ヘッドホンもワイヤレス+ノイキャンが当たり前に
Bluetoothによるワイヤレスリスニングと、アクティブノイズキャンセル機能を一体化したヘッドホンは、ソニーのWH-1000XM3やボーズのQuietComfort 35-IIなどの高級機が相変わらずの人気ですね。開発に高い技術力を必要とすることから、いまから数年前には限られたブランドのプレミアムモデルがあるだけでしたが、2018年にはスカルキャンディから2万円台の「Venue」も登場。ソニーの「WH-CH700N」など2万円前後のゾーンが賑わっています。今年はさらに裾野が広がりそうです。
ここでもやはり注目したいブランドはJBLです。「JBL Live 650BTNC」はワイヤレス再生とノイズキャンセリング機能を搭載しながら、GoogleアシスタントとアマゾンAlexaのAIアシスタントも統合してしまった迫力のフルスペック機。それでいて価格は199ドル(約2.1万円)と値頃感は抜群。3色のカラバリを揃えてアメリカで3月に登場します。
さらにスゴいモデルは「JBL Tune 600BTNC」。名前を見て何となくわかる通りBluetooth(BT)+ノイズキャンセリング(NC)機能を搭載したヘッドホンですが、価格は驚きの99ドル(約1万円)。ライトウェイトなので、女性がバッグに入れて持ち歩くのにも最適です。アメリカでは既に発売されて好調と聞きました。日本上陸はいつになるのでしょうか。若い音楽ファンに本機でぜひ、BT+NCヘッドホンの良いところを実感して欲しいと思います。
Jabraの「Jabra Elite 85h」はブランド初のノイズキャンセリング機能を搭載するヘッドホンでもす。大きな特徴は数々のスマート機能を内蔵したところ。そのひとつの「SmartSound」はヘッドホンに内蔵するマイクが常時周囲の環境音をモニタリングして、ノイズキャンセリングの効果を自動的に強すぎず弱すぎない、最適なレベルにキープしてくれます。ノイズキャンセリングをオンにし続けた場合でも、1回のフル充電で最大32時間のバッテリーが持続します。
さらにマイクを常時オンにしながら電力消費を可能な限り低く抑えるテクノロジーによって、本体のボタン操作などをせずに、スマートスピーカーのように音声操作だけでAIアシスタントを起動できる「ハンズフリー・ボイスアシスタントコントロール」の機能も便利そうです。SmartSoundとハンズフリー・ボイスアシスタントコントロールの機能はそれぞれ屋外で使う場合を考えて、モバイルアプリ「Jabra Sound+」からボタンを使ったマニュアル操作に切り替えることもできて安心。音楽プレーヤーとの間はSBCを改良したオーディオコーデックのmSBCに対応します。
パナソニックのHi-FiオーディオブランドであるテクニクスもBluetoothワイヤレス+ノイズキャンセリング機能を搭載するヘッドホン「EAH-F70N」を発表しました。アメリカでの販売価格は450ドル前後(約4.8万円)とやや高め。プレミアムクラスのヘッドホンに位置付けられます。発売予定時期は夏ごろ。新開発の「Composite Performance Film」を振動板に採用した40mm口径のドライバーがどんな音を聴かせるのか、試せる日が待ち遠しいです。昨年パナソニックが発売したヘッドホン「RP-HD600N」と同様に、Bluetoothオーディオのコーデックはハイレゾ相当のワイヤレス再生が楽しめるLDACとaptX HDを両方サポートしました。