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自己啓発
2018/6/4 6:00

【今日の1冊】たった1時間で人生観が変わるアドラーの教え―『[超図解]勇気の心理学』

「社会的に有用な人」になろう!

共同体の利益を前提にして高い行動力を発揮するのが、この社会的に有用な人の特徴です。このタイプの人をアドラーは「有用で、正常で、人類の進化の流れに深く入り込んでいる」(中略)と表現しました。

(『[超図解]勇気の心理学』から引用)

 

アドラーが述べている「共同体の利益」とは、特定の企業や団体の利益増大に関与するだけに留まりません。「社会全体」ひいては「宇宙」に対する貢献を指しています。壮大なビジョンです。

 

時代に先んじることによって他人よりも得をする。そんな考え方が流行しています。でも、自分さえ良ければという考え方で得られる幸福感は、せいぜい「中の上」止まりです。きっと物足りなくなります。

 

目先の利益を捨てて、「どうすれば社会が良くなるだろう」と考えて行動する。それこそが「社会的に有用な人」であり、どんな立場であろうとも「共同体感覚の充実」につながります。

 

 

自己変革のインセンティブ

過去はもう変えられません。変えられるのは未来だけです。そしてその未来を変えようと思えば、いま現在の行動を変えねばなりません。
したがってアドラー心理学の勇気づけとは、いま現在を正しい目標に向かわせること、とも言い換えられるわけです。

(『[超図解]勇気の心理学』から引用)

 

貢献することによって「共同体感覚」が充実します。幸福感が高まります。つまり、自己変革のために勇気を奮うことにはインセンティブ(報酬)があります。やったもの勝ちです。

 

「社会的に有用な人」になるために目標を見直し続けること。それこそが、わたしたちにとって一生の仕事(ライフワーク)になります。情けは人の為ならず。骨折り損のように見える生き方こそが、じつは幸せの近道というわけです。お試しくだい。

 

【書籍紹介】

[超図解]勇気の心理学 アルフレッド・アドラーが1時間でわかる本

著者:中野 明
発行:学研プラス

フロイト、ユングと並ぶ心理学の巨人、アルフレッド・アドラー。”自己啓発の源流”として知られ、「勇気の心理学」とも呼ばれるその学説の全貌、のちの社会に与えた影響、さらにはアドラー自身の人生などを、豊富な図解により短時間で理解できる一冊。

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