仕事を辞める or 辞めない、離婚する or 離婚しない
悩んだり、迷ったりしている人は、つぎのことを自分に問いかけてみましょう。それは「不安」なのか? それとも「不満」なのか?
『迷わない人は、うまくいく。』(中谷彰宏・著/学研プラス・刊)という本によれば、「不安より、不満を選ぶ人は迷う」という傾向にあるそうです。
不満を選ぶ人は、迷う
不満は、1歩踏み出さないで現状でガマンすることです。ガマンする人は、「私、ガマンしています」と、ずっと迷い続けるのです。
(『迷わない人は、うまくいく。』から引用)
現職を辞めれば、現職に対する不満は無くなります。離婚すれば、パートナーに対する不満は無くなります。ガマンするのをやめれば、「悩み」や「迷い」は消えます。心身を病んでしまうくらいなら、思い切ってガマンするのをやめましょう。
仕事を辞めたら「不安」になるかもしれません。しかし、迷うことは無くなります。新しい仕事をうまくやることを必死で考えるからです。迷っているヒマなんてありません。
不満に見切りをつけて、不安を引き受けたほうが、迷わない生き方ができます。
迷うのは、エネルギーの無駄づかい
A案にするかB案にするかが、大切なのではありません。本当はどちらでもいいのです。
(中略)
本来、脳のエネルギーは、AかBか、選んだほうを成功させるために使うものです。(『迷わない人は、うまくいく。』から引用)
じっくり考える。これも「迷い」の一種です。迷ったり悩んだりすることに費やすのではなく、やるべきこと(行動)に時間と労力を使いましょう。たとえば、会社を辞めるかどうかを迷うのではなく、転職先を探すことにエネルギーを使うべきです。
迷いやすい人には「共通点」があります。『迷わない人は、うまくいく。』に収録している61項目から厳選した、《迷いやすい人の特徴》を2つだけ紹介します。
効率を求める人は、迷う
「ムダなことをしたくない」「効率よくしたい」となると、結局は先送りで何もしなくなるのです。これが「迷う」ということです。迷っている時間のほうが、もったいないのです。
(『迷わない人は、うまくいく。』から引用)
「効率が良い」とは、ムダが少ないことです。しかし、効率にこだわりすぎると「迷い(ムダ)」が生まれます。
たとえば、旅行の計画を立てるとき。2泊3日を「効率よく」「有意義」に過ごしたいので、あらかじめガイド本やインターネットを調べるとします。職場の昼休み、仕事が終わってから自宅で、土曜や日曜に……効率よく旅行するために、せっかくの自由時間をジャブジャブと消費する。本末転倒です。
海外旅行ならば、慎重になるのはわかります。でも国内旅行であれば、発着時間を調べるほかは「行きあたりばったり」くらいが楽しめるのではないでしょうか。30分のランチを楽しむために、30分以上かけて食べログを検索するのも同じことです。
「嬉しい派」の人は、迷う
生き方には、
(1)嬉しい派
(2)楽しい派
という2通りがあります。(『迷わない人は、うまくいく。』から引用)
「嬉しい派」の人は、見返りを求めます。「利益」や「感謝」をモチベーションにしているからです。しかし、これが「迷い」の原因になります。
なぜなら、「見返り」は他人が決めるものだからです。どれだけお金を支払ってくれるのか? どれだけ感謝してくれるのか? 他人の反応に振りまわされて、さんざん迷ったり悩んだりして、やがて疲れ果てます。
「楽しい派」の人は迷いません。判断基準が、「楽しい」という自分の気持ちだからです。金銭的な見返り、他人の評価、それらに関係なく、モチベーションを保つことができます。迷うことがありません。疲れるのも忘れて、ひたすら人生を楽しみます。
優秀な人が「迷わない」のではなく、楽しいという気持ちをモチベーションにして迷わないからこそ優れた結果を出せるのです。才能は必要ありません。いますぐ「楽しい派」の人間になってみませんか?
【著書紹介】
迷わない人は、うまくいく。
著者:中谷彰宏
出版社:学研プラス
大好評の中谷彰宏「うまくいくシリーズ」第10弾。ビジネスも、恋愛も、人間関係も、うまくいっている人は、迷わない。どうしたら、迷わない人になれるのか? ブレない心で、チャンスをつかむ55の方法を紹介する。
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