昨年、初めて登場して話題となったデジカメの「4K動画機能」ですが、早くも10万円前後のモデルで楽しめるようになってきました。買いやすいうえに、ボタン1つで4K撮影機能にアクセスできるような“使える”1台はどれか、編集部ピックアップの4機種を前後編に分け検証していきます。
多彩な動画メニューを小型ボディに凝縮!
ソニー
サイバーショット DSC-RX100M4
実売価格12万2970円
RX100シリーズ最新機種で、1型のメモリー一体積層型センサーを初搭載。超高速信号処理により、動体歪みを抑えながらの高速シャッター撮影や、動画の40倍スーパースロー再生も可能になりました。ポップアップ式EVFも備えています。
幅広い被写体に対応する解像感高いリアルな描写
明るい箇所の白飛びも少なく、最もリアルな描写になります。輪郭が自然で、緻密な解像感は見事。好みは分かれると思いますが、落ち着いた色再現で風景から人物まで対応できます。
パートカラー効果が抜群に楽しい!
仕上がり設定やフィルターの種類が豊富で、多彩な映像表現が楽しめます。特にパートカラー効果が秀逸。解像感の高さもあいまって、見慣れた街角もドラマチックに写すことができます。
ボタンがやや押しづらいが設定は簡単
小型ゆえボタン類はやや押しづらい印象でした。ステップ数自体は少なめなので、4K動画の設定は簡単です。撮影はポップアップ式のEVFがあるおかげで構図決めがラクになっています。
SPEC
●撮像素子:1型メモリー一体積層型CMOS
●レンズ:24-70mm相当F1.8-2.8
●液晶:3.0型・122.9万ドット
●サイズ/質量:約W101.6×H58.1×D41mm/約298g
約276万ドットのEVFで4K動画のフレーミングもラクラク
パナソニック
LUMIX LX100
実売価格7万1920円
レンズ一体型カメラ初の4/3型センサー搭載機。約276万ドットの高精細EVFを内蔵し、撮影時のフレーミングが快適におこなえます。4K動画から静止画を切り出せる「4Kフォト」機能も搭載。
暖色寄りで発色の良い色再現が特徴
発色が良く、万人が好む色鮮やかな描写となりました。4Kらしいキメ細かな解像感で、メリハリもあり、オートでは暖色傾向の色再現です。
押さえるべきエフェクトは十分に揃う
エフェクト数は7つとやや少なめ。ですがトイフォト風に撮れたりと、押さえるべきエフェクトは十分に備えています。
使い勝手抜群な「Fn」などのボタン類
「Fn」ボタンで簡単に4K動画の設定が可能。コンデジながらボディは大きめですが、そのぶんボタンが押しやすく設定がラクです。
SPEC
●撮像素子:4/3型 LiveMOS
●レンズ:24-75mm相当F1.7-2.8
●液晶:3.0型・92万ドット
●サイズ/質量:約W114.8×H66.2×D55mm/約393g