オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、ハイレゾ音源の再生に対応したパイオニアブランドのカナル型イヤホン“CH3”「SE-CH3T」を3月9日に発売します。実売予想価格は3400円前後(税抜)。カラーはブラック、ゴールド、レッド、ピンク、シルバーの5色をラインナップしています。
CH3は、ダイヤモンドよりも硬いといわれる“グラフェン”を振動板にコーティングした5.5mmマイクロドライバーを搭載。ハイレゾ音源に対応する伸びのある高域から躍動感のある低域までの広帯域再生を実現しています。
また、精密切削によるアルミニウム製筐体により、ドライバーから発生する不要な共振を抑制し、クリアな中・高音とタイトで迫力ある低音を実現。筐体にはアルマイト処理を施し、金属ならではの輝きのある高い質感を表現しています。
スマホでの通話が可能なコントロールBOX付ケーブルを採用。プラグはL字型の3.5mm4極プラグで、リケーブルには対応していません。一般的な装着方式に加え、耳かけ式のオーバーイヤースタイルにも対応しています。
本日より発売されたばかりのCH3を入手することができたので、さっそくその音をチェックしてみました。ハイレゾ対応ということで、再生機にはハイレゾ対応DAP「AK70 MkII」を使用。96kHz/24bitのハイレゾ音源を再生しています。
音の第一印象は、「スッキリクリア」。ダイヤモンド以上の硬度を誇るグラフェンコート振動板がキレのある音を生み出し、中~高域の見通しがよいスッキリしたサウンドになっています。3000円台という低価格ながら、ハイレゾ音源のクリアな音質を十分再現できていると感じました。
一方、低音はかなり控えめになっており、音の迫力を味わうというよりは、すみずみまでしっかり音を聴き分けるモニターライクな味付けになっている印象。音楽のジャンルによっては、やや物足りなさを感じるかもしれません。
特筆すべきは、“軽さ”です。スペックでは質量3.1g(ケーブル含まず)となっており、手にすると驚くほど軽く感じます。筐体も非常にコンパクトで、耳の小さな女性にもオススメ。
耳へのおさまりもいいのですが、筐体がコンパクトなせいか遮音性は低く、騒がしい環境では音量を大きめにしたくなります。周囲の音を聴きとりやすいので、外を歩きながら聴くときなどにはいいかもしれません。
3000円台という価格ですので、スマホやDAPに付属しているイヤホンからのランクアップや、初めてのハイレゾ対応イヤホンとしてオススメしたいモデルです。