アップルは先進技術をいち早く採用することはせず、技術の成熟や製造コストの低下を待ってから新製品を投入する傾向があります。そのジャンルの一つが折りたたみスマートフォンであり、サムスンがGalaxy Z FoldシリーズやGalaxy Z Flipシリーズを数世代にわたり発売した今なお、様子見をしているようです。
それでも折りたたみiPhoneは開発中と噂され、2026年頃に登場すると予想されていました。しかし、アップルは画面の折り目をなくすことに強くこだわっているため、2027年までに発売される可能性は低いとある調査会社が予想しています。
市場調査会社のTrendforceの最新レポートによると、アップルは折り目と信頼性に関して厳しい要求をしており、部品の仕様と性能を評価中とのこと。2027年までに折りたたみiPhoneを発売する可能性は低いが、その参入は市場の力学を大きく変えるかもしれないと述べています。
現時点では、どの折りたたみスマホメーカーも、折りたたみ画面の折り目をなくすことには成功していません。サムスン製品も世代を重ねる毎にシワは減っていますが、それでも完全ではありません。
今年の初めにも、アップルが社内でテストしている折りたたみiPhoneにサムスン製ディスプレイを使っているとの噂がありましたが、同社の厳しいテストのもとでは「数日で故障した」と伝えられていました。
今回のレポートでは、2024年における折りたたみ製品の出荷台数はスマホ市場の1.5%を占めるに過ぎず、2028年までには4.5%まで増えると予想しています。各メーカーが主に取り組んでいるのは価格設定であり、全体的なコスト削減に力を入れているとのことです。
しかし、アップル製品であれば、高価格となってもユーザーは引きつけられやすいはず。折りたたみiPhoneが登場したあかつきには、折りたたみスマホ市場も一気に拡大し、全世界で普及するのかもしれません。
Source: Trendforce
via: Wccftech