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2018/1/15 11:00

佐藤 優が教える「使える知識」を得るための3つの読書術と、ノートの活用法

外務省の国際情報局主任分析官として活躍し、現在はベストセラー作家として知られる佐藤優さん。

 

現在、月間になんと400字詰め原稿用紙換算で1000枚以上もの原稿を執筆しているそうです。びっくりする量ですが、それでも書きたいことは10分の1にも達していないそうですから、その博識ぶりに驚かされます。

 

30608079 - businessman writes in a notebook while sitting at a desk

 

速読とノートで知識を身に着ける

さて、佐藤さんは仕事柄、日常的に読書をしています。月に平均300冊、多い時で500冊もの本に目を通すといいますから、驚異的な読書量です。では、時間が限られる中でどうやって本を読んでいるのでしょうか。

 

正しい読書術を身に着ければ、本で読んだ他人の知的財産や経験がそのまま自分のものにできると話す佐藤さん。読むスピードが速いのは言うまでもありません。と同時に、佐藤さんは“ノート”を使いこなすことで、知識を定着させるように努めているそうです。

人生が変わる!手帳&ノート整理術』(学研パブリッシング・編/学研プラス・刊)に、そんな佐藤流の読書術と、ノートの活用法が掲載されています。ポイントを抜粋して紹介しましょう。

 

 

3つの読書法を使いこなす

ビジネスマンであれば、仕事で必要だからということで、やむを得ず本を読むことも多いはずです。そういった本を一字一句、丁寧に読んでいては時間がいくらあっても足りません。そこで、速読術が必要になります。

 

佐藤さんは、「超速読」「普通の速読」「熟読」の3つを使いこなして本を読んでいるそうです。

 

「超速読」は読書というより、本の選別を行う作業です。ページをバラバラとめくりながら、気になった場所、読むべき箇所にシャーペンや付箋でしるしをつけながら読みます。その後、読む価値アリと判断した本を「普通の速読」もしくは「熟読」することで、知識を深めていくのです。

 

速読のやり方がわからないという人は多いと思います。本に書かれていたフレーズやテーマがうっすら記憶に残る程度で構いません。仕事で必要になったときに、記憶を頼りに内容をすぐに引き出せるようになればカンペキです。そのために活用したいのが、ノートなのです。

 

 

ノートに書き込んで知識を深める

さて、佐藤さんは「普通の速読」や「熟読」して気になったことは、ノートに書きこむようにしています。ただし、本に書かれていることをむやみやたらに書くことはおすすめしません。

 

読書ノートの場合、抜き書きする量は最小限に絞ります。漠然と本を書き写しても、書いたことがすべて知識として記憶に定着するわけではないので、何をどう抜き書きするかが問題。

『人生が変わる!手帳&ノート整理術』より引用

 

書くことは知識を定着させるために必要なのは言うまでもありません。佐藤さんは書き写すときに一工夫加えます。

 

自分なりのコメントを付けることで、ようやく「使える知識」になります。

『人生が変わる!手帳&ノート整理術』より引用

 

なるほど。自分の言葉で、自分の考えを書くことで、より印象的で記憶に残るようになるわけですね。人に見せない、自分だけのノートなのですから、どんどん気になったことは書き込んでおきましょう。

 

 

ビジネスで役立つノート整理術

いかがでしたでしょうか。本書にはビジネスマンがすぐに使えるノート整理術をはじめ、手帳の使い方などの役立つ情報が満載です。

 

佐藤さんの読書術は、ビジネスでもそのまま役立ちそうです。会議の内容もホワイトボードの内容をただ書き写すのではなく、気になったポイントを要領よく抜き出し、コメントを書き入れて整理すれば、“使える知識”になるはず。

 

知識は漫然と覚えているだけでは役に立ちません。必要になった時に、すぐにアウトプットできてこそ意味があるのです。ノートを使いこなして、2018年も幸先良いスタートを切りましょう!

 

【著書紹介】

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人生が変わる!手帳&ノート整理術

著者:学研パブリッシング(編)
出版社:学研プラス

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