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2018/6/6 23:00

福岡と鹿児島は仲が悪い? 新潟県民に「東北」と言うのはNG!――『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく

「はじめまして」の挨拶の中で必ず聞かれる「どこ出身?」は、どの世代でも通らざるを得ない質問ですよね。SNSが当たり前な時代になったとはいえ、出身地を登録する欄はなくならないし、「ゆるキャラ」や「方言女子」に「ご当地アイドル」と、自分の出身地をひとつの武器として使うことも増えてきたように思います。しかし、この出身地によって、気がつかないうちに相手を傷つけてしまうこともあるのかもしれません。

 

そこで今回は、『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』(矢野新一・著/学研パブリッシング・刊)より、「はじめまして」で失敗しないためにも知っておきたい特徴的な県民性をご紹介させていただきます!

 

 

近い都道府県とはライバル意識を持つ傾向に

私の出身は岩手県なのですが、県内の大学に進む前に祖母から「伊達藩の友達には気をつけろよ」と忠告されたことがありました。「何時代だよ!!」と思わず突っ込みましたが、私が高校生だった平成時代に言われました(笑)。岩手県は、県南から仙台方面に広がる伊達藩の領地と県央から青森にかかる南部藩の領地とがミックスされてできているため、祖父母の世代でもまだこのような言い伝えが残っていたというのです。

 

私は藩とか関係なく、いろんな出身地の子たちと仲良くして大学を卒業していますが、この状況は岩手県内だけでなく、日本のあちこちにあるそうです。九州の例をあげてみましょう。

 

鹿児島は過去中央と4回戦ったところだけに、中央の手先(?)である福岡が嫌い。博多と鹿児島の人がどこかで会い、同じ九州同士であることがわかると握手しようとするのだが、「俺、博多」、「俺、鹿児島」とわかった瞬間、互いにそっぽ向くほど。

(『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』より引用)

 

これを読んでいる鹿児島か福岡の出身の方…いかがでしょうか?

 

「今の時代、こんなことは関係ないでしょ!」と思っている方がほとんどかとは思いますが、なぜこのようにライバル関係になってしまったか歴史を紐解いてみると面白い発見ができて楽しいかもしれませんよね!

 

とは言いつつ、まだまだもしかしたら私たちの世代には理解できないような概念が日本には残っているかもしれないと思うとちょっと怖かったりもします…

 

 

飲み会でトラブル! もしかして県民性が原因かも?

ちょっと古いデータなのですが、『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』が出版された際の最新データによると、国税庁が調べた2007年でお酒の消費量が一番低い都道府県は三重県だったとのこと。最新データでは2016年のものが上がっていたのですが、こちらでの消費量が一番低いのは滋賀県に変わっていました。ちなみに三重県は44位と、約10年経ってもあまりお酒を飲む文化がないのかな?  と感じました。三重県出身のクライアントとお酒を飲む際の注意点を確認してみましょう!

 

津の顧客は飲むとさらに高圧的な態度になる。反論などせず黙って聞いておくこと。北勢や県南部の顧客は酔うと不満が出てくるので、こちらも黙って「ハイハイ」と聞いておくのがベター。接待は料理の美味しいお店で。伊賀の顧客はそこそこ飲むので、つき合うと良い関係が築ける。

(『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』より引用)

 

うーん(笑)、信じるか信じないかはあなた次第ですが、なにも三重県出身者だけじゃないような気も!

 

 

飲むと気が大きくなるのは沖縄県民?

もう少しお酒と県民の関係を見てみましょう。たくさん飲むイメージのある沖縄県は、以下のようにも言われているようです。

 

酔うと気が大きくなり、仕事につながるようなことを匂わせるが、気が変わりやすいので、じつは即ビジネスにはつながらない。

(『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』より引用)

 

逆に酔うと本音を言いやすくなる県民もいるようです。それが青森県。こちらも詳しくみてみましょう。

 

東部の顧客は酔うと人格が変わり、本音が出てくることが多いのでしっかり聞いておくこと。西部の顧客は酔うと、ますます頑固になる。口論にならないように注意して。

(『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』より引用)

 

青森県は西と東で文化も異なっているので、一概に「青森出身」と聞いたからと言って飲ませて本音を引き出そうとしてもNGなこともあるわけですね!

 

 

新潟県民に「東北」と言うのはNG

「新潟出身です」と言われたら、「あれ?  新潟って東北じゃなかったっけ?」なんて言ってしまわないように注意しましょう。新潟県民にとってこの質問はタブーというより、さんざんいろんなところで言われてきたことなので「またかよ…」と思ってしまうようです。

 

他にも、

・奈良県民に「鈍くさい」というのがNG

・岡山県民に広島カープの話をするのはNG

・宮城県民に「コシヒカリも美味しいですね」というのはNG

・石川県民にしつこい態度をとるとNG

などなど、各県民に対してタブーなことがそれぞれあるので、気になる方は『ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく』でチェックしてみてくださいね。

 

また、こちらの書籍には、県民との相性が一目でわかる相性表も掲載されているので、気になる方はチェックしてみましょう!  しかし、こればかりに囚われて「同じ都道府県同士で仲良くしよ」というのはもったいないので、「こんな面もあるのね!」と県民性をひとつの切り口として、円滑で楽しいコミュニケーションをしていきましょう。

 

 

【書籍紹介】

ビジネスの9割は「県民性」でうまくいく

著者:矢野新一
発行:学研プラス

狭い日本にひしめきあう「県民性」。本書は47都道府県をさらに77の地域に分け、男女別に上司、部下、顧客とのつき合い方を徹底分析。上手な叱られ方や酒席でのつき合い方など、ビジネスシーンはもちろん、普段の人づき合いを円滑するためのヒントを満載!

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