2024年9月1日、防災の日が近づいてきました。日本列島は地震、台風、豪雨など様々な自然災害のリスクに常にさらされています。近年の気候変動の影響で、これまで経験したことのないような災害が発生する可能性も指摘されています。このような状況下で、私たちに求められるのは、より効果的で実用的な防災対策です。
最新の防災対策はしている?
2024年の最新の防災情報や技術を活用することで、より効果的な防災対策が可能になります。特にAIやXRなど最新テクノロジーを活用した防災対策は日々進歩しており、まだ身近にないという方もまずは存在を知っておいて損はありません。
AI搭載の気象予報サービスの活用
2024年には、Googleとウェザーニュースが共同開発した「Googleナウキャスト」など、AIを活用した高精度の気象予報が普及し始めています。これらのアプリを活用することで、急な豪雨など災害の危険性をいち早く察知することが可能です。
デジタルハザードマップの確認
現在、各地域のハザードマップがデジタル化され、リアルタイムで更新されるようになっています。スマートフォンでこれらのマップを確認し、自分の位置や周辺の避難所の状況を把握できます。
バーチャル防災訓練への参加
VRやARを使った防災訓練が一般化してきています。これらの訓練に参加することで、に学ぶことができます。災害が発生した際の状況を再現できるため、より入念に防災訓練を行うことが可能です。
パソナグループや東京消防庁など、各種のVR/AR防災訓練サービスを展開しています。
防災グッズは優れた「ツール」とワンセット
最新の防災対策の前提として、防災グッズの備えは絶対です。しかし、パッケージになっている防災グッズを備えている方もいると思いますが、グッズの開封など困ることもあると思います。そこで一緒に抑えておきたいのが様々な用途に役立つマルチツール。
代表例としてスイスの老舗ブランド「ビクトリノックス」のマルチツール「フィールドマスター」を紹介します。このコンパクトな道具一つで、日常生活から緊急時まで幅広くカバーできる優れものです。
フィールドマスターは、わずか100グラムの手のひらサイズながら、15もの機能を備えた多機能ツールです。具体的には以下の機能が搭載されています。
ラージブレード/スモールブレード/缶切り/マイナスドライバー(3mm)/せん抜き/マイナスドライバー(6mm)/ワイヤーストリッパー/リーマー(穴あけ)/プラスドライバー(フィリップス型 1/2)/ハサミ/のこぎり/マルチフック/つまようじ/ピンセット/キーリング
これだけの機能が一つのツールに集約されていることで、災害時はもちろん、日常生活でも様々な場面で活躍します。
フィールドマスターを災害時に活用するなら
水の確保と管理
災害時、最も重要なのは安全な水の確保です。フィールドマスターのリーマー(穴あけ)機能を使えば、ペットボトルを加工して簡易シャワーや給水器を作ることができます。
衛生管理
災害時は衛生管理が難しくなります。特に、赤ちゃんや高齢者のケアには注意が必要です。フィールドマスターのハサミを使えば、身の回りの材料で簡易オムツを作ることができます。
簡易的な火起こし
災害時に火をおこすため、壊れて使えなくなった木の家具などを解体したり、木を切って焚き火台の薪のように利用することもできます。非常時の安息地、シェルターを作る際にも周辺の木材や布を加工して簡易シェルターを構築することが可能でしょう。
その他、備蓄していた缶詰を開ける缶切りや、食材を切るためのブレード、調理器具を作るためののこぎりなど、フィールドマスターは食事の準備に欠かせない機能を多数備えています。
防災グッズをスムーズに使用する、それ以外の応用にも一本持っておくと安心できるツールです。デジタル、アナログの両面で防災意識を高めていきましょう。
イラスト/TOMOYA