米国において、民泊アプリのAirbnbで一番人気の場所といえば、ニューヨークやロサンゼルスなどの観光地と思われるかもしれません。しかし、2024年夏のデータから意外な小さな町の存在が浮かび上がりました。
米国のAirbnbで今夏、一番人気だったのは、ワシントン州にあるクインシーという町。人口わずか8000人の、いわゆる田舎のスポットです。
Airbnbはユーザーに旅行の理由を聞いていないため、なぜクインシーがそれほど人気になったのかは明確にわからないそう。
しかし、考えられる理由の一つは、ワシントン州には「ゴージ・アンフィシアター」という屋外イベント会場があること。ここは最近、ボブ・ディラン、レッド・ホット・チリ・ペッパーズなどの大物アーティストが公演を行った場所です。クインシーはこの会場まで比較的近いため、コンサート目当てに滞在する人が多かったのかもしれません。
また、テック系スタートアップのデータセンターも近くにあり、そこで臨時雇用が行われていることも関係がありそうです。
クインシーに次いで、今夏2番目に人気だった場所は、サウスカロライナ州のコロンビア。3位には旅行先としてもおなじみのラスベガスが入っています。世界でのAirbnbの人気利用先にも、観光地から離れた地域が上位にランクインしたとか。
宿泊料金を抑えたい人や従来のホテルと違う施設に泊まりたい人など、さまざまなニーズがあるとみられるAirbnb。人気利用先を紐解くと、新しい旅の形や社会の動きが見えてくるかもしれません。
【主な参考記事】
New York Post. Airbnb claims hottest destination a tiny town in middle of nowhere — leaving local media confused. October 1 2024