ドイツのライカ社より35mmのフルサイズCMOSセンサーを搭載したミラーレスカメラ「ライカSL」(Typ601)が11月末に発売されます。
「Made in Germany」をテーマにハイレベルな描写力、高速性能、汎用性などを実現させ、「新時代のミラーレスシステムカメラ」として期待が集まっているこの「ライカSL」。今回はこのモデルの詳しい機能に迫っていきたいと思います。
高性能処理エンジンと2400万画素CMOSセンサーで最高のパフォーマンスを
この「ライカSL」には、画像処理エンジンの「2400万画素CMOSセンサー」と「LEICA MAESTRO II」という撮影を強力にサポートする注目の装備が搭載されています。
撮像素子の「2400万画素CMOSセンサー」は、前面にローパスフィルターが使用されていないため、これまでにない高い解像感を実現したほか、どんな光源がある状況下でも、ダイナミックレンジの広さやコントラストの高さ、ノイズの少なさを保った写真撮影を可能にしました。
「LEICA MAESTRO II」はあらゆる操作に素早く反応する処理能力の高い画像処理エンジンで、静止画では最大記録画素数が2400万画素という高さでありながらで1秒につき最高11コマの高速連写を可能したほか、4K動画では30fpsというフレームレートでの撮影が出来るようになっています。
狙い通りの静止画撮影から“シネマ品質”の4K動画まで手広くこなす
静止画ではEyeResファインダーとタッチパネル式液晶モニターにより、直感的な操作で思い通りの写真を撮ることができ、「2400万画素CMOSセンサー」と「LEICA MAESTRO II」という2つの装備の実力が存分に発揮される4K動画撮影ではプロ水準のシネマ品質動画を撮ることができます。
また4K動画の撮影モードも多彩で24fpsのCine4K動画、30fpsのUHD動画撮影、120fpsのフルHD動画など、カメラの能力を最大限に活かすモードが数多く用意されています。
さまざまなデバイスに対応する高い汎用性
ここまでプロ仕様の本格的な機能を備えてしまうと、周辺機器もハイテクなものを揃えなければいけないと思いがちですが、「ライカSL」は高い汎用性を誇っているので普段使いの様々なデバイスにも対応しています。
まずスマートフォンやタブレットでは「Leica SL app」というアプリが使用できるので、デバイスの画面を見ながら自由に撮影が出来ます。
さらに、PCソフトの「Leica C Image Shuttle」ではシャッタースピードや絞り値などの撮影設定やテザー撮影なども可能になっているのでPC画面で効率的に作業を行うことができます。
また「ライカSL」は汎用性だけではなく拡張性という面にも長けており、レンズでは100種類以上のライカレンズで撮影が可能。さらに、4K撮影時には別売のオーディオアダプターなども使用できるので、カメラのメニューからでなくても音声レベルなどが自由に設定できます。
このように数多くの魅力的な機能を剛性の高い堅牢なボディに収めた「ライカSL」は、まさに「Made in Germany」というテーマにふさわしい信頼の置ける逸品と言えるでしょう。