なぜだかわからないけれど、やたらとモテる女の子がいる。
可愛いし、気立ても良く、モテても不思議はないのだが、絶世の美女というわけではない。周囲にはもっと綺麗で、もっと頭が良く、お行儀も良い人がいるというのに、男性たちはなぜか彼女を選ぶのである。そうかと思うと、とても魅力的なのに、縁どおく、まったくモテない女の子もいる。この違いはどこで生じるのか?
淑女になるにはレッスンが必要?
ずっと不思議だと思っていたのだが、『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』(樋口智香子・著/学研プラス・刊)を読み、「なるほどねぇ」と納得してしまった。
著者の樋口智香子は、マナーコンサルトとして活躍し、現在は「愛されマナー術」を主宰している。元は資生堂のビューティコンサルタントとして働いており、その際、資生堂に受け継がれた接客の心と美意識を徹底的に身につけたという。
一生懸命女磨きをしているつもりなのに、なぜか縁遠い、大好きな彼の心をつかめない。そんな悩みを抱えた女性にとってこれほど強い味方はいないだろう。
淑女になるために行いたい12のレッスン
『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』で示されるのは、12通りの方法。簡単に箇条書きにすると、以下のようになる。
レッスン1 ガサツな女性は男性を幻滅させる。
レッスン2 「一流の男性」のハートを射止めるための条件
レッスン3 婚活パーティで視線を集めたかったら何をすべきか
レッスン4 品のある淑女になるための「おしゃれ」の条件
レッスン5 淑女になるための心の磨き方
レッスン6 ミステリアスな色気が男性をドキドキさせる
レッスン7 レディが予習しておくべき「洋食」のマナー
レッスン8 レディの「和食」のマナー
レッスン9 公共の場でのレディの常識力
レッスン10 イライラしたときの感情整理法
レッスン11 デキる妻の「常識力」
レッスン12 無理なく美女でいられる方法
この12のレッスンに真面目に取り組めば、私たちはもっと魅力的な女に変身できる。
淑女になるためのハウツー
実は、今まで淑女になるためのハウツーがあるなどと考えたこともなかった。淑女とは、やはり幼い頃からのしつけや、母親からの影響など、いろいろな要素が何代も何代も繰り返されて淑女という存在を形成していくのだと思いこんでいた。が、しかし…。
もし、家柄や血筋や育ちがすべてだというなら庶民の家に生まれた私たちに希望はない。淑女になるための扉は永遠に開かれないことになってしまう。
ちょっとした工夫で、あなたも淑女に
『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』を読むと、個人のちょっとした努力や工夫で、素敵な女性になることができることがわかる。
同時に希望もわいてくる。どんな環境にいようとも、淑女への扉を開けることが可能だと、明るい気持ちになるからだ。私たちもちょっとしたことに注意すれば、ガサツな女性になることを防ぐことができるのだ。
たとえば、いつも時間に追われギリギリに暮らしていると、素敵な女性にはなれないという。朝食もそこそこに、メイクもいいかげん、ヘアスタイルも適当にまとめて、息を切らしながら会社に到着。そんなことをしていたら、せっかくのデートの待ち合わせも、ガサツな自分をさらけ出すことになる。
他に、ガハハという豪快な笑い方も男性を恥ずかしがらせる。耳の痛い話である。私にも覚えがある。日常生活がガサツだとデートもやはりガサツなままとなる。
人間はそうは豹変できないものだ。普段の暮らし方が大切なのだ。
ヒントの中で一番、ピンときたものは…
『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』には、役に立つ様々なヒントが書かれている。中でも、私が1番、深く頷いたのは、「10分のメイクでも、自信を持って人前に立てるためにはどうしたらいいか?」についてだ。
答えは意外なほど簡単で
それは、「フルメイクをする」ということ。
ファンデーションなどのベースから、アイシャドーや口紅といったポイントメイクまで、全てのアイテムをひと通り使う、ということだけです。『気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン』より引用
メイクに省略した部分があると、顔がぼんやりしてしまうという。これは気づかなかった。確かに、口紅を塗るのを忘れていると、いつも夫に言われる。「暁子、顔色が悪いよ」と。
たとえ時間がなくても、毎日省略せずにやっていくことでメイクは上達し、なりたい自分に近づいていくことができるという。
「継続は力なり」という言葉は、淑女になるためにも必要なヒントだった。気品ある花嫁になりたい人も、既に結婚している人も、レッスンを意識して淑女を目指そう。そして、品格ある女性になって自分自身を幸福にしたいものである。
【書籍紹介】
気品あふれる花嫁になるための淑女レッスン
著者:樋口智香子
発行:学研プラス
愛する人と結ばれ、幸せ一杯の結婚式。あなたはバージンロードを歩く花嫁。そのとき、誰もがうっとりするような「気品」のある、美しい花嫁になりたいと思いませんか? 女性には女性ならではの優しさ、やわらかさ、愛らしさがあります。身なりを整え、美しい言葉で話し、優雅に振る舞う……。無理にかしこまる必要はありませんが、どんなときでも、「大人のレディ」として振る舞える女性は、とても魅力的です。男性の心を癒し、周囲からも愛されるのです。 品格のあるしとやかな女性のことを「淑女」といいます。外見も内面も美しい大人のレディは、女性としての魅力にあふれています。 本書で、素敵な男性のハートを射止める、淑女のたしなみを身につけていきましょう!
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