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2018/6/18 6:00

累計150万部突破の著者が教える初対面の人と会話を続けるテクニック――『実践ノート「話し方」で人生は変わる』

仕事で初対面の人と会う日は、いつも緊張します。移動中の電車の中で、いったい何を話せばいいのだろうと悶々と考え、あっという間に取引先に到着。

 

応接室で対面し、名刺を渡した後、言葉が出てこない。ああ、どうしよう……あなたもそんな経験、ありませんか?

 

 

なぜ、話が続かなくなるの?

「会話が続かなくて困る!」「会話が苦手」という人に手を差し伸べてくれる一冊が、『実践ノート「話し方」で人生は変わる』(福田 健・著/学研プラス・刊)です。本書によると、初対面での会話が苦手という人は、次のような悩みを抱えていることが多いようです。

 

・何を話していいのか謎

・相手の反応が悪いと、話が途切れる

・ネタ切れに陥る

 

初対面の人と話すとき、いきなり「今日は天気がよくてよかったですね」と、天気のことから初めてしまう人はいませんか。この質問は、「晴れですね」と返された後に会話が途切れ、沈黙してしまうありがちなパターンです。

 

初対面の人に、天気のネタは辞めておくのが無難です。

 

 

気まずい沈黙の原因は?

そもそも、会話が続かなくなってしまうのは、質問の“質”に問題があるのです。例えば、本書に紹介されている、“まずい”会話の例を紹介しましょう。

A「Bさんの出身はどちらですか?」

B「広島です」

A「広島のどのあたりですか?」

B「ちょっとマイナーですが、三原というところです」

A「子どもの頃からずっとですか? 大学からは東京ですか?」

B「ええ、大学から東京で早稲田です」

A「そうですか…」

Aさんは、広島のことも三原のことも詳しくなかったので、次の質問を始めてしまいました。その後は、質問、答え、質問、答えの繰り返し。しまいにはネタ切れに陥るというパターンです。これでは会話が続きません。

 

ところが、このやり取りの中に、会話を盛り上げる言葉が隠されているのです。なんだと思いますか?

ちょっとした単語から話を広げる

答えは、広島、三原という地名です。こうした具体的な単語が出た時点で、もっと話を広げるチャンスがありました。例えば、次のように会話を続けることができます。

A「広島ですか。私、広島はあまり行ったことがなくて、お好み焼きと広島東洋カープが出てくるぐらいなんですが、どんなところですか」

A「三原、初めて聞く地名です。ちなみに、新幹線の広島駅からはどんなふうに行くんですか」

 

……こんな具合に質問を返せばよかったのです。地名にかぎらず、相手の言葉の中に、何かひとつでも自分が知っている言葉を見つけるのがポイントです。

 

知らない言葉が出てきても、チャンスです。2つ目の「三原」から話を広げた例のように、相手に質問をするようにすれば、そこから会話が発展しやすいのです。

 

 

訪問前にできることはたくさんある

取引先に出かけるあなたは、いわば会社の“顔”です。会話で気まずい思いをしないためにも、訪問前に予行演習や、話のネタを仕込んでおくのもいいでしょう。

 

例えば、会社の社名の由来を調べてみるのもいいですし、駅から訪問先の間にある商店街の様子を観察しておくのもおすすめです。出身地や天気は、どうしてもワンパターンの話に陥りがち。社名や商店街の話題なら、雑談が盛り上がって、スムーズに商談ができそうですね。

 

また、本書によると、話を盛り上げるのが苦手な人は、徹底的に“聞き上手”に徹してもいいそうです。人は相手から笑顔で相槌を返されるだけで、話を楽しんでもらえていると安心して、心を開きやすいのだとか。逆に、無表情だと警戒されていると感じるそうですから、話しているときの表情にも気を遣うようにしたいものです。

 

【書籍紹介】

 

実践ノート「話し方」で人生は変わる

著者:福田 健
発行:学研プラス

職場、家庭、仲間内での人間関係は「話し方」でうまくいく! 『「話し方」で人は9割変わる』などのシリーズで150万部突破の福田健による、超実践的な「会話のレッスン」。26の実例をもとに、「話し方」の改善ポイントを徹底指導します。 「初対面の人と会話が続かない場合」「オフ会での会話の持っていき方」「夫婦や恋人同士でつい口ゲンカになる場合」「上司や部下とうまく意思疎通ができない場合」「オタクの友人の旦那との会話」などなど。必読の1冊です!

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