実業家のイーロン・マスク氏は、次世代ロケット「スターシップ(Starship)」の次回の打ち上げを4週間後に実施すると発表しました。
スターシップはブースターの「スーパーヘビー(Super Heavy)」と組み合わせることで、人類を月に運んだ「サターンV(Saturn V)」ロケットより大きくなります。そのミッションは、人工衛星の打ち上げから月面探査、火星への移住での使用が想定されています。
スターシップはすでに4回のテスト打ち上げを実施。今年6月に行われた4回目の打ち上げでは、ロケットの上下段の分離と予定高度への到達、海上への着陸に成功しました。次回の打ち上げでは、Super Heavyを海上ではなく発射台へと着陸させ、さらにロケットを着陸脚ではなく「箸」のようなアームで捕まえる試みが実施されます。
スターシップは上下段の再使用が可能なロケットですが、発射台に着陸させることで、輸送効率や打ち上げ頻度がさらに向上する見込み。このロケットは米国による有人月面探査ミッション「Artemis III(アルテミス3号)」でも使用される予定です。
Source: Elon Musk / X via Space.com