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2017/6/30 0:00

超年上彼女の時代がやってくるかもしれない。

妻が超年上、という夫婦を見かけるようになった。
フランス大統領である39歳のマクロンさんの妻は、25歳年上の64歳。元野球選手ペタジーニさんにも25歳年上の妻が寄り添っていた。そして三原じゅん子参院議員が52歳にして3度目結婚相手に選んだ男性は、24歳年下の28歳だった。ひと回りどころかふた回りもの年の差夫婦は、どうして生まれるのだろう?

 

 

 

学生時代の出会い

 

男性が超年上の女性と知り合う時期は、学生時代に多いようだ。マクロンさんは高校生の時に学校の先生と恋をに落ちた。ペダジーニさんは大学生の時に、先輩の母親に恋をしたという。

 

対して女性が超年下の男性と知り合うのは、職場や飲み屋が多い気がする。例えば三原さんは自身の秘書が結婚相手なので当然仕事を通して親しくなったのだろうし、48歳の時に24歳の男性と結婚したタレントの磯野貴理子さんは、彼が働いていたバーで知り合ったという。

 

 

干支(十二支)という不思議

 

そして数字に注目してほしい。不思議なことに24歳差や25歳差が多い。この年齢差だと、お互いの干支(十二支)がほぼ同じなのではないだろうか。以前はひと回り差が多かったが、やはり不思議なことに干支(十二支)が近いもの同士の婚姻が多かった。これは生体リズムか干支(十二支)による性格みたいなものなのかわからないけれど、私には何らかの理由がある気がしてならない。

 

それにしても若い男性は何故、超年上女性を求めるのか、何のメリットがあるのか考えてみた。
時々、若い男性アイドルが超年上の女優さんと噂になることがある。これを見ると、彼らは恋愛だけではなく学びを求めているように感じる。同業の年上の女性と恋愛すると、業界で今後どう生きて行くべきかということも教えてもらえて、不安定な職業の彼らには安心感があるのかもしれない。

 

 

女性教師と男子生徒

 

『性欲の科学』(オギ・オーガス、サイ・ガダム・著/CCCメディアハウス・刊)によると、アメリカでは2001年から2005年の間に、約250人もの女性教師が、性的不品行を理由に教員免許を剥奪されたという。これは男性教師の9倍もの数だというから驚いてしまった。

 

日本ではまだそこまで女性教師の問題は多くはない。けれども昨年、沖縄で40代の女性教師が18歳未満の生徒と淫らなことをしたとして、そして兵庫県でも同様のことで30代の女性教師が逮捕されている。今後アメリカ並に増えるかはわからない。法に抵触したのは問題ではあるけれど、超年下が恋愛対象だという女性は確実に存在しているのだ。

 

 

教え子と結婚すること

 

本の中では、全米が注目したとある女性教師の事件を取り上げていた。彼女は34歳の時に13歳の教え子と関係した罪で逮捕された。そして釈放後、彼が20歳になった時に結婚したという。こんな話もあるのかと驚いてしまうかもしれない。けれど男女を逆転させて考えれば、教え子と結婚する男性教師を知っている人は少なくないのではないだろうか。今後はもしかしたら教え子と結婚する女性教師も増えてくるのかもしれない。

 

実のところ私自身も、前々からひと回り以上年下の男性を好んでいる。
今までは周囲に気味悪がられることもあったけれど、これは個人の好みなのだからどうしようもない。これは私の個人的な印象だけれど、私のようなシングルマザーに近づいてくる超年下の男性達は、少なくない割合で、母親との関係が不安定だったり、もしくは早くに母親を亡くしていたり、母親もシングルマザーだったりする。

 

母親の代わりを求められているのかなと感じることはないわけではない。でも何より、彼らが口を揃えて出すのは「落ち着く」という言葉。年下の女の子のワガママに振り回されるよりも、めったなことでは動じない年上の女性と過ごしたほうが幸福感があるそうだ。男性たちが安心や癒しを求めたくなる現代である限りは、超年上女性の需要も増え続けるのではないかと思っている。

 

(文・内藤みか)

 

 

性欲の科学

著者:オギ・オーガス、サイ・ガダム
出版社名:CCCメディアハウス
4億の検索ワーズ、65万人の検索履歴、数十万の官能小説、数千のロマンス小説、4万のアダルトサイト、500万件のセフレ募集投稿、数千のネット掲示板投稿を、最新のデータマイニングを駆使して分析。神経科学と性科学の研究成果も加味してまとめた。これは、キンゼイ・レポート以来の「偉業」なのか?男と女とゲイの性的欲望を解明する衝撃の問題作。