本・書籍
自己啓発
2018/4/13 13:30

『折れない心を育てる 自画自賛力』――「褒め」こそが心の栄養なのだ

自分に厳しい人がいます。そういう人は自分を卑下しがちです。「私なんて全然……」が口ぐせです。その逆に、自分に優しい人がいます。「今日はよく頑張ったね」と自分を褒めてあげられる人です。どちらのほうが運気が上がるかというと、自分に優しい人なのだそうです。

 

 

 

褒めことばは補給剤

私自身の話ですが、私は、27の年になるまで、自分にごほうびをあげたことがありませんでした。どんなに頑張っても、自分を褒めたり認めたりすることもなく、もっと次を目指さねばとさらに気持ちを奮い立たせていたのです。これは、私の親がそういう人で、たとえテストで学年1位を取っても「次も1位をキープするように」と言うだけで、褒めたりしない人だったためだと思うのです。つまり私は、自分を褒めることを知らずに育ったのです。

 

でもこれは、いつかは息切れを起こします。人生というフルマラソンを、褒め言葉という補給無しで走っているようなものだからです。私は27歳の時に、一旦、もう走れません……とグロッキー状態になり、一時的に引きこもってしまいました。この時に山のように本を読んだのですが、その中のどこかに「自分にごほうびをあげましょう。ずっと欲しかったものを買ってあげましょう」とあったのです。

 

 

ごほうびで心も喜ぶ

ずっと欲しかったもの。しばらく考えた末に、ドールハウスに思い至りました。子どもの頃からずっと欲しかったのに、人形の家を買ってはもらえなかったのです。大人になり、それを買うくらいのお金はあるのに「いまさら買っても」という思いがあり、躊躇していたのですが、思い切って大金をはたき、それを手に入れました。

 

どんな気持ちだったかというと、これがものすごく気持ちが良かったのです。今の自分だけでなく、小さな頃の自分の魂も一緒になって喜んでいるのがはっきりわかったんです。好きな位置に家具を並べるだけで、至福を味わえました。自分にエネルギーを与えるというのは、こういうことなのだなとその時初めて悟り、以来、私は、自分に色々なごほうびをあげるようになったのですが、それはかなり効果のある行動だったようなのです。

 

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