フロンティアファクトリーより、360度撮影ができるアクションカメラ「360fly」が発表されました。発売は12月9日で、12月1日から予約が開始されます。
360flyは、周囲360度、上下240度の動画や静止画を撮影をすることが可能な360度カメラ。ひとくちに360度カメラといっても、「RICOH THETA」や「Galaxy Gear 360」、ニコン「KeyMission360」のような上下左右すべてをカバーする“全天球”タイプと、ドームの上半分をカバーする「Kodak SP360」のような“全天周”タイプがありますが、360flyは後者のタイプ。アクションカメラとして位置づけされているところもSP360に似ています。
ラインナップは、1504×1504ドットのフルHD相当の解像度で撮影できる「360fly HD」と、2880×2880の4K相当の解像度で撮影できる「360fly 4K」の2モデル。いずれも防水・防塵性能を備えており、アウトドアでも使用できます。SDカードなどの外部メディアは使用できず、内蔵メモリーにのみ記録可能。HDモデルは16GBの内蔵メモリーに最大90分、4Kモデルは64GBの内蔵メモリーに最大2時間、連続45分の記録ができます。
動画と静止画同時に撮影
360flyならではの機能としては、360度動画を撮影しながら、360度静止画の撮影もできるところが挙げられます。動画撮影中に静止画のシャッターチャンスが訪れても、しっかり記録できるのはありがたいですね。4K動画(360fly HDはHD動画)と静止画撮影が同時に撮れたり、タイムラプスや連続撮影、ジェスチャーや音でシャッターが切れるモーション/オーディオトリガー機能も搭載していたりと、豊富な撮影モードが利用できるのもポイント。
各種センサー類を搭載し、位置情報や方角、カメラの傾きなども記録されます。無指向性のマイクをデュアルで備えているので、映像と同じく360度すべての音も記録します。
PCいらずの便利なスマホアプリも用意
本体には録画開始/停止ボタンが1つあるだけで、基本的には専用のアプリと本体をWi-Fiで接続して使用することになります。このアプリがなかなか優秀で、プレビューを見ながらの撮影、撮影した動画や静止画のスマホへの転送などの基本的な機能に加え、動画の編集まで出来てしまいます。分割やBGMを入れたりと簡易的なものになりますが、スマホだけで完結できるのはPCを持っていないユーザーにとってはありがたいことです。YoutubeやFacebookに360度動画としてアップロードする場合も、いちいちPCにデータを移して作業しなくてもよいため、手軽に撮った映像をシェアすることができます。
アクションカメラとしての位置づけなので、アウトドアでの利用が考えられており、豊富なアクセサリーも用意されています。ダイビングにも耐えられる防水力のあるハウジングや、自転車のヘルメットに装着できるベルト、自転車のハンドルに装着できるハンドルバーマウント、そしてスマホに転送した360度動画をより楽しむためのモバイルVRビューワーなど、必要なものはひと通り揃っています。
今年はPlayStation VRなどの登場により、“VR元年”といわれていますが、それに伴い自分でVR映像を制作できる360度カメラのラインナップも増えています。そろそろ、360度カメラの導入を検討してみてもいいのかもしれません。