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2024/10/19 11:30

Smariで「メルカリ商品の自宅発送」が可能に! 留守でもオートロックを開錠する方法とは?

三菱商事が展開する、EC・レンタル商品の発送・返却・返品サービスのSmari。このサービスを使えば、コンビニ・駅に設置されたボックスのほか、自宅の宅配ボックスからでも荷物の発送ができます。一般的な宅配ボックスが荷物の受け取りにだけ対応しているのに対し、そのボックスを発送にも使えるというのが、Smariの特徴です。

 

Smariを使えるレンタルサービスやフリマアプリは徐々に増えています。そしてこの9月から、大手フリマアプリのメルカリでもSmariを使って、匿名配送サービスである「らくらくメルカリ便」などを利用できるようになりました。本記事では、このSmariの魅力についてお知らせします。

 

宅配ボックスから荷物を発送できるのが大きい

コンビニや運送業者の営業所に行かずとも、家に設置した宅配ボックスからモノを発送できるのが、Smariの大きな魅力です。2023年にリリースしたSmariは、対応サービスを増やしており、Yahoo!オークション、メルカリなどのフリマアプリでの商品発送のほか、ファッションレンタルサービスのairCloset(エアークローゼット)などで借りた商品の返却時にも使えます。

 

Smariのシステムのキモになるのが、対応宅配ボックスに貼られたQRコードです。たとえば、らくらくメルカリ便をSmariで発送する場合は、ユーザーは宅配ボックスに荷物を入れてから、メルカリのアプリで発送方法にSmariを指定。アプリから宅配ボックスのQRコードを読み込むと、画面に暗証番号が表示されるので、その番号でボックスをロックします。すると、宅配ボックスの位置と暗証番号が運送業者に通知され、配送スタッフが荷物をピックアップできるという仕組みです。

↑Smari対応宅配ボックスに貼り付けられたQRコード

 

↑メルカリのアプリでQRコードを読み込むと、暗証番号が表示されます

 

2023年にスタートしたSmariは、もともとコンビニのローソンや駅に設置されたボックスのみに限られたサービスでしたが、首都圏の住宅にも対応範囲を拡大。そして、2024年9月以降は、メルカリへの対応と同時に、全国の住宅からの発送が可能になります。

 

マンションのオートロックは、インターホンとの連携で突破!

上記は戸建てのケースですが、マンションの場合はオートロックというハードルがあります。このロックを解除しなければ配送スタッフがマンションに入れないので、荷物をピックアップできません。

 

通常、マンションを訪れた人は、共用玄関のロビーインターホンから各住戸を呼び出し、その住人がロックを解除するという流れになります。しかし、住人が不在のときでも宅配ボックスにアクセスできるようにしなければ、Smariのサービスは成立しません。

 

そこで、Smariを運営する三菱商事は、マンション向けインターホン大手のパナソニックと協力。アプリとインターホンのAPI連携により、宅配ボックス用の暗証番号をロビーインターホンに入力することで、オートロックを解除できる仕組みを開発しました。

↑ロビーインターホンに表示された、暗証番号入力画面。パナソニックのマンション向けインターホン「Clouge(クラウジュ)」「Clouge SQUARE(クラウジュスクエア)」が、Smariに対応します(写真はクラウジュ)

 

Smari対応宅配ボックスには2つのサイズを用意

戸建て住宅向けのSmari対応宅配ボックスも、パナソニックが販売しています。それが、宅配コミュニケーションボックス「e-COMBO LIGHT」で、みかん箱サイズのミドルタイプと、12Lのウォーターサーバーを2つ収納できるラージタイプの2サイズを用意。素材には、ヘルメットにも使われる、丈夫な樹脂を使用しています。カラーリングは7種類で、ブラック2種、シルバーのほか、木目調のものもラインナップします。

↑Smari対応宅配ボックス・e-COMBO LIGHT。写真のカラーはステンシルバー

 

鍵は電子式で、単三電池6本で動作。据え置きのほか、2つ重ねての設置や、壁への埋め込みなどの置き方に対応します。

 

いつでも荷物を受け取りできる…という点で便利な宅配ボックスでしたが、Smariによってついに発送まで可能になりました。通常の宅配便の発送にはいまのところは対応していないものの、一部のオークションやフリマアプリを頻繁に利用するという方にとっては、便利なサービスになることは間違いありません。