かつて擦り切れるほど聴いたアナログレコードも、いまや段ボールに入れられ物置や押し入れの奥深くに眠っている……そんなことになっていませんか?隅に押しやられたレコードも、デジタル化してしまえばスマホや最新のオーディオ機器で楽しむことができます。
ソニーから4月16日に発売されるアナログレコードプレーヤー「PS-HX500」は、レコード再生機能に加え、PCと接続することで音源をデジタル録音できる機能を搭載。しかもDSD 5.6MHzやPCM 192kHz/24bitのハイレゾフォーマットに対応し、アナログならではの繊細なサウンドも高音質で記録できます。
音質にこだわったDSDネイティブ変換
「PS-HX500」は、2008年4月発売の「PS-LX300USB」の上位モデルという位置づけ。LX300USBは44.1kHz/16bitまでのデジタル出力に対応していましたが、HX500はハイレゾ出力に対応。より原音に忠実に録音可能となっています。録音対応フォーマットは、リニアPCM(.wav)が44.1/48/96/192kHz、16/24bit。DSD(.dsf)が2.8/5.6MHz。
アナログ音声をデジタル変換するADコンバーターは、DSDへのネイティブ変換に対応。いったんPCM変換してからDSDに変換する、というようなプロセスを踏まないので、ピュアなDSD音源を作成できます。
マスタークロック部には44.1kHz PCM・DSD用と48/96/192kHz PCM用の2系統の水晶発振回路を採用し、どのハイレゾフォーマットでも明瞭なAD変換を実現しています。
厳選したパーツを使った本体設計。振動対策もバッチリ
アーム部は、シェルとアームが一体型になったインテグレーテッドタイプを採用。カートリッジはMM型です。フォノイコライザーアンプを内蔵しているので、フォノイコを搭載しないアンプにも直接出力して音楽を楽しめます。
駆動方式はベルトドライブで、回転速度は33-1/3回転、45回転に対応しています。ターンテーブルには、アルミダイキャスト製プラッターと、新設計の5mm厚ラバーマットを採用。
↑アルミダイキャスト製プラッター(左)と、新設計の5mm厚ラバーマット(右)
本体のキャビネットには、30mm厚の音響用MDFボードを使い、底部に独自の偏心インシュレーターを装備。外部からの振動を排除してクリアなサウンドを再現します。
分かりやすいUIで簡単に録音・編集が行える専用PCアプリ「Hi-Res Audio Recorder」(Mac/Win対応)が付属するので、本体とPCだけですぐにハイレゾ音源を作成できます。
アナログレコードは、劣化や摩耗が気になるもの。今のうちにデジタル/ハイレゾ化しておけば、いつまでもお気に入りの楽曲を高音質で楽しめます。