ルイ・ヴィトンの日本初の愛用者は?
電車に乗っていると、見かけないことはないルイ・ヴィトンのバッグ。では、ヴィトンの製品を、日本で初めて所有したのは誰か、ご存じですか?
その人物は、板垣退助といわれています。教科書でお馴染みの、白いおひげが立派な人物です。これまでは、土佐藩出身の後藤象二郎とする説が有力でしたが、板垣は後藤よりも3週間早く、ヴィトンのトランクを買ったことが顧客名簿からわかっています。
板垣が愛用したヴィトンのトランクは現存しています。当時はまだ、今のようなファッションブランドというよりは、旅行鞄メーカーとして有名だったヴィトンですが、それを選んだ板垣の目は確かなものだったといえるでしょう。
大久保利通は写真とファッションが大好き
最後に、写真の話題を紹介します。西郷隆盛は写真が大嫌いで、写真がいまだに発見されていません。一方で、大久保利通は大の写真好きで、その数たるや維新志士の中でもトップクラスの量が残っています。
大久保の写真は、はかま姿だったり、蝶ネクタイでびしっと決めたものまで、服装だけでもいろいろあります。相当のファッション好きで、新しいもの好きだったといえます。
明治維新で活躍した人々の多くは20~30歳の若者でした。「ファッションビルのひみつ」で紹介されている「ルミネ」などのファッションビルに集まる人々と、年齢層が同じといえます。時代は変われど、そしてどんな動乱の時代であっても、やはり若者はファッションが大好きなのです。
【書籍紹介】
ファッションビルのひみつ
著者:まさやようこ(イラスト)、WILLこども知育研究所(構成/文)
発行:学研プラス
洋服のショップや、カフェ、書店などいろいろなショップがはいっているファッションビル。そこにはお客さまが心地よく買い物ができる工夫や、おもてなしがいっぱい! そんなファッションビルで働く人たちは、どんな仕事をしているのかな? さあ、探ってみよう!