これだけクズエピソードを読んでいるのに…
ここまで読んだだけでも「なんてすごい人生なんだ」と思う人も多いと思うのですが、この後の掟さんもまだまだすごいです。出版社に就職するもすぐに辞めてしまったり、またペンキ屋さんへ出戻ったり、エロ本の編集をしたり、ビルの窓拭きのお仕事をしたり、どんどんバイトを重ねていきます。この本の帯には『バイトって素晴らしい! って本じゃねえからな!!!』と漫画家・東村アキコさんのコメントも寄せられていますが、最後まで読んでいくと、なぜか私自身も「働きたい」「いろんな業種を経験してみたい」と謎なポジティブパワーが湧いてきてしまったのです。
よく「好きを仕事に」なんて言われていますが、そんなことよりも目の前にある仕事を必死になってやっていたらどんな普通のことでも、どんなに当たり前のことでもキラキラ楽しくなるんだということを掟さんに教えてもらったように思います。
「これからどう働いていこう」「このままサラリーマンしていていいのかな?」と思っているビジネスマンにこそ、掟さんの生きる力、クズなのにかっこよく見えてしまう生き方を知ってほしいと思いました。ちょっと女性には手に取りにくい表紙かもしれませんが(笑)、勇気を持ってゲットしてください!!
【書籍紹介】
男の!ヤバすぎバイト列伝
著者:掟 ポルシェ
発行:リットーミュージック
ニューウェイブバンド”ロマンポルシェ。”のボーカル&説教担当、アイドルDJやライターとして(一部で)絶大な支持を誇るサブカル界の兄貴・掟ポルシェ。彼がナメた姿勢で取り組んできた自身のバイト体験を赤裸々に綴った連載(音楽エンタメサイト『耳マン』掲載)をまとめ、特別対談も収録した初の自叙伝的コラム! 掟ポルシェが全裸で書いた破天荒な生き様がここに!