AV
2020/12/28 18:30

アップル、ソニー、ボーズ。AVライターが選んだ「2020年のベストプロダクト」TOP3

2020年は私にとって何もかもがイレギュラーでした。2月に渡航を予定していたバルセロナへの取材を取りやめて以後、予定していた海外取材がバタバタとキャンセルになり、結局その後は1回も海外に出かけていません。毎年海外の展示会で見たり、触れたりした新製品やサービスをGetNavi webでレポートできることが私の楽しみでもあるので残念です。2021年はまた国内外のオーディオ・ビジュアルやデジタルガジェットの最新情報を色々ご紹介したいと考えています。

 

生活環境は大きく変わったものの、2020年も気持ちを明るくしてくれる魅力的な製品が数多く発売されました。私が特に満足したオーディオ・ビジュアル系の製品3点を振り返ってみたいと思います。

 

【その1】 ボーズらしい強力なノイキャン機能が魅力

ボーズが久しぶりに発売した、QuietComfortのシリーズネームを冠した左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」は、しっかりと効く強力なアクティブ・ノイズキャンセリング機能がお気に入り。発売後も外出する時の定番イヤホンとしてバッグにほぼ入れっぱなしにして持ち歩いています。

ボーズ

Bose QuietComfort Earbuds

実売価格3万3000円

 

本体や充電ケースがやや大きいよねという声もあるようですが、筆者は装着バランスがとても安定するのであまり気になりません。ひとつ不満に感じていたイヤホンのリモコンからスマホで再生中の音楽のボリュームが変えられなかった点も12月のソフトウェアアップデートで解消されたので満足。

↑独特な形状のシリコン製イヤーピースのフィット感にも満足です

 

アクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤホンは、大きな騒音に囲まれる飛行機に乗って使ってみると力不足に感じてしまう製品が多かったので、空の旅には仕方なくノイキャン・ヘッドホンを手荷物に入れていました。QuietComfort Earbudsがあれば旅行の荷物がだいぶコンパクトにできそう。次に試せる日が待ち遠しいです。

 

【その2】 iPhone連携が便利すぎるスマートスピーカー

11月にアップルが発売したHomePod miniが、いまのところ私のスマートスピーカーの決定版です。

アップル

HomePod mini

実売価格1万1880円

 

サウンドが好みに合ったこともその理由のひとつですが、コンパクトで場所を取らないサイズ感と、iPhoneで再生中のサウンドをHomePod miniにデバイスを近づけるだけで素速く転送できるHandoff機能が便利すぎます。

 

使い方を紹介します。iPhone(iOS 13.2以降)の「設定」アプリを開いてから「一般」に入り、「AirPlayとHandoff」の「HomePodに転送」と「Handoff」をオンにして、iPhoneのWi-Fi/Bluetoothがオンなっていることを確認してから、端末をHomePod miniに近づけると、あらゆるアプリで再生中のオーディオ(動画系アプリも)がスマートスピーカーから聞こえてきます。

↑iPhoneで再生中の楽曲をHomePod miniにワンタッチで転送できるHandoff機能

 

聴きたい曲を音声操作でSiriにお願いすることもできるのですが、海外インターネットラジオのステーション選局を声による操作で成功させるのは至難の業。iPhoneで選択してからHomePod miniに転送する聴き方が確実です。HomePod miniを購入してから、スマートスピーカーは仕事机の手元近くに置いて使うスタイルが私のスタンダードになりました。

↑仕事机の手元近くにスマートスピーカーを置いて使うようになりました

 

【その3】 5G時代のスタンダードスマホ

ソニーは2020年に5G対応のXperiaプレミアムモデルを2機種発売しました。コンパクトな5Gスマホはアップルやシャープも発売していますが、6.1型の大きな画面サイズをキープしたまま本体をスリムにした「Xperia 5 II」は動画やゲームが楽しみやすく好感が持てました。このサイズ感は5G時代のオーディオ・ビジュアルエンターテインメントを最も快適に楽しめるスマホとして、スタンダードになりそうな気がしています。6.5型/4K対応の「Xperia 1 II」も良いんですけどね。

ソニー

Xperia 5 II

実売価格9万9000円(docomo online shop)

 

オーディオは3.5mmアナログイヤホンジャックが復活したので、わが家のハイレゾ対応イヤホンを直結して音楽再生が楽しめるのもうれしいところ。モバイルゲームのサウンドも操作とのタイムラグが発生しないので快適です。

↑3.5mmアナログイヤホンジャックが復活しました

 

ソニーは独自の立体音楽体験の技術「360 Reality Audio」を、海外ではAmazon MusicやTIDAL、Deezerにnugs.netをはじめとする音楽配信サービスと組んで、Xperiaをはじめとするスマホと一般的なヘッドホン・イヤホンによる組み合わせで楽しめるサービスも始めています。日本でも近くXperiaで360 Reality Audioのコンテンツが楽しめるようにぜひなってほしいものです。

 

2021年もまたオーディオ・ビジュアルの革新的な製品とサービスをこの場でご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

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