世界には変わった祭りがあるもの。英メディアのデイリー・メールが最近、「世界で最も変わった夏の祭り」と題した記事を掲載しました。そこで取り上げられている奇妙な祭りを紹介しましょう。日本の祭りも挙がっています。
マッドフェスティバル(韓国)
韓国の西側にある海辺の街、保寧(ポリョン)で毎年7月に行われる祭り。マッドとは泥のことで、保寧にある干潟の良質な泥を全身で堪能しちゃおうというイベントです。泥風呂、泥すべり、泥のなかの障害物競争など、参加者がみんな全身泥まみれになって楽しみます。
臨死体験の祭り(スペイン)
スペインの小さな村、ラス・ニエベスで開かれるのが、臨死体験をテーマにした祭り。死にかけて臨死体験をした人をお棺に寝かせ、人々が担いで村中を歩き回って祝います。臨死という暗いテーマかと思いきや、花火大会も行われ翌日までパーティが続くのだとか。
泥の中のシュノーケリング(英ウェールズ)
沼地がある英ウェールズで行われるのが、約55mの泥の中をシュノーケリングで泳ぐフェスティバル。「泥水の中はシュノーケリングを付けても、きっと何も見えないのでは……」と突っ込みたくなる、ちょっと笑ってしまう祭りです。
夫が妻を担ぐフェスティバル(フィンランド)
男性の力自慢をちょっと変わった形で示すのが、フィンランドのソンカヤルヴィで開かれる奥様運び。夫が妻を背中に背負って、約250mの障害物コースを進みます。優勝者は、妻の体重と同じ分だけのビール代金がもらえると、賞金もユニーク。
双子フェスティバル(米国)
米オハイオ州にあるツインズバーグという小さな町。町名自体に「双子の町」という意味があることから、双子をテーマにした祭りが50年近く前から行われています。町内だけでなく、世界中から双子が集まる、世界最大の双子のイベントです。
北海へそ祭り(日本)
日本の祭りも選ばれました。北海道富良野市で毎年開催される北海へそ祭りは、同市が北海道の中心、つまりへそであることから、1969年に始まったもの。お腹に人の顔を描き、軽快な民謡にあわせてステップを踏みます。
エルビスフェスティバル(豪州)
名前の通り、永遠のスーパースター、エルビスプレスリーをテーマにした祭り。ニューサウスウェールズ州の小さな農村パークスで行われていますが、熱狂的なエルビスファンがおよそ2万5000人も集まります。パレード、ライブ、ダンス、ドレスアップコンテストなどが開かれます。
この7つのユニークな祭りを紹介した記事では、「どの祭りに行きたい?」と読者投票を行っています。どの祭りも満遍なく人気を集めるなか、「北海へそ祭り」は「妻を担ぐフェスティバル」と同率1位に選ばれています。せっかく旅行に行くなら、こんな変わった祭りのある街をチョイスしてもいいですね。
【主な参考記事】
Daily Mail. From snorkelling through a bog in Wales to painting your belly in Japan and a gathering of TWINS in Ohio: Seven of the strangest summer festivals around the world revealed. August 7 2024