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2024/10/11 17:00

地図表示の実力はトップレベル!パイオニアのスマホ用カーナビアプリ「COCCHi」を徹底レビューしてわかった信頼性と快適さ

提供:パイオニア株式会社

スマートフォンで使うカーナビ用アプリを使う人が増えている中で、パイオニアの「COCCHi(コッチ)」が人気を集めています。そのダウンロード数は登場以来1年でなんと60万超え。支持される理由とはいったい? 家電にガジェットにグルメに……とモノ好きを自認するGetNaviの有料会員向けサービス「GetNavi Salon」のクルマ好きメンバーに、このCOCCHiを2週間にわたって実際に使ってもらい、その人気の秘密を探ってみることにしました。

↑「GetNavi Salon」メンバー、スズミチさん提供

 

従来の無料アプリとは一線を画する本格的ナビアプリ「COCCHi」

まずはスマートフォン向けカーナビアプリCOCCHiの基本的な特徴について、GetNavi乗り物担当の上岡が解説していきます。

プロの目線で解説!
GetNavi乗り物担当・上岡 篤

2023年は撮影絡みのキャンプしかできず残念。仮にデリカミニを所有したらどんな体験ができるのだろうと想像を膨らませて、2024年こそはキャンプに出かけようと計画中。

パイオニアといえば、1990年に日本で初めてGPS信号を使ったカーナビ「AVIC-1」を発売したメーカーとしても知られます。当時のキャッチコピーは「道は星に聞く」。宇宙から届く電波を受信して現在地を地図上に表示する初のカーナビをこの一言で言い表したものです。その意味でも、パイオニアはまさにカーナビを切り拓いた先駆者といえるでしょう。

 

それ以来、パイオニアは常に時代の先を行くカーナビを提供するメーカーとして存在感を発揮。やがてその実力はカーナビ界のベンチマークとして高く評価されるまでになり、そこで培った知見はサイバーナビや楽ナビへと継承されていきました。そうした中で2023年9月、パイオニアは、満を持してCOCCHiの提供を開始したのです。

パイオニア
スマートフォン向けカーナビアプリ「COCCHi」
OSはAndroid、iOSに対応。無料版/有料版 基本プラン(月額350円)/有料版 基本+住宅地図プラン(月額1400円)の3プランを用意。

 

無料で使えるカーナビ用アプリが数多く提供されている中で、このタイミングで有料プランをラインナップさせたのは、それだけパイオニアがCOCCHiに自信を持っている証なのかもしれません。

↑CarPlay/Android Autoに対応し、車載機器の大画面でスマートフォンアプリ画面の表示と直接操作が可能

 

COCCHiが持つ最大の特徴は、これまで提供されてきた無料アプリとは一線を画する、本格的なナビとなっていること。有料プランを基本とすることで、これまで車載ナビを使ってきた人でも十分に満足できる機能を盛り込んでいるのです。これにはもちろん、パイオニアが培ってきた知見が数多く活かされているのは言うまでもありません。

↑車両情報を登録することでマイカーの通行規制に適したルート案内をしてくれる。さらにCO2排出量やガソリン代金を可視化できる

 

「到着が早い」「コストが安い」「道幅が広い」の3種類からルート検索方法を指定でき、独自に保有するプローブデータとリアルタイム情報を活用し、高精度な到着時間予測や出発時間の算出、走行中に発生した渋滞を考慮したルートの再提案を行なうなど本格的です。

↑3種類のルート検索方法は「早」「安」「幅広」と表示される

 

 

GetNavi Salonメンバーが2週間使って評価!

さて、今回、参加してくれたGetNavi Salonのメンバーは、愛車がステップワゴンのシライシさんと、出張にプリウスで出かけることが多いというスズミチさん、EVであるサクラを通勤に使っているゆうさんの3名。ここからはCOCCHiのポイントを挙げながら、それぞれに使ってみた感想を伺ってみることにします。

GetNavi Salonメンバー
シライシさん
乗っているクルマ:ホンダ・ステップワゴン

最新ガジェットを買い集める40代男性。子どもが2人いるパパ。普段は子どもの送り迎えなどで運転している。

GetNavi Salonメンバー
スズミチさん
乗っているクルマ:トヨタ・プリウス

仕事などでクルマを利用することが多い30代男性。出張先でもレンタカーを借りて運転する。

GetNavi Salonメンバー
ゆうさん
乗っているクルマ:日産・サクラ

毎日通勤で往復55kmほど運転している30代女性。通勤時間の悩みは渋滞に巻き込まれてしまうこと。

 

◾️わかりやすくリアルな交差点拡大図を使って目的地まで誘導

3名がまずCOCCHiをもっとも高く評価したのが、どこへ向かっても常にわかりやすいルート案内をしてくれることでした。

↑COCCHiはスマホ画面のタテ/ヨコ表示にも対応。シライシさんは6.9インチディスプレイのiPhone 16 Pro Maxを使用しているので視認性も高かったとのこと(シライシさん提供)

 

スマホ上でCOCCHiを直接使っているシライシさんは「愛媛の実家に帰ったときでも音声案内が丁寧に行われ、曲がるタイミングがとてもわかりやすい。交差点拡大図もスマホをタテにしたときは画面の上側で、ヨコにした時は車載ナビのように右側に並べて表示してくれることは良いと思いました」と、わかりやすいルート案内に満足。

 

↑レーン情報などの案内地のイラスト

 

スズミチさんは「車線数の多い都心を走っていても、『2車線目を走って下さい』とか、道案内が具体的でわかりやすい。ほかの地図アプリによってはかなり攻めた道を案内して、通れそうにない道案内もあったりしました。しかしCOCCHiは最短ルートではないと思いつつも、自車が通れる道を案内してくれます。さらに、到着予想時間もほぼ案内通りで、時間に遅れるわけにはいかない営業の仕事で本当に助かってます」とCOCCHiが仕事の面でも役立っていることを話してくれました。

 

実は交差点拡大図は多くの無料アプリで未採用となっていることが多いんです。そんな中でCOCCHiはほとんどの交差点で車線ガイドを表示でき、周辺の状況をリアルに描いたイラストを使って進行方向を案内します。なので、複雑な交差点でも進むべきルートが把握しやすいというわけです。

 

また、ゆうさんは「ルートを選ぶ時、狭い道を案内されると不安に思う人も多いと思いますが、COCCHiでは“幅広道路”が選択肢の中にあって、これが結構安心感につながると思うんです。私としては、狭い道に自信がない人はこの機能を使うことをおすすめしたいですね」とも話していました。

 

 

◾️その音声ガイドはまるで助手席にナビゲーターが座っているかのよう

また、音声案内に対しても皆さんは、おおむね「聞き取りやすい」との評価。COCCHiで使われている音声ガイドはすべて電子合成音なんですが、そのレベルが相当に高い。特に有料プランで使われている“ニューラル音声”を使った音声は、人の発話に近い高品質さが特徴で、まるで助手席にナビゲーターが座って案内してくれているかのようです。

↑音声案内のタイミングが良くて聞き取りやすい(スズミチさん提供)

この聞き取りやすい音声を使って、スズミチさんが話していたように、進行方向だけでなく、何番目の車線を走ればいいかまでもしっかりとサポートします。しかも、分岐点までは距離だけでなく、所要時間でも案内してくれるのです。カーナビでは案内されることが多いのですが、分岐点までの距離を把握しにくい人が多いことに対応した措置。これによって、カーナビ初心者でもルート案内が把握しやすくなるってわけです。また、音声案内の発話頻度は3段階から選択可能。初めて走行する道ではより詳細な音声案内(多)、走り慣れた道や音楽を聴いている時はシンプルな音声案内(少)を利用するなど、ユーザーの用途や状況に合わせて発話頻度を選択できます。

 

一方で、ゆうさんはCOCCHiのルート案内を、通勤での実体験をもとに語ってくれました。「私は今までの純正ナビがベストだと思っていたんです。それが、COCCHiを使ったらもっとも効率よく仕事先に到着できるルートを案内してくれて、おかげで仕事の始業時間にも無事に間に合うようになって助かっています。これは渋滞情報がかなり正確だからなんでしょう、これにはビックリしましたね」。

 

COCCHiで使われている渋滞情報は、パイオニアが独自に収集したプローブ情報に加えて、有料プランならVICS情報も追加されます。それは細街路を除くほとんどの道路が対象となるレベル。つまり、メインの通りから別のルートへ回避した時もこのデータを使って誘導するため、ゆうさんのように可能な限り時刻通りに目的地へ到着できるのです。

 

また、COCCHiではルートを選ぶときに、有料道路の料金に加え、燃料費も同時に見ることができます。つまり、この料金を見ながらお得なルートを選べるわけで、単純に所要時間だけでなく、走行コストまで気配りを見せるCOCCHiならではの機能と言えるでしょう。

 

 

◾️車載ナビさながら精緻かつ美しいCOCCHiの地図表示

多くのナビアプリの中でもCOCCHiは地図表示で抜きんでた実力を発揮します。ほかの無料アプリでは考えられないほど地図が美しく、特に地図上の色遣いではパイオニアの車載ナビのこだわりである地図のビジュアライゼーションもCOCCHiへ継承しています。そこには街区や道幅などの情報がリアルに再現されているのです。この表現力もCOCCHiならではのアドバンテージと言えるでしょう。

↑レーン情報などの案内地のイラストや方向看板をはじめ、ナビゲーション中の表示情報も十分。進行方向を容易に確認できる

 

この表示についてシライシさんは、「COCCHiは地図の色合いがとても見やすいですね。案内中のルートが緑色に表示されて、何処を走っているのかもすぐにわかるんです。この辺りは私が使ってきたほかのナビアプリや車載ナビよりもずっと見やすいと感じてます」と、パイオニアらしい地図表示に感動した様子でした。

 

また、ゆうさんは「地名が四角い枠で囲われているのに加えて、そのフォントがとても見やすくてそれがわかりやすさにつながっている」と地名表示で使われているフォントにも良さを感じている様子でした。

 

この見やすさが安全につながるのではないかと話すのはスズミチさん。「色味がすごいキレイなので、パッと見ただけで知りたい地名とか現在地とかがすぐにわかるんです。(結果として)地図を見る時間が少なくて済むのでこれは安全性にもプラスになるんではないか」というわけです。

 

さらにゆうさんは「(夜モードって多くは背景がブラックになってしまうのが多い中で)COCCHiではその色バランスの使い方がとても良く、長時間使っていてもとても楽に視認できます」と話し、これがロングドライブでのストレス低減につながると話します。

↑道路名称の表示がルートや道路と重ならないようにするなど、夜モードでの地図表示の視認性も高い(ゆうさん提供)

 

そんな中でゆうさんがあることに気付きました。それは自車位置から目的地へ向かって示される赤紫の実線の存在です。「細い線ですが目的地へ向かって伸びていて、これがあることで自分の向かう方角を見失わずに済むようになるんです。以前、使っていたナビにはあったのに、今使用している純正ナビではそれがなくなっていたのでこれはとてもありがたいです。それと夜モードの色バランスも気に入っています。ナビの多くは夜モードになるとブラックになってしまうからです」。

 

 

◾️一軒ごとの所在がわかるゼンリン住宅地図を初導入。でも料金は業務用向け?

地図表示については、パイオニアとして初めてとなるゼンリン住宅地図に対応したことも話題となりました。

 

住宅地図は、一軒ごとの表札から記録した膨大なデータが地図上に表示されるもので、不動産関係でよく使われるデータでもあります。それが有料プラン(月額350円)に加えて1050円の計1400円(月額)を支払うことで、アプリ上で表示されるオプションプランです。このプランを選ぶと、地図を拡大していくと最後に住宅地図へ切り替わります。目的地付近で一軒ごとの情報を知りたい時にとても便利な機能と言えます。

↑建物の名称や居住者名、番地などの情報を詳細に表示する「ゼンリン住宅地図オプションプラン」。写真はオフィス街(左)と住宅地(右)

 

実際使ってみれば、スマホの性能が素晴らしいのか、サクサクと動いてその表示も鮮明そのものです。この機能があればいざという時に役立つこと間違いなし!と思うんですが、一般的にドライブするうえでこのプランを選ぶかといえばなかなか難しそうです。

 

ゆうさんも「料金は月額350円から一気に月額1400円になるのは、年間を考えたら少し負担が大きいかなと。私としては月額350円プランで十分役立っています」とのこと。やはりこのプランは、個人宅の配送や送迎、不動産業や建設業などの仕事で使うのに便利なプランなのかもしれませんね。

 

 

詳細なジャンル分けでスムーズに目的地検索。Googleマップとの共有も可能

ここからは改めて、GetNavi乗り物担当の上岡が解説。COCCHiは9月21日にサービスを開始して1周年を迎えました。その間、5回にわたる大型アップデートを行い、スマホでのタテ/ヨコ表示に対応など、その使い勝手は順次機能アップしてきています。

 

直近では9月28日に、自宅へ到着したタイミングですべての走行軌跡を消去する「自宅到着時自動消去」が選べるようになったほか、夜モードでは住所や施設、駅名称などの文字色を黒から白に変更し、道路名称もルートや道路と重ならないような配慮を加えているのも見逃せませんね。また、地図上の任意場所を長押しして目的地/立寄地を設定する際に有料道路/一般道路のどちらに設定するかも選べるようになったことで、使い勝手はさらに向上しました。

↑もちろん有料専用道路専用のハイウェイモードにも対応

 

カーナビとして目的地の検索能力はきわめて重要です。目的地が探せなければカーナビとしての機能を果たせませんからね。そこで、COCCHiの目的地検索ではフリーワードやジャンル、住所などが使え、フリーワードは施設名や電話番号、住所検索に対応した上で音声での入力も実現。これにより、運転中であっても簡単に目的地が探せるのです。

 

ただ、COCCHiではジャンル分けに該当しない施設は検索対象外になってしまうことがあります。目的地は観光名所があったり、またはリストにも掲載されないようなマイナーな施設もあるわけです。そういうときは、検索能力でライバルなし!とまで言われているGoogleマップで探した位置情報をCOCCHiと共有しましょう。これを使えば、日本全国どんなところでも目的地に設定して出かけられるようになります。ぜひ、COCCHiを使って、今まで行ったことがない素敵なルートをぜひ見つけて下さいね。

 

それと、ドライブ中に助けて欲しいと思うことって結構ありますよね。そんなとき、COCCHiでは画面上のメニューボタンを押すだけで「駐車場」「ガソリンスタンド」「トイレ」の3つを探すことができる「お助けメニュー」が活躍してくれます。

↑「駐車場」「ガソリンスタンド」「トイレ」の3つを探すことができる「お助けメニュー」

 

お助けメニューには並走する高速道路あるいは一般道との切り替えをワンタッチで行える機能も備えています。スマホで使う以上、道路の高低差を自動認識するのは困難ですから、この機能は積極的に使いこなすことをおすすめします。こうした、いざという時のお役立ち機能が、ドライバーの運転中のストレス低減につながるのです。

 

COCCHiには無料版と2つの有料版の計3プランが用意されているとお伝えしましたが、おすすめはなんといっても有料版の基本プラン。“基本”と称することからもわかるように、COCCHiはこの基本プランで初めて本来の機能が発揮できる設定となっているからです。1か月間は無料で使えるので、まずは試して、その上で無料版にするか有料版にするかを決めればいいでしょう。

 

 

COCCHiは9月21日でサービス開始1周年! 公式Xで「みんなの#推しルートキャンペーン」を実施中

COCCHiの提供開始1周年を記念して、パイオニアでは公式X「みんなの#推しルートキャンペーン」を実施。推しルートの写真とキャンペーン告知投稿の引用リポストと、ハッシュタグ(#推しルート)投稿で「ドライブでおすすめのルート」または「今年探索したルート」を募集中です。投稿した中から抽選で20人にガソリンギフト券(2000円分)が当たるとのこと。キャンペーン期間は10月1日から11月30日まで。

 

ちなみに、GetNavi Salonメンバーの推しルートは以下でした。

「厚木から宮ヶ瀬ダムに向かう山道のルートは走っていて楽しいですね。たまに、家族でさがみ湖MORI MORIまでドライブしたりもします」(シライシさん

「首都高の堀切JCT から江戸橋JCTの間です。夕方から夜になる短い時間ですけど、首都高から見える東京スカイツリーが綺麗で好きですね」(スズミチさん

湘南の国道134号線がおすすめ。特に鎌倉の材木座海岸から藤沢方面に向かって走ると左手に、美しい海、穏やかな波の音に癒されます。パシフィックドライブインで江ノ島に沈む夕日を眺めながらレモネードを飲む時間が最高のひとときです」(ゆうさん

 

文/会田肇 撮影/松川忍