価格も手ごろになり、一気に普及が進んだクリーンディーゼルエンジン搭載車。維持費のやすさも広く認知され、各メーカーがモデルを投入してきています。本シリーズでは特に注目のディーゼル車を取り上げ、「買いたくなる」魅力を掘り下げていきます。
初期モデルとは別格の質感に進化!
マツダ
CX-5
283万5000円〜348万8400円(ディーゼル)
●全長×全幅×全高:4540×1840×1705mm
●車両重量:1470〜1620kg
マツダが提唱する「魂動デザイン」コンセプトの第1弾となったミドルクラスSUV。昨年のマイナーチェンジで内外装、走りが進化。2Lと2.5Lのガソリン仕様もラインナップします。
シャシー回りの進化を実感
1月のマイナーチェンジで内外装がアップデートされ、品質が格段に向上したCX-5。特にインテリアは高級感が増していて、初期型と比較すると基本的なデザインこそ変わらないが、別モノの風情に変貌を遂げています。
搭載する2.2Lディーゼルは、相変わらずトルクフル。マツダ独自の低圧縮比エンジンということで、吹け上がりはリミットまでスムーズにして軽快。ディーゼルであることを思えばスポーティと評しても差し支えない出来映えです。
しかし、今回の試乗でそれ以上の進化を実感したのはシャシー回り。ステアリングの操舵感は一層自然なものとなり、レスポンスも正確。全速域で硬かった乗り心地も、ある程度速度が乗ると落ち着くようになり、高速のクルージングが快適になった点は高く評価できます。
スポーティな性格には一層の磨きがかかった
今回は撮影の都合からハイペースで新潟県内を走り回りましたが、スポーティな性格は相変わらず。燃費も大人しく走ればあと4〜5km/Lは伸びたはず。
<走行データ>
総走行距離 約252.5km
平均燃費 11.8km/L
Q.ガソリンモデルのCX-5とどこが違う?
A.ガソリンモデルは街中走行が得意!
動力性能の高さ、燃費の良さでディーゼルが目立っていますが、ガソリン仕様のCX-5も走りの実力は高くなっています。車重が軽いので軽快感ではディーゼルを凌ぎます。街中主体で走行距離が伸びない人なら、こちらを選ぶのもアリ。
大径&扁平タイヤは高速域で性能を発揮
試乗車は19インチタイヤ仕様。その乗り心地は日常域では硬いものの、高速域になると落ち着く仕立てでした。
トリムなどのインテリアが凝った仕立てに進化
当初は安っぽいという指摘もあった内装は、今年1月のマイナーチェンジで改良。トリム類を筆頭に質感が向上しました。