ダイソーの“高音質イヤホン”のクオリティは?
しょっぱなから不安を覚えてしまったのですが、続いて今回のメインアイテムである高音質モデル3種を聴いていきます。各モデルには型番があり、「HQ-002」「HQ-003」「HQ-004」となっています。もしかするとHQ-001やHQ-005というモデルも存在するのかもしれませんが、筆者が購入した店舗にはこの3モデルしか置いていませんでした。
いずれもスペックや使用は同じで、ケーブル部にマイク付きリモコンを備え、ケーブル長は1.2m。インピーダンスは32Ωで、再生周波数帯域は20Hz~20kHzとなっています。イヤホンで32Ωというのは、やや音量が取りにくい方に入るかもしれません。
まずはHQ-002から見ていきましょう。このモデルは、白熱電球のソケット部分のようなハウジングデザインが特徴的です。
音を聴いてみると、一聴して先ほどの100円イヤホンとは“格”が違うのがわかります。さすが高音質をうたうだけあって、安心して音楽を聴けるクオリティにあると感じました。じっくり聴いてみると、低域が強めで中高域は控えめ。こもりのある暗めの音で、解像度は低いなりによくまとまっています。昔のジャズ音源などを聴くと雰囲気が出ますね。
続いてHQ-003を聴いてみます。こちらは黒のボディにゴールドのラインがあしらわれています。特筆すべきは、ハウジングの後方がパンチングされており、複数の穴が空いていること。そのせいか、ほかのモデルより若干音漏れしやすくなっています。
音質は、パンチングの効果もあってか音の抜けがよく、メリハリがあって明るい音となっています。低音もよく出ており、いわゆる“ドンシャリ”的なサウンドといえるでしょう。ポップスやロック、打ち込み系などノリのよいジャンルの楽曲に合う音です。
最後にHQ-004を試してみます。こちらはブラックをベースにシルバーがあしらわれており、デザイン的には3モデルのなかで最もシンプルなものとなっています。
また、3モデルのなかでは唯一、ハウジングに角度がつけられており、そのおかげで耳にしっかりフィットしました。装着性を求める方はこのHQ-004一択でしょう。
音質は、HQ-002に似た暗めの音で、メリハリはないけどうまくまとまっています。若干低音の押し出しが強めな分、中高域が埋もれてしまっている感じも。解像感もあまり高くありません。
いずれも300円なら満足できるクオリティ
3モデルを試聴して筆者が1番気に入ったのは、メリハリのある音質のHQ-003。次点で、装着性の高いHQ-004でしょうか。いずれのモデルも300円という価格なら十分満足できるクオリティだと思います。
外出先でイヤホンを忘れたとき、ダイソーに駆け込んでイヤホンを調達するなら、100円のイヤホンではなく、この300円の高音質モデルを選ぶことをオススメします。
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