下の子は、上のきょうだいを見て育つものだと、最近とみに思う。
我が家の末っ子2歳のここ数か月の成長は、本当に目覚ましい。兄や姉の姿をよく見ていて、気づけば自分で体を洗い、靴を履き、ボタン付きの服を一人で脱ぎ着し、箸まで器用に使っていた。どれも、まったく私は教えていない。
とはいえ、「教えなくても大丈夫」とあまりに放任なのも考えものだということも、痛感している。
長女のやる気スイッチはどこにある!?
長男は1人目ということもあり、私も夫もはりきっていろいろなワークや知育系おもちゃを渡し、一緒にひらがなの読み書きを学んでいった。幼稚園に入る前には50音が読め、書くことも割と早くからできていたように記憶している。そういえば、九九も覚えていた。
それが、2人目の長女はというと、長男ほど力を入れておらず、というか、むしろ「そのうち読めるし書けるか~」と呑気に構えていた。だが、日常生活の動作とは違って、読み書きなどの学習的なことというのは、やはり誰かが教えてあげないと習得しないということにいまさら気づき、慌てて教えている今日このごろだ。
読みはOK、次は書くことを教えたいのだが、なかなか本人がその気にならない。「じぃじやばぁばに、自分でお手紙が書けたら楽しいよ」と言っても、「ママが書いてくれたらいい」の一点張り。お姫様系のひらがな練習本を渡すも、続かない。誰か彼女のやる気スイッチがどこにあるか、教えておくれ…。
どうしたものかと思いあぐねていたとき、「いつもの値段で6大特典付き」という、かなり魅力的なワークを書店で発見した。りんごちゃんのどアップが目を引く、『2~4歳 はじめてのおけいこ 特別限定版』(学研の幼児ワーク編集部・編/学研プラス・刊)だ。
先日5歳になった長女には、簡単すぎるかもしれない。だが、2歳の次女をメインにしながら、長女も一緒に楽しめたら。願わくば、文字を書くことのきっかけになってくれれば。そんな想いで、2人の娘の前にりんごちゃんのワークを置いてみた。
実際に姉妹でやってみた。その感想はいかに?
さて、ここからは娘たちの反応を盛り込みながら、『2~4歳 はじめてのおけいこ 特別限定版』で感じた点を述べていこうと思う。
カギは“自分だけ”の文房具
まず、箱入りの本書を見て、「わ~!」と大歓声を上げる2人。早くあけろと急かされながら、中身を取り出す。
注目の特典は、クレヨン3色・あいうえおポスター・三角太えんぴつ・えんぴつ削り・えんぴつ用補助グリップ・六角えんぴつの6つ。プラス本誌だ。
普段はなんでも同じものを与えないと大ブーイングなのだが、今回は違った。
「しーちゃんは2歳だから、これから線がかけるようになるように、クレヨンからはじめようね。かほちゃんはもうお姉ちゃんだから、鉛筆でいけるかな?」
赤青黄色のクレヨンに飛びつく2歳と、鉛筆をうれしそうに握る5歳。相手のものを羨ましがる様子はない。
正直、クレヨンも鉛筆も、家には山のようにある。だが、「私だけの」という特別感がたまらなくうれしく、テンションがアップしたようである。