いまの仕事は楽しいですか?
「楽しい!」と即答したいものですが、現実は厳しいです。
悩むのではなく、現状を見直しましょう。家計や保険とおなじです。いままでの考え方を見直すことによって、心労を減らせるかもしれません。
『君は今、「自分の道」を歩いているかい?』(秋庭道博・著/学研プラス・刊)という本があります。苦難を乗りこえてきた先人の「考え方」を解説しています。
「うんざり」はレベルアップの合図
「同じような仕事にうんざりする」ということは、与えられている仕事にある程度習熟したからだ。右も左もわからない者が、うんざりしている余裕、そんなある種の余力を持っていることなどない。
(『君は今、「自分の道」を歩いているかい?』から引用)
ルーティンワークばかりで、仕事がつまらない。よくある悩みです。
しかし、退職や転職を考えるのは、ちょっと待ってください。いまの仕事を「つまらない」と感じるのは、レベルアップの兆候だからです。
「うんざり」や「つまらない」を感じたら、中身を分解してみましょう。「嫌い」が大部分を占めるならば、退職や転職もやむなしです。しかし、「退屈」が上回っているならば、それは能力を持て余しているだけです。踏みとどまって、もっと難しいことにチャレンジしてみましょう。
ダメな上司とのつきあいかた
古代ギリシャの哲学者であるアリストテレスはこういっている。
「人に従うことを知らない者は、良き指導者になりえない」また、儒家の祖である孔子の言行や門人との問答・議論を収録した『孔子家言』には、「人に事(つか)うるを知る者にして、しかる後にもって人を使うべし」とある。
(『君は今、「自分の道」を歩いているかい?』から引用)
上司がウザい。ムカつく。相性が悪い。よくある悩みです。
しかし、悪口を言ったり、キレて暴れたりするのは、ちょっと待ってください。
あなたが優秀ならば、いつか誰かの上司になるはずです。「イヤな上司」や「ダメな上司」のもとで働くのは、あなたが「良い上司」になるための予行練習だと考えましょう。
「やりたい」を口にする
「人は機会の来るのを待つだけでなく、自らこれをつくらなければならない」
(中略)
もし君にやりたいことがあるなら、そのことを常に口にし続けることが必要なのだ。自分の情報を発信することもせずに、ただ待っているだけで相手が「自分の望むことをしてくれない」というのは甘えであり、単なる”身勝手”でしかない。(『君は今、「自分の道」を歩いているかい?』から引用)
やりがいのある仕事を任せてもらえない。自分は過小評価されている。よくある悩みです。
「やりたいことを、やらせてもらえない」という不満は、あなたの誤解かもしれません。あなたの現状は、本当にベストを尽くした結果なのでしょうか?
誰よりも早く、手を挙げた?
誰よりも多く、手を動かした?
誰よりも大声で、やる気を伝えた?
負け犬の目つきや口調で「やりたいことを、やらせてもらえない」と腐っている人は、他人よりも遅くて、チャレンジ回数が少なくて、声が小さいだけです。
願いは、相手に届かなければ実現しません。あらゆる手段で、こちらに振り向かせてやりましょう。
「幸運の種」をまく方法
「よく動く人は、本人も知らないうちに偶然や運の種をまいているということではないでしょうか」
(中略)
一つの出会いには、その先に、また別の出会いがあるからであり、そこには、常に、自分の世界が広がっていく可能性がある。(『君は今、「自分の道」を歩いているかい?』から引用)
幸運。お金。仕事。愛。ヒトが運んでくるものです。現状を変えたければ、新しい出会いを求めましょう。種まきをしなければ、花や果実は得られません。
ヒト同士のつながりを縁(えん)と言います。縁は、わたしたちの運命を左右するものです。縁(えん)を作り出せる人、つまりコミュニケーション能力が高い人は、生きるのが楽しそうです。
たとえ対人関係が不得意でも、近ごろはインターネットが発達していますから、パソコンやスマホで交流したり出会うことができます。
出会いが増えれば、縁も増えます。きっと幸運のチャンスも増えるはずです。
【著書紹介】
君は今、「自分の道」を歩いているかい? 35歳からの成功術
著者:秋庭道博
出版社:学研プラス
ベテラン・ビジネス書作家が、歳の離れた「友人」たちに30代からの成功哲学を説く本。働き盛りの30代ビジネスマンが「自分だけの道」を見つけ、自身をもって歩いていくための知恵を、自らの人生経験とともに語りかける。
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