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2021/9/10 14:15

FF XIVサウンドチームが全面協力! パナソニックのゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」の本気度がすごい

パナソニックは、ゲーム専用モードを備えたネックスピーカー“SOUND SLAYER”「SC-GN01」を10月22日に発売します。実売予想価格は2万2000円前後(税込)。

↑ゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」

 

SC-GN01は、肩に乗せるように装着し、耳を塞がずにサラウンドサウンドが楽しめるネックスピーカー。首元を囲むようにレイアウトされた計4つのスピーカーによる「TRUE MAGESS(True Majestic Augmented Gaming Environment Sound System)」が、ゲームの世界の中心にいるような音場を再現します。左右2chのステレオ音声も4chへ自動的にアップコンバートされ、奥行きのあるサラウンド環境を楽しめます。

↑肩に乗せて使用します。耳を塞がず自然な聴こえ方なのが特徴

 

一般的なヘッドホンは頭の中で音が鳴るような感覚ですが、ネックスピーカーは頭の外で音が鳴るため開放感があり、まるでゲームフィールドにいるかのような臨場感のあるサウンドが体感できます。

 

小型のスピーカーでも重低音を体感できるよう、低域部分を仮想再生する「H.BASS」技術を採用している点も見逃せません。これは、低域の信号に倍音を付加することで、擬似的により低い音が鳴っているように感じさせるというもの。これにより、コンパクトなスピーカーで迫力のサウンドを体感することができます。

 

また、本機はスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」サウンドチームと共同で開発したゲーム専用の3つのサウンドモードを搭載。ゲームの世界にいるかのような臨場感の「RPGモード」、正確な音の定位が得られ足音なども聴き取りやすい「FPSモード」、人の声が聴き取りやすくシナリオに没頭できる「ボイス強調モード」から、プレイするゲームに合わせて自由に選ぶことができます。

↑ファイナルファンタジーXIV (c)2010-2021 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

 

そのほか、映画を見るときに最適な「Cinemaモード」、音楽再生時に適した「Musicモード」、テレビの音声などが聴き取りやすい「ステレオモード」なども備えています。

 

本体にはマイクを内蔵しており、プレイしながら音声チャットをすることも可能。再生しているサウンドの逆位相の音を加えて余計な音を消し、自分の声だけを伝える「エコーキャンセルマイク」により、ゲームサウンドに干渉されることなく会話できます。

 

本体には4つのボタンを備え、音量調節やモード変更、マイクミュート、音声ミュートなどを手元で操作可能。接続はUSBケーブル1本でパソコンやゲーム機に接続できるほか、付属のステレオミニケーブルで接続することもできます(別途、USBケーブルでの給電が必要)。USBケーブルは直付けで取り外しは不可能。ケーブル長は約3mとなっています。

↑本体の左右に操作ボタンを備えています

 

現在ではワイヤレスタイプのゲーミングヘッドホンも存在しますが、SC-GN01が有線接続になったのは“遅延”の問題を解消するため、とのこと。ゲームプレイでは微妙な音の遅れが致命的になる場合もあるため、遅延を抑えられる有線方式を採用したそうです。

↑USBケーブルは直付けで脱着不可。長さは約3m

 

FF XIVのサウンドチームが全面協力

発表会にはファイナルファンタジーXIVのサウンドを担当した祖堅正慶さんと絹谷 剛さんがオンラインで参加しました。祖堅さんは「ゲーマーが求めるものを作りたかったので、細かい仕様まで意見を出しました。例えば、初期の段階ではUSBケーブルは短めだったんですが、ゲームの合間に飲み物を取りに行ったりすることもあるので長くしてほしいとか、電源を入れずにUSBに挿すだけで使えるようにしてほしいとか、ゲーマーの視点から、かゆいとこに手が届くように色々と意見を出しました」とコメント。祖堅さんは、SC-GN01の起動音も制作されたそうです。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドディレクターの祖堅正慶さん

 

絹谷さんは「各モードのチューニングを協力させて頂いたのですが、RPGモードでは臨場感を大事に、FPSモードでは音の定位を優先した設定にしています。私自身FPSゲームが大好きなので、足音がどの方向から聴こえるかとか、マルチプレイ対戦で勝つための音にこだわっています。実際に試作品でゲームプレイしたときは、リアルに後ろの方向から音が聴こえてビックリしましたね。ヘッドホンでは体験できないサウンドになっていると思います」と語ってくれました。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドデザイナーの絹谷 剛さん

 

Editor’s Eye

実際にゲームのデモ映像でSC-GN01を試させてもらいましたが、まさに“音に包まれる”という表現がピッタリな自然なサラウンド感で、画面の視点に合わせて音が前後左右から迫ってくるような感覚です。モードを変えてみると音の違いが明確で、遊ぶゲームのジャンルに合わせて簡単に最適な音質に変えることができます。映画用、音楽用のモードを備えているのもうれしいところ。

本体はシリコン製で見た目に反して柔軟性があり、肩に乗せていても疲れにくくなっています。また、USBから給電するためバッテリーを積んでおらず、その分軽くなっていることも軽快な装着感に貢献しているようです。ヘッドホンやイヤホンと違い耳を塞がないので、長時間のプレイで耳が疲れたり汗で湿ったりしないのもいいですね。

ただし、肩にスピーカーが乗っているので、周辺への音漏れは当然あります。プレイしている人の隣にいると、モニター側のスピーカーから音が出ているのかなと思うほど、普通にゲーム中の音が聴こえていました。周囲や家族などへの音漏れが気になる場合はボリュームを下げるか、ヘッドホンやイヤホンを使用した方がよいでしょう。

ゲームをしていると平気で2~3時間は経っちゃう、という方はぜひ一度試してみてほしい新感覚のネックスピーカーだと思います。

 

なお、SC-GN01をベースに、専用デザインやパッケージを採用した「ファイナルファンタジーXIV」コラボモデルも発売予定としており、詳細は後日発表されるとのこと。ファイナルファンタジーXIVファンは、そちらもぜひチェックしてみて下さい!

 

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