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2016/7/15 20:39

軽快に撮れて高画質! やっぱり最強の“お散歩カメラ”だったパナソニック「GX7 Mark II」

パナソニックが初めてレンズ交換式デジカメ「Lumix DMC-L1」を発売したのは2006年7月。そして、初のミラーレス機「Lumix DMC-G1」は2008年10月に登場。以降は、マイクロフォーサーズ規格のミラーレス一眼機のラインアップを拡充し、人気のブランドとなっている。

 

現在は、高画質を追求した「Lumix DMC-G」シリーズ、動画撮影機能を強化した「Lumix DMC-GH」シリーズ、本体を小型化した「Lumix DMC-GF」シリーズ、エントリークラスの「DMC-GM」シリーズ、そして「Lumix DMC-GF」シリーズの流れを汲む小型ハイエンドモデルである「Lumix DMC-GX」シリーズがラインアップされている。

 

今回紹介するのは、2013年発売の「DMC-GX7」をブラッシュアップしたDMC-GXシリーズ最新機種の「Lumix GX7 Mark II」。高級コンパクトミラーレス一眼機だ。

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↑Lumix GX7 Mark II(シルバー)

 

撮像素子は有効画素数1600万画素の4/3型Live MOSセンサーを搭載。フルHD動画撮影やボディとレンズの両方で手ブレを抑える「デュアルI.S.」、カメラ内で不要な部分を消去できる「クリアレタッチ」、秒間30コマの長時間連写を利用した「4K PHOTO」など、多彩な機能が凝縮されている。

↑レンズとボディの両方で手ブレを防ぐ「デュアルI.S.」

快適な操作が行える2ダイヤル仕様

背面液晶はタッチパネルに対応した3型液晶を搭載。ボタン類は適切な大きさで操作しやすい。

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背面液晶は上下に稼働できるチルト式。ハイアングルやローアングルでの撮影に威力を発揮する。

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電子ビューファインダーは約276万ドット。あまりタイムラグは感じられず、快適に使える。

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上面にはシャッターボタン兼前ダイヤル、モードダイヤル、動画ボタンと最小限のものしか配置されていない。背面にある後ダイヤルと合わせて2つのダイヤルを駆使することで、快適な操作が行える。

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GX7 Mark IIの高速連写を利用した機能として、「フォーカスブラケット」機能があげられる。これは、撮影時にフォーカス位置をずらした写真を高速連写し、撮影後のタッチパネルを操作してピント位置を選択できるというもの。マクロ撮影時など微妙にピント位置がずれてしまう可能性が高い撮影で使うと効果的だ。

 

ボディサイズはW122×H70.6×D43.9mm。重量は約426g。普段使いとして持ち歩くには十分小型軽量といえる。マイクロフォーサーズシステムは、レンズも小型軽量のものが多いので、システム全体のスリム化ができるという点も特徴だ。なお、今回は7月中旬発売の単焦点レンズ「LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.」を使用した。

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↑LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.

 

高い解像感とリアルな描写を実感

それでは、作例を見ていこう。画像をクリックすると拡大表示されるので、じっくり見て頂きたい。

 

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LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F2.8 1/1000秒 スタンダード

ふわふわの毛並みの羊をアップで。1600万画素クラスの機種だが、それ以上の解像感を感じる。

 

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LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F8 1/400秒 スタンダード

曇天下での撮影ということもあり、発色はややおとなしく感じられる。遠くにある木の立体感が素晴らしい。その後ろに見える観覧車もしっかりと写っており、このカメラの解像感の高さが伺える。

 

LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F5 1/40秒 モノクローム
LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F5 1/40秒 モノクローム

フォトスタイル「モノクローム」で撮影。これまでの機種に搭載されていたフォトスタイル。

 

LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F5 1/60秒 L.モノクローム
LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F5 1/60秒 L.モノクローム

本機から搭載された新しいフォトスタイル「L.モノクローム」で撮影。「モノクローム」に比べよりシャープかつコントラストが高い。こちらのほうがよりモノクロ写真らしいと言える。

 

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LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F2.2 スタンダード

室内でのテーブルフォト。LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH.は、F値が明るく20cmまで寄れるので、このようなシーンでの撮影がしやすい。窓から差し込む光だけでの撮影だが、立体感のある写真になった。

 

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LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO200 F4 1/1250秒 スタンダード

大きな被写体を下から見上げる角度で撮影。広角レンズならではのダイナミックな構図になった。金属の質感がリアルで、描写力の高さがわかる。

 

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LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. 24mm相当 ISO1600 F8 1/30秒 風景 三脚使用

高感度テスト。ISO1600での撮影だがややノイズが見受けられる。ISO3200になるとノイズがさらに増え、カラーバランスも乱れてくる。高感度撮影の許容範囲としてはISO1600が目安といえる。

 

小型で高画質。普段使いのメインシステムとしてオススメ

GX7 Mark IIを使ってみて感じたことは、「小型で取り回しがいい」ということと「画質がいい」ということだ。小型であることは、旅行や街でのスナップ撮影などに最適。特に、小型のレンズが豊富にあるマイクロフォーサーズならば、本機とレンズ数本を持ち歩いても、デジタル一眼レフ+高倍率ズームレンズという組み合わせよりもかなり軽快になる。

 

また、画質面では記憶色というよりも記録色に近いと感じた。一見地味な色合いだが、長時間見ていても飽きが来ない。しかも解像感が高いため、写真がよりリアルに感じられるという点において、かなり評価できる。

 

操作性においても、頻繁に使う機能はボタンに割り当てられていたり、ほとんどが右手で操作できるよう配慮されているなど、かなり快適。ボディサイズと操作性、画質のバランスが絶妙な機種だ。

 

マイクロフォーサーズ機は、豊富なレンズ群も魅力的。すでにマイクロフォーサーズを使っている人ならば、軽快に撮影できる普段使いのカメラとして導入してもよいし、ミラーレス機初心者にも、今後レンズを買い足していくことを考えるとオススメしやすい。

 

ズームレンズで手軽に楽しむのもいいが、この画質を最大限に活かすのならば単焦点レンズがベスト。まずは数本揃えてみて、本機の軽快な撮影スタイルと高画質を堪能してみてはいかがだろうか?

 

 

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パナソニック
LUMIX GX7 MarkII
実売価格8万8340円(ボディ単体)、10万710円(12-32mm標準ズームレンズキット)
新ヴィーナスエンジンを搭載したマイクロフォーサーズのミラーレス一眼。ローパスフィルターレス仕様で、解像感の高い細部まで忠実な描写を実現しています。5軸ボディ内手ブレ補正と、2軸レンズ内手ブレ補正の組み合わせによる新開発の手ブレ補正システム「Dual I.S.」を搭載し、手ブレを強力に補正。4K動画から静止画を切り出せる「4Kフォト」モードや撮影後に好きなフォーカスポイントの写真を選べる「フォーカスセレクト」なども搭載します。

 

【SPEC】
撮像素子:1600万画素、4/3型 Live MOS センサー
レンズマウント:マイクロフォーサーズマウント
モニター:3型/約104万画素
サイズ:W122×H70.65×D43.9mm/約426g(バッテリー等含む)
カラー:ブラック(K)、シルバー(S)

 

【URL】

パナソニック http://panasonic.jp/

DMC-GX7MK2 http://panasonic.jp/dc/g_series/gx7mk2/

LEICA DG SUMMILUX 12mm / F1.4 ASPH. http://panasonic.jp/dc/lens/leica_dg_summilux_12/