高速道路上にある休憩施設、サービスエリア(SA)とパーキングエリア(PA)のアミューズメント化が止まらない。もはや旅の目的地にしたい施設を厳選してご紹介!
※こちらは「GetNavi」2024年7月号に掲載された記事を再編集したものです。
この人に聞きました!
旅行ライター 高井章太郎さん
リゾートとアウトドアを愛するライター。休日は旬の野菜を求めて道の駅を巡る。
高速道路利用者でなくても楽しめる施設が増加中
SA・PAといえば高速道路の休憩施設というイメージだが、道の駅と同じくそれ目的に旅にでる人も増えているという。
「飲食店が充実していたり、遊園地や温泉などを併設していたり、アミューズメントパークのような施設が増えています。道の駅と一体化した施設は買い物も楽し
み。特産品が手に入るので一般道からアクセスできる施設は地元の人も多く訪れます。首都高にある『川口ハイウェイオアシス』には関東最大のボーネルンドの
遊び場があり、それを目的に来る人のほうが多い印象。これは特殊ですが、事前に名物や特徴を調べておくと長距離ドライブも楽しくなります。ただし楽しすぎ
てうっかり長時間過ごしてしまうこともあるので、SA・PAでの滞在時間は決めておきましょう」(高井さん)
【MAP1】天然温泉にメリーゴーランド、観覧車…その規模はまるでレジャーランド!
刈谷ハイウェイオアシス
刈谷ハイウェイオアシス
愛知県刈谷市
来場者数1億人を突破した大人気施設。飲食店やショップはもちろん、併設の岩ケ池公園の遊具や観覧車、露天風呂やサウナを併設した天然温泉など、一日遊べる
充実した設備が人気の秘密。野外ステージでは随時イベントも開催され賑わう。
アクセス:伊勢湾岸自動車道刈谷パーキングエリア。一般道からもアクセス可能
<ここに注目!>
「オープン当初から話題のデラックストイレが2022年にリニューアルし古代ローマのコロッセオを彷彿させるエレガントなスタイルに。思わず自撮りしたくなる美しさです」(高井さん)
【MAP2】かつての江戸の関所、羽生で江戸時代にタイムトリップ
鬼平江戸処
鬼平江戸処
埼玉県羽生市
かつて羽生PAのそばに江戸の入口、栗橋関所があったことから、池波正太郎の描いた「鬼平犯科帳」の世界を再現。施設全体を通して江戸情緒に包まれ、フード
コートには、そばやうなぎなど江戸庶民が愛したメニューが並ぶ。
アクセス:東北自動車道羽生パーキングエリア(上り)。一般道からもアクセス可能
<ここに注目!>
「池波ファンにお馴染みの軍鶏鍋屋『五鉄』が登場! 人形町の老舗『玉ひで』の監修なので味に間違いなし。『五鉄しゃも鍋定食』がおすすめ」(高井さん)
【MAP3】充実の生鮮売り場を併設するネクスコ東日本最大級のSA
Pasar蓮田 (上り)
Pasar蓮田 (上り)
埼玉県蓮田市
22の飲食店とショップが並ぶ大型SA。地元の製麺会社「岩崎食品工業」の特製麺を使用した埼玉名物「肉汁うどん」ほか、明治18年創業の蓮田の老舗「ひのでや
食堂」など名物グルメも楽しみ。一般道からもアクセスできる。
アクセス:東北自動車道蓮田SA(上り)。一般道からもアクセス可能
<ここに注目!>
「SAにしては珍しく、精肉や魚介、総菜や野菜を扱うスーパーマーケットが併設されています。地元野菜のコーナ—も要チェック」(高井さん)
【MAP4】広々とした公園と連結した首都高初のハイウェイオアシス
川口ハイウェイオアシス
川口ハイウェイオアシス
埼玉県川口市
アクセス:高速川口線(上り)直結または、一般道からイイナパーク川口へ
2022年4月にオープンした施設。無料で遊べる芝生広場やフワフワドーム、遊具広場のほか「屋内あそび場ASOBooN(アソブーン)」を完備。レストランでは川口市産鋳物の羽釜で炊き上げたごはんのほか地元グルメも味わえる。
<ここに注目!>
「アスレチックや三輪車サーキット、ブロックやおままごと遊びなど7つのエリアからなる楽しい遊び場で、子どもは大興奮、間違いなし!」(高井さん)
【MAP5】富士山を望む風光明媚な立地で食とプラネタリウムを楽しむ
道の駅 富士川楽座
道の駅 富士川楽座
静岡県富士市
アクセス:東名高速道路富士川SA(上り)。一般道からもアクセス可能
東名高速道路のSAと直結し、一般道と両方からアクセスできる道の駅。地元グルメの集うフードコートやレストラン、特産品販売所に加え、体験館やプラネタリウムも。高さ60mまで上昇する大観覧車も併設する。
<ここに注目!>
「プラネタリウム・クリエーター大平貴之氏が生み出した投影機『MEGASTAR —ⅡA』を導入した本格的プラネタリウムは必見です」(高井さん)