ジャマイカが生んだスーパースター、ボブ・マーリーのミュージック・スピリットを受け継ぐオーディオブランド「House of Marley(ハウス・オブ・マーリー)」のヘッドホン・イヤホン・ワイヤレススピーカーの新製品が一斉上陸します。特徴は本体にエコフレンドリーな素材を使い、なおかつ音にも気を配っていること。さっそく気になる新製品のラインナップを紹介しましょう。
ボブ・マーリーの実の息子が製品とブランドをプロデュース
「ハウス・オブ・マーリー」は、不世出のミュージシャンであるボブ・マーリーの音楽のコンセプト、自然をリスペクトするマインドを追求し、具現化したオーディオブランドです。ボブ・マーリーの実息であるローハン・マーリー氏が製品のプロデュース、ならびにブランドのアンバサダーを務めており、商品には竹やFSC(森林管理協議会)が認証するエコフレンドリーな木材、および再生利用したアルミやプラスチック、織地などの素材が使われているところにオリジナリティがあります。日本国内の取り扱いは完実電気が担当。
今回発表されたラインナップは、2機種のヘッドホン、3機種のイヤホンに4機種のワイヤレススピーカーと盛りだくさん。
ヘッドホンは、ボブ・マーリーの名曲から名前をもらったBluetoothワイヤレスのフラグシップ「BUFFALO SOLDIER」に注目。40mm口径のドライバーを搭載するオンイヤータイプのBluetoothワイヤレスヘッドホンで、ヘッドバンドにステンレススティールとレザーをあしらい、ハウジングにはFSC認証の木材を使っています。価格は1万4710円。シグネチャーブラックとミストの2色展開です。
耳元のスクロールホイールボタンで再生楽曲の音量を調節し、再生・停止のコントロールができます。連続再生時間は16時間で、付属のケーブルによるワイヤード再生にも対応しています。
もうひとつは50mm口径の大型ドライバーを搭載するオンイヤータイプのワイヤレスヘッドホン「RISE」。価格は1万670円で、ブラックとデニムの2色展開になります。ハウジングとヘッドバンドの表側には30%のリサイクルコットンと麻、プラスチックボトルから生成したファイバー素材を組み合わせたREWINDオーガニックコットン素材を使ったことで、質感の豊かさと耐久性を持たせました。メインフレームには強固なステンレススティールが使われています。ワイヤレス再生は12時間対応で、本機もワイヤード再生が可能。Bluetoothオーディオのコーデックは一般的なSBCのほか、iPhoneでいい音が楽しめるAACにも対応します。
イヤホンは金属や木材の美しさをアピールするデザインが特徴
イヤホンはすべて5000円台以下とお手頃な価格。そのうえ、金属や木材の質感を活かしたスタイリッシュなデザインを特徴としています。
最上位の「NESTA」は、ジルコニア調のセラミックハウジングとステンレスを加工して組み合わせた、女性にもファッション感覚で楽しめるジュエリーのようなイヤホンです。価格は5530円。カラーバリエーションはへマタイト/ゴールド/ローズゴールドの3色。6mm口径のダイナミックドライバーを内蔵。マイク内蔵の3ボタンリモコンが搭載されています。
「UPLIFT」はハウジングにリサイクル可能なアルミニウムと、FSC認証を取得する木材のコンビネーション素材を採用。8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載し、パワフルなサウンドを再生します。カラーバリエーションはミッドナイト/ドリフト/グランドの3色。価格は4180円になります。
エントリークラスの「SMILE JAMAICA」は価格が2830円とお手頃。カラーバリエーションは6色揃えています。FSC認証を取得するエコフレンドリーな木材をハウジングとして、9mmのドライバーを搭載。ケーブルのインラインにリモコンも搭載しました。
竹の質感を活かしたワイヤレススピーカー
Bluetoothワイヤレススピーカーは、それぞれのリスニングシーンに最適なスタイルを追求した4つのモデルが登場。
最上位の「GET TOGETHER MINI」はフロントパネルに竹を、サイドフレームにはREWINDファブリックを採用したナチュラルな外観が特徴。2.5インチのウーファーと0.75インチのトゥイーターを左右に1基ずつ乗せて、セパレーションが高く、パワフルなサウンドを追求しています。2つのスピーカーをペアリングしてステレオ再生を楽しんだり、USB端子につないだスマホなどのデバイスにスピーカーの内蔵バッテリーを使ってチャージできるのも特徴です。価格は1万7950円。
「RIDDIM BT」はレザーのストラップを付けてREWINDファブリック生地で周囲を覆った、エコ志向のポータブルワイヤレススピーカー。底面にはコルクを採用して、安定感のあるオーディオ再生を実現しています。カラーバリエーションはシグネチャーブラックとナチュラルの2色。価格は1万4990円。ベースの素材は竹として、10Wの1.5インチフルレンジスピーカーとパッシブラジエーターを搭載。小柄ながらパワフルなサウンドを再生できます。本機も2台を同時にペアリングして、並べてステレオ再生を楽しめます。
アウトドアスピーカーは「CHANT SPORT」(1万1880円)と「CHANT MINI」(5940円)の2機種。縦長の円筒形の「CHANT SPORT」は、IP67相当の防水・防塵仕様。高耐久性を特徴にうたい、アウトドアで音楽を楽しむのにも最適なスピーカーです。1.5インチのフルレンジドライバーとパッシブラジエーターを2つずつ内蔵。本体の素材は天然の木材とリサイクルアルミニウムとしています。カラバリはブラックとナチュラル。
「CHANT MINI」は手のひらに乗るコンパクトなワイヤレススピーカー。打楽器のような外観に、REWINDファブリック生地をあしらい、ベースには再生プラスチックとアルミ、竹をハイブリッドで採用。IPX4相当の防水性能も備えています。さらにマイクを内蔵しているので、スマホにペアリングすればハンズフリーコールが快適に楽しめます。
俳優の浅野忠信も太鼓判
完実電気が開催した製品発表会には、来日したプロデューサーのローハン・マーリー氏が駆けつけました。マーリー氏は「ボブ・マーリーの意志を受け継いだサウンド、エコフレンドリーなコンセプト、クラフツマンシップは全ての製品に一貫して息づいています。また製品の売り上げを、地球の自然環境を保全するための活動に捧げることも、私たちの重要なミッションです」とコメント。ハウス・オブ・マーリーブランドの製品を販売した売り上げの一部は、世界中の植林活動に寄付しているとアピールしました。製品本体だけでなく、パッケージにも再生紙やリサイクルプラスチックを採用するなど、エコフレンドリーであることに対してはとにかく徹底しているブランドです。
なお、今回の発表会場には3月に発売を予定しているアナログレコードプレーヤーのプロトタイプも展示されました。USBオーディオ出力機能のほか、イヤホン端子も付属。アナログレコード再生を手軽に、かつスタイリッシュに楽しめるアナログ入門機として最適な選択肢になりそうです。ほかにもBluetoothワイヤレスイヤホンやヘッドホンが、2017年には続々と登場する予定です。
発表会には、ボブ・マーリーの大ファンであるという俳優の浅野忠信氏もゲストとして出席しました。ボブ・マーリーに憧れて、19歳の頃にジャマイカへ旅に出たことがあるという浅野氏は、発表会に当時ジャマイカで購入したというお気に入りの帽子をかぶって登壇。ローハン・マーリー氏と固い握手を交わしました。
ヘッドホンのBUFFALO SOLDIERとスピーカーのGET TOGETHER MINIを一足早く試したという浅野氏。「最近は低音を強調する製品が多くなっている印象ですが、どちらの製品も素直でバランスのいいサウンドが特徴と感じます」とコメント。ミュージシャンとしての顔も持つ浅野氏はそれぞれのサウンドに「ボブの音楽から伝わってくる、ポジティブで前向きなエネルギーを伝えてくれる」と太鼓判を押していました。
いずれの製品ともに発売日は2月23日に決定。価格もユーザーフレンドリーなハウス・オブ・マーリーの製品をぜひ試してみてはいかがでしょうか。