本・書籍
2018/3/12 13:30

警察官に対するイメージが変わる!? 大分合同新聞発・ほのぼの事件簿4選

免許証は「なかです」

ひとつめは、九州ならではのこんなエピソード。方言って面白い。

 

佐賀市内の国道で事故が起こったときのこと。道路に飛び出した犬を避けようとして、男性が運転していた車がガードパイプにぶつかった。駆けつけた署員が男性に免許の提示を求めたところ、「なかです」との返答。「車のなかですね」と確認すると「いや、なかです」。署員「なかにあるのなら、見せてください」、男性「だから、なかですたい」の押し問答。よくよく話を聞くと、男性は「無かです」と言っていたことが判明。結局、この男性は無免許だったとのこと…「日本語って、なかなか難しい」と署員。

(1994年4月6日掲載記事より抜粋)

 

 

「事件呼ぶカレー」最後までタタる

続いては、世にも奇妙なジンクスネタ。この巡査部長の退職後の様子が気になる。

 

定年退職する大分東署の巡査部長(60)の大好物はカレー。だが、当直でカレーを注文すると、決まって事件や事故が起こることで有名だったため、周囲からは「カレーを注文しないで」と言われており、ここ1年ほどはカレーを控えていた。先日、最後の当直勤務で「今日だけは好きなカレーを食べてもいいかな」とリクエストし、当直全員でカレーを注文することになった。すると、注文とほぼ同時に交通事故が2件立て続けに発生し、署員は対応に追われることに…。ようやく食事をする頃には、カレーはすっかり冷たくなっていた。「ジンクスは生きていた」と署員。

(2009年2月26日掲載記事より抜粋)

 

 

なが~~~~~い落とし物

できれば見て見ぬふりをして帰りたかった!? こんな珍事件も。

 

別府署員が勤務を終えて、署から帰宅しようとしていたときのこと。署の前の国道10号の横断歩道で、荷造り用のビニールひもが道路に沿って延びているのを見つけた。どうやら、国道を走っていた車から落ちたらしい。そのままでは事故の恐れがあるため、回収しようと引っ張ってみたが、なかなか反対側の端が見えてこない。連絡を受けた別の署員がパトカーでひもの先を確認に向かうと、なんと別府タワー近くの北浜まで約1.5kmも延びていた。30分以上かけてひもをすべて手繰り寄せた署員は「こんな長い落とし物は初めてだよ」とぐったり。

(2012年12月25日掲載記事より抜粋)

 

 

犯人は強風、荷室に閉じ込められる

最後は、今年掲載されたばかりの記事を大分合同新聞の「ミニ事件簿ワンダーランド」より。

 

先日、大分自動車道上り線のあるサービスエリアにいた男性から「自分のトラックの荷室に閉じ込められた」とネクスコ西日本に連絡があった。監禁事件化か!と県警高速道路警察隊員が現場に急行。無人の大型トラックの荷室をノックすると、中から「ドンドン」と反応があった。急いで扉を開けて、男性を救出。男性にケガはなかった。なんでも、一人で荷室の掃除をしていたところ、強風にあおられて扉が閉まってしまい、閉じ込められてしまったのだとか。ベテラン男性隊員は「事件ではなくてよかった」と胸をなで下ろした。

(2018年3月5日掲載記事より抜粋)

 

 

一服の清涼剤的存在に

毎日殺伐とした事件が起こる中で、このようなほのぼのしたエピソードは、読者にとって一服の清涼剤的存在になっているのだろう。そして、それは記者にとっても同じではないだろうか。

 

これまでの警察官のイメージが一変すること請け合い、慌ただしい毎日の中のスキマ時間にでも、『警察官ベスト』を読んでホッと一息入れてみてはいかがだろうか。

 

 

【著書紹介】

警察官ベスト

著者:大分合同新聞社
発行:大分合同新聞社

警察のイメージを変える問題作!? 街の平和を日夜守るお巡りさんも人の子。奇妙な通報に振り回されたり、トホホな事件に遭遇したり。笑える苦労もいっぱいなんです。 ドキュメンタリーでは見られない彼らの珍事件を、ほんわかしたイラスト付きでお届けします。
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