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2018/6/13 20:30

もはやマニアだけのものではない!! 手持ちレンズを使い倒す「マウントアダプター」のススメ

「AF対応マウントアダプター」おすすめ5製品

数あるAF対応マウントアダプターのなかでも、エポックメイキング的な存在といえるのが、2016年に発売されたシグマ「MC-11」です。シグマSAマウント用の交換レンズ、またはシグマ製キヤノン用交換レンズを、ソニーEマウントのボディで使用するためのアダプターです。

↑シグマ「MC-11」。同社オンラインショップでの価格は3万5100円。写真は、キヤノン用交換レンズ対応の「EF-E」。このほか、シグマSAマウント用の交換レンズ対応の「SA-E」が用意されています

 

MC-11が画期的なのは、数多くのレンズでAFが実用的なスピードで作動し、動作の安定感も高いこと。キヤノン用の「MC-11 EF-E」の場合、公式に対応を謳っているのはシグマ製のキヤノン用レンズのみですが、実際に筆者が試した限りでは多くのキヤノン製のレンズでも、特に不都合なく使用できました(※)。

※あくまで筆者の実感に基づくもので、キヤノン製のレンズ使用時の動作を保証するものではありません。MC-11 EF-Eの場合、公式に対応を謳っているのはシグマ製のキヤノン用レンズです

 

さらに、対応機種の追加や機能向上を目的としたファームアップが頻繁に行われることや、製品クオリティがしっかりしていて個体差が少ないこともメリットといえます。私自身、MC-11はふだんの仕事用からプライベート用まで幅広く有効活用しています。キヤノンのカメラとソニーEマウントのカメラの両方を持っている人にとっては必需品といえるかもしれません。

 

純正レンズ装着時に比べた場合のデメリットとしては、アダプターのぶんだけサイズと重量が増えること、ゾーンフォーカスなど一部のフォーカスエリアモードが使えないことなどが挙げられます。また、APS-C専用のキヤノン「EF-Sレンズ」は、MC-11に物理的に装着できない点にも注意が必要です。

 

同じくAF対応のマウントアダプターとして、Commlite(コムライト)の製品にも注目です。Commliteは中国・深センの写真用品メーカーで、数多くのマウントアダプターを手がけています。

↑Commlite「CM-EF-NEX」。キヤノンEFレンズをソニーEマウントのボディに装着できるAF対応マウントアダプター。実売価格は8370円

 

Commlite「CM-EF-NEX」は、シグマMC-11に比べると動作可能なレンズの数はやや少なめで、AFの安定感でも及びません。しかし、より求めやすい価格や、EFレンズに加えて一部のEF-Sレンズが使えることがメリットです。

 

同社の新製品として、より高速なAF駆動に対応した上位モデル「CM-EF-E HS」も今春登場しました。こちらは側面のボタンによって、位相差AFとコントラストAFの切り替えができる点がユニークです。

↑Commlite「CM-EF-E HS」。同じくキヤノンEFレンズをソニーEマウントのボディに装着できるAF対応マウントアダプター。より高速なAFが特長です。実売価格は1万9800円

 

さらに同社からは、ニコンFマウントレンズをソニーEマウントボディに装着できる「CM-ENF-E1 PRO」や、キヤノンEFレンズをマイクロフォーサーズのボディに装着できる「CM-AEF-MFT」も発売されています。

↑Commlite「CM-ENF-E1 PRO」。ニコンFマウントレンズをソニーEマウントボディに装着できるAF対応マウントアダプター。実売価格は4万2832円

 

↑Commlite「CM-AEF-MFT」。キヤノンEFレンズをマイクロ・フォーサーズのボディに装着できるAF対応マウントアダプター。実売価格は1万9979円

 

↑CM-AEF-MFTを利用して、キヤノン「EF35mm F2 IS USM」をオリンパス「E-M1 Mark II」に装着。この組み合わせでは、70mm相当の中望遠レンズとして活用できます

 

これらのAF対応マウントアダプターは、いずれも電子接点を通じてAFやAEなどの情報伝達を行っており、画像へのExif情報記録にも対応しています。絞り値や焦点距離などが記録されるので、あとからの画像管理などに役立つでしょう。

 

Eマウントボディ用のアダプターが多い理由は?

ここで紹介した2社以外にも、AF対応のマウントアダプターはさまざまなメーカーから発売されていますが、その多くはソニーEマウントのボディに装着するための製品です。

 

Eマウント用が多い理由は、Eマウントのフランジバック(マウント面から撮像素子面までの距離)が18mmと短く、ほかのレンズを付けやすいためです。マウントアダプターを実現するためには、ボディ側のマウントのフランジバックが、レンズ側のマウントのフランジバックよりも短くなければなりません。加えて、ボディ側のマウント径が、レンズ側のマウント径よりも大きいという条件もあります。これらの点で、フランジバックが短く、マウント径が比較的大きいソニーEマウントは有利なのです。

↑上は、キヤノンEFレンズをキヤノンのボディ(EOS 6D Mark II)に装着した状態。下は、同じキヤノンEFレンズをアダプター経由でソニーのボディ(α7 III)に装着した状態。マウントアダプターは、短いフランジバックのカメラに装着することで、レンズ本来のフランジバックを保つ役割を担っています

 

またソニーが、サードパーティのメーカーに対してEマウントの仕様を開示していることも理由のひとつといえます。仕様が開示されていないほかのレンズマウントの場合、レンズとボディの間で行われる情報伝達のプロトコルなどをサードパーティのメーカーが解析する必要があります。

 

以下は、AF対応マウントアダプターが発売されている主な組み合わせをまとめたものです。自分が使いたいマウント用のものが発売されているかチェックしてみてください。

↑AF対応マウントアダプターが発売されている主な組み合わせ

 

AF対応マウントアダプターは、ボディとレンズの組み合わせの幅を広げてくれる便利なアイテムです。いわゆる「マウント縛り」から解放され、より自由な撮影が可能になります。異なる複数のメーカーのカメラを所有している人や、別メーカーのマウントに乗り換えを目論んでいる人にもおすすめです。

 

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