音声でメールやメッセージをチェック
Zeenyはどのあたりが普通のイヤホンと違うのでしょうか。本機専用のアプリ「Zeeny」をスマホにセットアップすると、スマホに届いたメールやSNSの通知を「音で聞く」ことが可能になります。例えば満員電車で手が離せないとき、屋外を急ぎ足で歩いている時に、スマホの画面に目を落とさなくても通知がチェックできるのは便利に感じられるでしょう。
スマホアプリはAndroid版とiOS版をリリースしますが、Android版ではユーザーの発声をテキスト化できる機能が加わります。つまりメールやLINEの返事を声でダイレクトに返信ができるようにもなるのです。iOS版は読み上げにのみ対応。OS間で“できること”の違いが発生していることについては、今後ソフトウェアアップデートなどにより解消が図られる見込みです。
音声で通知を読み上げてほしいアプリはZeenyの設定画面から、スマホにインストールされているアプリを対象として細かく読み上げのオン・オフが選択可能。音楽や動画コンテンツを楽しんでいる間だけ全ての通知をミュートしたいときには、ホーム画面右上にあるスピーカーアイコンをタップするとミュートの設定が切り替わります。
メールやLINEなどのSNSアプリは全文の読み上げも可能ですが、長い文書の読み上げはスキップしたくなるもの。その際にはイヤホンの曲送りボタンを長押ししたり、スマホの画面からスキップ選択できます。なお停止アイコンを押すと、そこまでに届いていた通知の読み上げがすべてキャンセルされるので注意。またメールのタイトルに「キャンペーン」など特定の文字列が入っているものは、ワードを指定して全件読み上げをキャンセルしたり条件は細かい設定が行えます。
リモコンのセンターボタンを長押しすると、ペアリングしているスマホに合わせて音声アシスタントのGoogleアシスタントやSiriが起動します。ネインの代表取締役兼CEOの山本健太郎氏は「将来はアップデートによってほかのAIアシスタントにも対応を広げたい」と語っています。
イヤホンの音楽再生の性能についても触れておきましょう。本体には10mm口径のダイナミック型ドライバーと高精度なDSPを搭載して厚みのある音を再現します。BluetoothのオーディオコーデックはaptX/AAC/SBCに対応しています。
ネイン独自のイコライザー機能「Spicetone(スパイストーン)」もZeenyに採用されています。Zeenyアプリからイコライザー機能にアクセスして、3種類がプリセットされているEQフィルターを切り替えて好みの音質が選択可能。発売後のアップデートによって、ユーザーが自身でパラメトリックEQを使って音質を調節できる機能が追加される予定です。
内蔵バッテリーによる音楽再生は最大8時間。約2時間でフル充電にできます。付属品にはノーマルタイプとダブルフランジタイプのイヤーチップのほか、耳のくぼみに掛けるシリコン製のウィングチップも含めてS/M/Lの3サイズのアクセサリーが揃います。