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2018/4/18 19:00

プロユースだけではもったいない! Bose「S1 Pro Multi-Position PA system」は音楽ファンこそ使おう

ギター用のモニターとしても……良い

では、エレクトリックギターとの組み合わせではどうでしょう? このスピーカーはギターアンプではないので、これにギターを直接にケーブル接続してもギターらしいサウンドは得られません。スピーカーとギターの間に「ギターアンプシミュレーター」を挟む必要があります。ギターアンプを使えない環境でも、そのアンプ回路やスピーカーの響きをシミュレーションしてギターアンプらしいサウンドを再現してくれるアイテムです。この機能単体の製品も豊富ですし、マルチエフェクターにその機能のひとつとして搭載されていることも多いですね。

 

↑今回は筆者手持ちのこちらVOX「amPlug」を使用。本来はヘッドホン用なのでスピーカーにつなぐのには向かないのですが……

 

アンシミュ単体製品を使う場合のケーブル接続の流れは、

エレクトリックギター

必要であれば各種エフェクター

アンプシミュレーター

BOSE S1のINPUT 1または2

となります。

 

音楽プレイヤーのINPUT 3につなぐことも可能ですが、そちらは後ほど別のアイテムをつなぎます。

 

↑amPlugのヘッドホン出力から出力して……

 

↑変換アダプタを使ってS1のINPUT 1に入力。「TONEMATCH」スイッチは、今回はギターに合わせました

 

アンプシミュレーターのヘッドホン端子からのヘッドホン再生でのサウンドとこのスピーカーから出てくるサウンドに違和感があるときは、スピーカー側に用意されている「BASS」「TREBLE」のイコライザーで調整。アンシミュ側でベストのセッティングを作り上げている場合、そちらの設定を動かすのは避けたいですよね。アンシミュとスピーカーのマッチング調整をスピーカー側できるのは便利です。「REVERB」を使えば響きを足してライブ気分を高めることもできます。

 

この使い方でのサウンドは……組み合わせるシミュレーター次第です!

 

好きな曲に合わせてギタープレイ!

さて、このスピーカーには音声入力がINPUT 1、2、3(ミニプラグ&Bluetooth)と3系統用意されており、そのすべての入力の音量バランスをミキシングして同時にスピーカー再生できます。

 

その機能を使えば、ギターと音楽プレイヤーなど手持ちの機材との組み合わせで、「好きな音楽を再生しながらギターを弾いて練習する」という環境も簡単に整えられます。リズムボックスなどと組み合わせても面白いかもですね。

 

音楽リスニング用としての使い方は先ほど紹介しました。それにギターのつなぎ方も紹介しました。あとはそれぞれのINPUTに用意されている「VOLUME」を調整して音楽とギターの音量バランスをいい感じにするだけです。

 

↑INPUT 1のギターとINPUT 3の音楽の音量バランスをそれぞれの「VOLUME」で調整

 

実際試してみると、うんやっぱり良い感じです。自分の腕がアレなのはさておき、ギターカラオケシステムとしては納得のサウンドクオリティ。

 

ギターアンプ製品の中にもオーディオ入力を装備していて同じことができるアンプはあります。でもあちらはギターアンプとして音作りされているので、音楽再生のクオリティは上質とまでは言えません。

 

対して、こちらは音楽再生メインのスピーカー。ギターサウンドのためにアンシミュを加えるという一手間は必要になりますが、音楽再生とギター、両方とも良好なサウンドを得ることができます。ギタープレイヤー視点から見ても「あえてギターアンプではない、もっとオールラウンダーな選択肢」として面白いアイテムなのではないでしょうか。

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