ソニーは、独自技術でガラス管を振動させて音を出す「グラスサウンドスピーカー」シリーズの新モデル「LSPX-S2」を3月16日に発売します。実売予想価格は4万5000円前後(税抜)。
「LSPX-S2」は、LEDランプを包むガラス管を振動させて音を再生するワイヤレススピーカー。初代モデル「LSPX-S1」をひと回り小さくしたコンパクトなサイズ感で、食卓やベッドサイドなど家庭内の様々な場所に持ち運んで使うことができます。なお、LSPX-S1は継続して併売されるとのこと。
ソニー独自のスピーカー駆動技術「アドバンスド バーティカル ドライブ テクノロジー」により、有機ガラス管全体を震わせて音波を発生させることで、360度に広がるサウンドが楽しめます。
本体は、ガラス管を高域を担うツイーターとして使い、中部に中域用の35mmウーファー、底部に低域用のパッシブラジエーターを配置。低域から高域までバランスのとれた音質を実現しています。
また、新たにハイレゾ音源の再生にも対応(有線接続時またはWi-Fi接続時)。ハイレゾ相当のサウンドをワイヤレス再生できるBluetoothコーデック「LDAC」に対応するほか、MP3などの圧縮音源もアップコンバートしてハイレゾ相当に補完する高音質化技術「DSEE HX」も搭載しています。本体にはバッテリーを内蔵し、最大約8時間の使用が可能。
音楽ストリーミングサービス「Spotify」が楽しめる「Spotify Connect」に対応しており、Wi-Fiに接続すればスマホからの操作で好きな音楽を再生可能。また、「プッシュ&プレイ」機能により、本体ボタンをワンプッシュするだけでSpotifyの音楽をダイレクトに再生することもできます。
有機ガラス管内のLEDは、32段階の明るさ調整に加え、ろうそくのように光がゆらぐ「キャンドルライトモード」を装備し、やわらかく周囲を照らします。
このほか、複数のLSPX-S2を同時に使用できる「ワイヤレスマルチルーム」機能を備えており、Wi-Fi接続時は最大10台まで接続可能。Bluetooth/Wi-Fi接続時に2台でステレオ再生することもできます。
包み込まれるような独特のサウンドは健在
さっそくそのサウンドを聴かせて頂いたところ、ちょっと聴いただけでは目の前のランプが鳴っているとは思えないほど無指向性のサウンドは初代のLSPX-S1譲りだと感じました。まさしく部屋中を満たすような、包み込まれるような独特のサウンドです。
LSPX-S1と比べてガラス管がスリムになった分、物理的な出力は下がっていますが、バーティカルドライブ回路が進化しており、アンプと加振器(ガラス管を震わせるもの)のあいだに抵抗をかませる必要がなくなったとのことで、小型なボディから想像もつかないようなクリアな音を再生してくれます。ハイレゾ対応モデルらしく、伸びやかな高音も楽しめます。
小型化されたことで、設置できる場所や活用できるシーンが広がった新グラスサウンドスピーカーは、最大10台まで同期できるので、家庭内だけでなく店舗用としても使えそう。カフェやレストランのオーナーの方は、導入を検討してみては?