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2020/10/16 21:30

クラウドファンディングで1.6億円を集めた2wayイヤホン「KPro01」が一般発売! 杉田智和ボイス追加も

オウルテックは、10月14日にオンライン上で「秋の製品展示会」を開催しました。紹介するジャンルごとに3部構成で行われ、第1部ではスマホ関連のデジタルガジェットやアクセサリー、第2部ではアウトドア関連製品、第3部ではオーディオ製品の新製品が登場しました。本記事では、GetNavi webでもおなじみのオーディオ評論家・野村ケンジさんも登壇した第3部の模様を振り返っていきます。

↑登壇したオウルテックの安藤さん(左)とオーディオ評論家の野村さん(右)。安藤さんの髪型が第1部と違う……!?

 

同社企画部の安藤省吾さんによれば、現在のワイヤレスイヤホンのトレンドは、「1万円以下のロープライスモデルの増加」「1.5~2万円のハイコスパモデルの登場」「小型化または大容量バッテリーを搭載するモデルへの二極化」の3点。オウルテックもこのトレンドに沿った新製品を作っています。そのなかで同社がコンセプトとしているのが「とにかく楽しい」アイテムであること。コスパが良いだけでなく、各製品にそれぞれの面白さが詰まっているのが同社の製品の特徴です。

 

オーディオマニアとして有名な声優・小岩井ことりさんは、同社のイヤホンを「ジェネリックイヤホン」と表現しているそう。これまで高価だった高性能イヤホンを、ジェネリック薬品のように手に取りやすい価格で提供していることからこのネーミングを思いついたそうです。それを聞いた野村さんも「安い、というよりハイコスパのイメージが強いですね」と同社の製品のクオリティに太鼓判を押しています。

 

最初に登場した製品は、今夏に発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン「SAMU-SE04S」(実売価格1万4800円)。SAMU-SE04の後継機となるこのイヤホンは、特殊な二重構造を採用したDual-Layered Carbon Driverに加え、同価格帯のライバル製品より高スペックのチップセットを装備し、従来品よりも高品質なサウンドを届けられるようになったそう。

 

また、前モデルのユーザーの声をもとに、シリコンイヤーチップを柔・硬2タイプ、低反発素材のイヤーチップを1タイプ、合計3種類のイヤーチップを計10個付属しています。音だけでなく、装着感の面からも、音の楽しみを拡げてくれるアイテムといえそう。本品について野村さんは、実際に使用させてもらった感想として「(現行品である)SAMU-SE04を持っている人も買い替えて欲しいくらい良い」と述べており、着実な進化を感じたようです。

↑SAMU-SE04Sでは、カラバリが増えて4色に。こちらはピンク

 

次に、安藤さんが「野村さん、お待たせしました!」と取り出したのが、「SAMU-SE05」(7180円)です。同社のSamuシリーズのなかでもエントリーモデルにあたる本品は、フィット感に焦点を置いて開発されています。小さな女性の耳でも圧迫することなく装着しやすい形状になっており、発表会でモデルを務めたオウルテックレディの武田美憂さんは「このイヤホンを耳に入れると周囲の音が聞き取れないくらい、しっかりフィットする」と語っていました。野村さんは「歩くときにつけていると危険かもしれませんね」と注意を喚起しつつ、「発売をずっと待っていた、音楽に集中できるイヤホン」と評価しています。

↑SAMU-SE05を装着した武田さん。青く点灯しているのはペアリングモードのLEDランプです(ペアリング後には消灯します)

 

↑ケースは、パカッとフルオープンできる特殊な形状。バンドが付いているのでカラビナに吊り下げることができます

 

未発表の新製品も登場

ここから先は、これから発売を予定している未発表の新製品となります。「BTTW-C01」(予定価格4180円)は、小型サイズのかわいらしい完全ワイヤレスイヤホン。日本語のシステム音声を搭載し、その声は声優の小岩井ことりさんが担当しているとのこと! 再び装着モデルを担当した武田さんによると「(SAMU-SE05と比べて)どちらも付けやすいんですが、女性受けはこちら(BTTW-C01)だと思います」とのこと。小ささが目を引く本品ですが、最大15時間(ケース内充電をしながら、5時間×3回)のロングスタミナで、ちょっとした水濡れならへっちゃらのIPX5の防水性能も持っています。小さいからといって侮れない、しかも安いという製品です。

 

となると音が気になるところですが、野村さんは「いい意味でちゃんとしている、音楽が音楽らしく聴こえる」語っており、十分満足な様子。発売は11月になるとのことですが、待ち遠しい限りです。

↑BTTW-C01は、見ての通りの小ささが特徴

 

↑パッケージももちろん小型で、上下ともに平面の形状。カラバリは3色です

 

続いて、首掛け式のワイヤレスイヤホンも登場しました。完全ワイヤレスイヤホンがトレンドとなっている現在ですが、野村さんによれば「脱落時に地面に落とすことがない、左右で音の時間差が生じにくい」といった点で、こちらの形状にも大きなメリットがあるとのこと。今回紹介された「SAMU-SEBT01」(予定価格4378円)は、ダイミック2基のデュアルドライバ―を搭載しています。

 

本品の音について、野村さんは「4桁後半の価格で売られていてもおかしくない音」と高評価。イコライザーの設定を変更できるボタンを搭載するほか、16~20時間の連続再生時間を誇る本品は、先に紹介された完全ワイヤレスイヤホンとは異なる、また別の魅力を持ったアイテムといえます。発売開始は2021年春の予定です。

↑SAMU-SEBT01を首にかけた野村さん。「スポーツ時に使う人などで、こちらのネックバンド式を好む方も多いですよね」と語りました

 

↑イコライザー調整ボタンは大型で押しやすくなっています

あのKPro01がついに一般発売! 杉田智和の音声追加も

最後に登場したのが、クラウドファンディングMakuakeでオーディオカテゴリ1位、「Makuake Of The Year 2020 GOLD」を4000プロジェクトのなかからから受賞したという目玉アイテム「KPro01」。声優の小岩井ことりさんを中心として同社が開発した、世界初の、有線&完全ワイヤレスの2way仕様のイヤホンです。

↑Makuakeのプロジェクトページ。1万人を超える支援を集めました

 

クラウドファンディングで集めた金額は1.6億円を越え、特に最後の5日間で1億円を集めるという急加速を見せました。その支援者は半数が20代で、男性が97%。野村さんは「20代が高額イヤホンを買うのは珍しい」と驚きを隠さず、安藤さんも「オウルテックのファン層は40~50代だったので、オウルテックのことを広く知ってもらえた。(開発開始の契機になったイベント)ポタフェスに参加していてよかったと、本当に思います」と、うれしそう。

↑Makuakeでの支援金額のグラフ。スタート時に加え、最後の5日間で大きく伸びているのが分かります。安藤さんによると「(クラウドファンディングのストレッチゴールで)システム音声を担当する声優が5名追加されたのが大きかったのでは」とのこと

 

このKPro01はすでにMakuakeでの支援募集を終了していましたが、ユーザーからの期待に応え、2021年春に一般発売されることが決定! 開発リーダーの小岩井ことりさんからも、一般発売決定を祝う動画コメントが寄せられました。

↑発表会にメッセージを寄せた小岩井ことりさん。「クラウドファンディングで一からみんなで作ったイヤホンを、多くの人に届けられるということで、とても嬉しく思います」と喜びのコメント

 

なお一般発売時には、本体・ケース・シルバーケーブルのほか、クラウドファンディング時には用意されていなかった充電クレードルが標準で付属することもアナウンスされました。なお、充電クレードルは単品での発売もされるそうです。

↑追加で開発された充電クレードル

 

さらに今回はサプライズもありました。本品のシステム音声を担当すると発表されていた小岩井さんを含む女性声優6名の面々に、杉田智和さんが追加で加わることが発表されました。杉田さんといえばアニメ「銀魂」の坂田銀時役をはじめとして、多数のアニメ・ゲームなどに出演する大人気声優。実は、本品のクラウドファンディングのページに杉田さんがこっそりコメントを寄せていたそうで、これが本人によるものだと確認されたことから今回のボイス起用につながったそうです。

 

筆者としてはやはりKPro01が気になりますが、そのほかにも精鋭のラインナップを揃えるオウルテックの新製品の展開から目が離せません。

 

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