付喪神(つくもがみ)をご存知でしょうか?
道具に神様が宿った妖怪のことを指します。室町時代にまとめられた『付喪神絵巻』によれば、道具は100年たつと付喪神に変化できるそうです。
持ち主を破滅へ導く
持ち主が不幸な目に遭ったときに身に着けていたモノには、持ち主の怨念が宿るという話もあります。
“呪いの宝石”と呼ばれる「ホープダイヤモンド」のように、神秘的な美しさを求めて多くの人が手にしてきたものの、その持ち主は次々と不幸になるというエピソードはたくさんあります。古今東西、こうしたモノにまつわるエピソードは事欠きません。
「ムー編集部厳選 ホントにあった恐怖体験 呪の巻」(学研パブリッシング・編/学研プラス・刊)には、インターネットから投稿された“怖い話”が厳選されて紹介されていますが、モノにまつわるエピソードをいくつか紹介しましょう。
指輪の持ち主がやってきた!
ひょんなことから、指輪を拾った人がいました。その指輪を気に入ってずっとつけていると、ある夜、「どんっ!どんっ!」と窓を叩く音が聞こえてきたそうです。「うるさい!」と思いながら布団に入って天井を見上げると…
なんと天井には血まみれの女性の姿が! ニヤッと笑った女は「私の指輪返して…」と話したといいます。怖くなって指輪を外に投げると、女性は姿を消しました。朝に外に出てみると、投げ捨てたはずの指輪はどこにもなかったそうです。