思わず「友達に見せたい!」「写真に撮りたい!」というフォトジェニックな料理に遭遇した経験はないでしょうか。筆者もオシャレな料理に出会うたびにスマホで撮影してSNSに投稿するのですが、もっと上手に撮れたらいいのになぁという経験がチラホラ……。レストランの明かりは薄暗く、常に最適な状態で撮影ができなかったりするのがその理由の一つなのですが、とはいえおいしそうな料理の写真を撮って、みんなに自慢したいですよね。そこで今回は、軽くて持ち運びに優れ、料理の写真を美しく仕上げてくれるデジタル一眼カメラをプロカメラマンの吉森信哉さんが推薦! 特にオススメの3モデルを厳選し、その性能を実際に使って検証してもらいました。
【今回のガイド】
カメラマン
吉森信哉さん
風景や寺社仏閣撮影をライフワークとするプロカメラマン。カメラの新製品レビューや評価の経験も豊富で、テーブルフォトの撮影も得意とする。
【3項目CHECK】
料理・テーブルフォト撮影用のカメラで重要になる、3項目を使ってチェックしました。
①重さ
料理の写真を撮る場合は常に持ち歩くため、コンパクトかつ軽量なモデルがベスト。そこで、ボディ+キットレンズにバッテリーとメモリーカードを合わせ実測。使用時の重量をチェックしてみました。
②デジタルフィルター
SNSに投稿するからには、写真の仕上がりにこだわりたいですよね。写真に変化を加えられるデジタルフィルターは、数が多いほど仕上がりのバリエーションや楽しみが増えます。その種類と仕上がりを確認しました。
③Wi-Fi連携
撮った写真をSNSなどで活用するには、Wi-Fiなどでのスマホ連携が大切なポイント。デジタル一眼で撮った写真をすぐにスマホに転送できるかをチェックします。各社の専用アプリの使いやすさも意識したいポイントです。
軽量で使いやすい! 一眼デビューの大本命
キヤノン
EOS Kiss X8i
実売価格8 万7260円(18-55 IS STMレンズキット)
入門機ながら中級機並みの機能を持つモデル。バリアングル液晶やタッチフォーカスの採用など、ライブビュー撮影も自在に行えます。ボディ単体の重量は約555gと、ペットボトル1本ぶん程度なので軽快に撮影が楽しめ、画像はWi-Fi経由でスマホに取り込めます。
○SPEC
●有効画素数:2420万画素 ●撮像素子:APS-C型 ●ISO:100-12800 ●連写:約5コマ/秒
↑モードダイヤルのかんたん撮影ゾーンなら、初心者でも失敗なく撮れます。料理撮影に最適なマクロモードも用意されているのがうれしいポイント!
【3項目CHECK】
①重さ ★★★★
使用時重量は実測で756g。最適な重量で、しっかりとしたグリップで手持ちでも負担なく撮影できました。
②デジタルフィルター ★★★★
デジタルフィルターは、水彩風など7種類が用意されています。料理などには、トイカメラ風がオススメ!
③Wi-Fi連携 ★★★★
専用アプリ「Canon Camera Connect」を使用して画像の閲覧や取り込み、リモート操作などができます。NFCにも対応。
【作例】
初心者にやさしい“全部入り”一眼レフ
ニコン
D3400
実売価格7 万5580円(18-55 VRレンズキット)
ボディ単体は約445gと軽量で、初心者でもガイドモードで迷わず撮れるのが特徴です。トリミングや傾き補正などの画像編集もボディ内で行うことができ、細かい仕上がりまで調整できるので便利。
○SPEC
●有効画素数:2416万画素 ●撮像素子:APS-C型 ●ISO:100-25600 ●連写:約5コマ/秒
↑液晶表示の指示に従って操作するだけで思いどおりに撮れる「ガイドモード」を搭載。ボケた画作りもカンタンにできちゃいます!
【3項目CHECK】
①重さ ★★★★
使用時重量は実測で643g。一眼レフとしてはかなり軽量なモデルで、グリップも深くホールドしやすいボディ形状です。
②デジタルフィルター ★★★★
全部で10種類を用意。全体に明るく、色鮮やかに仕上がる「ポップ」などがテーブルフォトや料理の撮影に適しています。
③Wi-Fi連携 ★★★★★
Wi-Fiに加えBluetoothに対応するのが最大の特徴。専用の「SnapBridge」アプリを使用することで、スマホとの常時接続や自動転送が可能になります。
【作例】
超軽量でAFも優秀な万能ミラーレス
ソニー
α5100
実売価格7万4700円(パワーズームレンズキット)
ファインダーを廃した、軽量ボディが特徴。像面位相差とコントラストAFを複合した「ハイブリッドAF」という機能がウリで、動体撮影も得意とするモデルです。
○SPEC
●有効画素数:2430万画素 ●撮像素子:APS-C型 ●ISO:100-25600 ●連写:約6コマ/秒
↑カメラ用アプリ「PlayMemories Camera Apps」に対応。カメラにアプリをダウンロードすることで、ピクチャーエフェクトなどの機能が追加できます
【3項目CHECK】
①重さ ★★★★★
使用時重量は実測で398gとダントツのコンパクトさ。ファインダーは非搭載ですが、日常的に使うにはうれしい軽さと小ささが特徴です。
②デジタルフィルター ★★★★★
全部で13種類を用意。料理を撮るなら明るく、ふんわり仕上がる「ソフトハイキー」などが◎
③Wi-Fi連携 ★★★★
専用アプリ「PlayMemories Mobile」はNFCと連携しており、スマホとタッチさせることで撮影した画像が転送できます。撮ってすぐスマホに送れるので、SNSとの相性は抜群!
【作例】
【まとめ】
料理やテーブルフォト撮影に最適な3モデルを紹介しました。軽さで選ぶならソニーのα5100、初心者でも安心な操作感を重視するならニコンのD3400、一眼カメラの万能さを求めるならキャノンのX8iが優れているという結果になりましたね。みなさんの重視するポイントに応じてピッタリのデジタル一眼を購入して、「いいね!」がもらえる写真をドンドン撮っていきましょう!