
Source: iFixit