AV
2016/10/25 15:00

超高級モデルからコンセプトモデルまで「秋のヘッドフォン祭 2016」まとめ

ヘッドホンファンの半年に一度のお楽しみ、フジヤエービック主催の「秋のヘッドフォン祭 2016」。今回も、東京・中野サンプラザで開催され、6・11・13・14・15階の5フロアを使用した大規模なものになっていました。たくさんの製品のなかから、個人的に興味をひいたいくつかピックアップし、紹介していきたいと思います。

↑会場の様子
↑会場の様子

 

ポータブルなのに左右2台で駆動するヘッドホンアンプ「JADE next Ultimate bi power」

まずはORBのコーナー。ここで注目したのは、ポータブルヘッドホンアンプのJADE nextです。人気のシリーズですが、最新モデルはなんと左右の音をそれぞれ出力するバランス出力を2台のポータブルヘッドホンアンプで増幅するという「JADE next Ultimate bi power」です。もはやポータブルなのか、と言う疑問もありますが、左右の音をバッチリ増幅するのはバランス接続の本領発揮かも知れません。

↑バランス接続で、左右それぞれに接続するポータブルヘッドホンアンプ「JADE next Ultimate bi power」
↑バランス接続で、左右それぞれに接続するポータブルヘッドホンアンプ「JADE next Ultimate bi power」

 

JADE nextシリーズには、本物の漆を塗った「JADE next JAPAN」(写真前列中央)やfhanaとのコラボモデル「JADE next fhana model」(写真前列右)、真鍮削りだしの「JADE next brass milling」(写真後列中央)などのバリエーションもあります。

↑JADE nextシリーズ

 

↑ORBコーナーでは、マイスタークラフトマンによるカスタムケーブルの販売も行われていました
↑ORBコーナーでは、マイスタークラフトマンによるカスタムケーブルの販売も行われていました

 

快適な装着感の「ヴィー・シェア」

次に気になったのは、ヤマハのコーナーの一角に展開していたVIEの「ヴィー・シェア」。ヘッドホンながら、イヤーパッドがなく、エアーフレームによって耳に装着する一風変わったヘッドホンです。いわゆるオープンエアタイプなのですが、そのオープン感はこれまでにないほど。オープン型ですが、音に指向性があるので音漏れはほとんどせず、電車の中で使っても問題ないレベル。下手なインナーイヤーヘッドホンのほうがシャカシャカしそうなくらいだと感じました。また、同じヘッドホンが何台もあれば、音を共有することができるので、同じ音を聴きながら、しゃべることもできるというわけです。いまは、Makuakeでクラウドファンディングとして展開しているのですが、すでに出資予定額はクリアしているとのこと。将来的にはヤマハが商品展開する予定です。

↑VIEのヴィー・シェア
↑VIEのヴィー・シェア

 

↑ハウジング部にはイヤーパッドはなく、エアーフレームが装着しています。これにより、装着していない感が出ます
↑ハウジング部にはイヤーパッドはなく、エアーフレームが装着しています。これにより、装着していない感が出ます

 

人気の「AK70」の限定カラーも

続いてアユートのコーナー。Astel&KernやDITA、CHORDといったブランドの商品が並べられていました。まず目についたのが、「AK Rcorder」。AK300シリーズと接続し、ポータブルハンディレコーダーとして使える機器です。DSD最大5.6MHz、PCM最大384kHz/32bitの高音質で録音が可能です。また、CDから直接リッピングできる「AK CD-RIPPER」やリリースされたばかりの「AK70」の新色True blueなどもありました。

↑スタジオ録音並のクオリティで収録できるAK Recorder。バンドマンはもちろん、ニコ生主やYoutuberも必見のアイテムです
↑スタジオ録音並のクオリティで収録できるAK Recorder。バンドマンはもちろん、ニコ生主やYoutuberも必見のアイテムです

 

↑最近はPCを持っていない人や光学ドライブを搭載していないPCしか持っていない人も多く、意外と需要が高いCDリッパー
↑最近はPCを持っていない人や光学ドライブを搭載していないPCしか持っていない人も多く、意外と需要が高いCD-RIPPER

 

↑1000台限定で発売されるAK70のTrue blueモデル
↑1000台限定で発売されるAK70のTrue blueモデル

 

パナソニックもハイレゾ対応モデルを続々投入

パナソニックのコーナーは、テクニクスブランドのヘッドホン「EAH-T700」とパナソニックブランドのPR-HDシリーズの試聴ができました。PR-HDシリーズはハイエンドの「PR-HD10」、新登場の「PR-HD7」、カラバリが豊富なリーズナブルモデルの「PR-HD5」の3種類を用意していました。

 

↑パナソニックのコーナー
↑パナソニックのコーナー

 

↑テクニクスブランドのEAH-T700
↑テクニクスブランドのEAH-T700

 

↑パナソニックのPR-HD10。奥の方にPR-HD7とPR-HD5も用意
↑パナソニックのPR-HD10。奥の方にPR-HD7とPR-HD5も用意

 

あのEARINの低価格モデル「EARIN M-1」

両耳のユニットがそれぞれ独立してBluetoothで接続できる完全ワイヤレスイヤホンのEARINも展示。価格が約5000円ほど安くなった「M-1」も展示されていました。

↑完全ワイヤレスイヤホンとして、話題を集めたEARIN
↑完全ワイヤレスイヤホンとして、話題を集めたEARIN

 

↑ ブラックモデルが新たに追加
↑ブラックモデルが新たにリリース

 

デノンコーナーでは、デノンヘッドホン50周年を記念したフラグシップモデル「AH-D7200」の試聴ができました。発売は当初予定されていた12月半ばから、翌年の1月半ばに延期とのことです。

↑デノンヘッドホン50周年記念モデルAH-D7200
↑デノンヘッドホン50周年記念モデルAH-D7200

 

 

ティアックは、TEACブランドとbeyerdynamicブランド、KOSSブランドの製品を展示。その中で注目だったのが、参考出展されていた来年発売予定のUSB DAC/プリメインアンプ「AI-503」。ハイレゾ相当の音質をワイヤレスで楽しめる「LDAC」にも対応しています。

↑DAC搭載プリメインアンプのAI-503。来年発売予定で今回は参考出品
↑DAC搭載プリメインアンプのAI-503。来年発売予定で今回は参考出品

 

恒例のフジヤエービックによる即売会も開催されており、特価のオーディオ製品を求めて、階段3階分以上もの行列を作っていました。新製品をいち早く試してみたい方はもちろん、お得にオーディオ製品を購入したい方も、次回の「春のヘッドフォン祭 2017」(詳細未定)にぜひ足を運んでみて下さい。