本・書籍
2017/12/3 16:00

男女の恋愛観が合致することはあり得ないか?

ジェンダーギャップという言葉がごく普通に使われるようになった。英和辞書で調べると、意味は「男女の性差による価値観(社会的役割)の違い」となっている。男女格差を示す言葉として使われることが多いように感じるが、この原稿では辞書での第一義的な意味である“価値観の違い”というニュアンスでとらえて話を進めていきたい。

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ブリジット・ジョーンズ最大の悩み

男女の価値観・考え方の違いを扱った本は、『男は火星人女は金星人』—―これは映画『ブリジット・ジョーンズの日記』にも出てきた—―や、『話を聞かない男、地図が読めない女』をはじめ、たくさんある。

 

ブリジット・ジョーンズが三部作にわたって悩んでいたのが、男女の恋愛観の違いだ。その源は、ジェンダーギャップの辞書的な意味の第一義である男女それぞれの価値観にあるようだ。ならば、際立った違いが出るのが恋愛なのは当然なのかもしれない。

 

具体例を絞り込みたいと思い、「恋・価値観・男女・違い」というキーワードでネット検索すると、80万件以上のヒットがあった。

 

“違い”の実例

面白いなと思ったのは、「男女の恋愛の価値観で全然違う」と感じるところを女子に尋ね、5つの項目にして示したサイトだ。ぜひ紹介しておきたい。

 

*言葉に出さない

「男性はめったに好きと言わない。女性はすぐに言葉に出す。そして言わない=思っていないという図式になっているので、それでケンカになる」

*過去の恋に対する考え方

「過去の恋愛話をする。男は自分をかっこよく見せたくて言っているのだと思うけど、どうでもいい」

*体目当ての恋

「男性はエッチができればいい。女性は心がつながっていてほしい」

*仕事のほうが大事?

「何でも頼ってほしがりな男性もいるけど、そのかわりに愚痴を聞くことは嫌い。男性は物理的で女性は精神的」

*共有したいと言う気持ちがない

「男性はデートをそつなく完遂するという目的に重点を置いている。対して女性は、2人の時間を楽しむことに重点をおいている、と最近思いました」

 

ここで紹介した意見が女性全体の総意であるわけではないだろうが、「そういうことなのね」と思う男性もいるんじゃないだろうか。

 

“恋”と“愛”の違い

今恋愛中の人も、新しい恋を待っている状態の人も、女性も男性も、こうしたギャップを埋めるためのヒントが欲しいと思いませんか?

 

『なぜ、男女の愛はすれ違ってしまうの?』(荒牧佳代・著/ブックビヨンド・刊)は、男女の恋愛観の違いを本当に基本的なところから優しく説いてくれる。

 

著者の荒牧さんは恋愛研究所の所長と恋愛科学カウンセラーという肩書で、脳内ホルモンと個人の性格や行動を関連させ、恋愛、結婚、会社経営など、さまざまなテーマを分析している人物だ。

 

話は、“恋”と“愛”の違いから始まる。

 

私は、“恋”と“愛”とを分けて考えることを提唱しています。恋愛科学でいうなれば、“恋”は運命の人を惹き寄せるための化学反応であり、“衝動”です。一方、“愛”は、人間が持ち得る尊い叡智であり“理性”です。人間の一生の中で“恋”の衝動は一瞬ですが、“愛”は長い年月をかけてやっとカタチづくられます。だからすぐには表現できないのです。

『なぜ、男女の愛はすれ違ってしまうの?』より引用

 

恋愛を科学的にとらえる人らしいひと言もある。

 

本書により、愛という感情が人間の心とカラダにどう関わり影響をもたらすのかをご理解いただき、ご自分らしい“愛”を追求するキッカケとなればとてもうれしく思います。

『なぜ、男女の愛はすれ違ってしまうの?』より引用

 

そして、“恋”から始めて“愛”を育んでいく過程が段階ごとに整理される。

 

男性に宿る女性性に響くもの

目次を見てみよう。

 

第1章:なぜ、愛されることで幸福を感じられるの?

第2章:なぜ、男性は女性からの愛に鈍感なの?

第3章:なぜ、男女の愛はすれ違ってしまうの?

第4章:「マザコン」「ファザコン」は、結婚の壁になるの?

第5章:「男の愛」と「女の愛」は、どこが違うの?

 

違いの検証は心理面だけからではない。愛されると感じたり、セックスしたりすることを通じて分泌されるホルモンから、男性が“生きづらい生物”であることと女性が“感情的すぎる生きもの”であることで生まれるすれ違い、マザコンやファザコンの生物学的発生要因、その攻略法にまで及ぶ。

 

そうしておいて、最終章で「男の愛」と「女の愛」の違いが語られる。この章で繰り広げられる年の差婚についての考察も面白かった。

 

愛の快感は恋愛においての最高級サプリです。恋のドキドキの後に続く、男性との“愛”の積み重ねを、自分の女という性の素晴らしさで楽しんでいただけるのなら、うれしく思います。

『なぜ、男女の愛はすれ違ってしまうの?』より引用

 

女性向けに書かれた本だが、男性に宿る女性性にも響くとことはまちがいない。

 

(文:宇佐和通)

 

【著書紹介】

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なぜ、男女の愛はすれ違ってしまうの? 

著者:荒牧佳代

出版社:ブックビヨンド

婚活や恋活にすぐ役立つサプリのような電子書籍。「男って、どうしてこうなの!?」そんなふうに感じること、ありますよね。恋人との気持ちのすれ違いには、男女の「愛の違い」が関わっています。それを理解すれば、恋人との愛をもっと深めることができます。恋愛科学カウンセラーの荒牧佳代さんが「愛の本質」や「結婚の概念」を解き明かしていく本書。相手への気持ちが「好き」から「愛する」に変化しはじめたあなたへのメッセージがギュッと詰まっています。愛を学べば“愛の快感”は幸せの最高級サプリになる!

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