米航空宇宙局(NASA)の宇宙飛行士がアリゾナ州の砂漠で、「月面歩行」の練習を実施しました。
米国は「Artemis(アルテミス)」計画として、米国人宇宙飛行士を月へ送り込むことを計画しています。無人飛行ミッション「Artemis I」は2022年11月に実施され、「Orion」宇宙船の月周辺の無人飛行に成功。2026年9月に実施される「Artemis III」では、実際に宇宙飛行士が月に降り立つ予定です。
アリゾナ州フラッグスタッフ近くで実施された訓練には、NASA宇宙飛行士のKate Rubins氏とAndre Douglas氏が参加。月に似た砂漠の上でレプリカの宇宙服を装着し、月面歩行を想定した歩行訓練を実施しました。この訓練は、NASAのジョンソン宇宙センターの飛行管制官からのサポートも受けています。
ジョンソン宇宙センターでディレクターを務めるBarbara Janoiko氏は、「砂漠でのフィールドテストは、Artemisミッションの月面着陸を成功させるために必要な全てのシステム、ハードウェア、テクノロジーをテストするうえで、重要な役割を果たします」と語っています。
今回の歩行訓練は、ジョンソン宇宙センターによるアリゾナ州での5回目のフィールドテストとなりますが、人類が初めて月に立った「アポロ計画」の訓練も、この砂漠で実施されました。本番が楽しみですね。