本・書籍
2018/11/13 21:45

君は「日本三大怪魚」を知っているか?――『怪魚・珍魚大百科』

地球上に存在する魚類は、2万5000~3万種類と言われている。そのなかでも一番巨大な魚は、体長20mにもなると言われているジンベイザメだ。大きな体なのに、主食はプランクトンというのがなんともおもしろい。

 

 

世界最強の淡水魚は「パプアンバス」

僕は魚全般、そのなかでも深海魚が好きなのでよくその手の本を読むのだが、今回は『怪魚・珍魚大百科』(本村浩之・著/学研プラス・刊)を読んでみた。

 

怪魚・珍魚と銘打たれているだけあって、いろいろおもしろい魚が掲載されている。「ドラド」はその名の通り、成魚になると体が金色に輝くし、目のレンズが上下に分かれており、水中と空中を同時に見ることができる「ヨツメウオ」なんていう魚は、生命の神秘すら感じる。

 

ちなみに世界最強の淡水魚と呼ばれているのは「パプアンバス」(ウラウチフエダイ)。パプアニューギニアの川に生息している。なぜ世界最強なのだろうか。

釣り人の間では、同じ体重の魚の中でいちばん泳ぐ力が強いとされ、世界最強の淡水魚といわれる。

(『怪魚・珍魚大百科』より引用)

実際に本書の著者がこのパプアンバスをつり上げた様子が書かれているのだが、かなり引きが強いらしい。「クマみたいな魚」だということだ。なお、パプアンバスは沖縄の浦内川でも生息しているらしい。

 

 

「イトウ」「アカメ」「ビワコオオナマズ」。これが日本三大怪魚

さて、本書には「日本最大怪魚」なる単語が登場する。みなさんは知っているだろうか。その魚とは、「イトウ」「アカメ」「ビワコオオナマズ」だ。

 

「イトウ」は北海道に生息する、日本最大の淡水魚。最大体長は2mになると言われている。最近は個体数が減っており、幻の魚と呼ばれている。

 

「アカメ」は、西日本の太平洋岸だけに生息する巨大魚。体長は1m以上になる。光が当たると目が赤く光るところから、この名前が付いたようだ。

 

そして「ビワコオオナマズ」。名前の通り、琵琶湖に生息する巨大ナマズで、最大体長は1.2m。別名「琵琶湖のぬし」と呼ばれているそうだ。

 

しかも、このビワコオオナマズはなかなか強い。

琵琶湖では、外来魚のブラックバスがふえて問題になっているが、ビワコオオナマズはその成魚も襲って食べる。まさに「琵琶湖のぬし」だ。

(『怪魚・珍魚大百科』より引用)

まさにぬし。日本最大の湖だけに、このような怪魚がいても不思議ではない。

 

 

怪魚を釣るのは男のロマン

なお、本書には著者が実際にアマゾンなどに訪れて怪魚を釣り上げた様子が綴られたコラムがある。まだ見ぬ強豪と戦うというのは、とてもロマンがある。

 

さすがに怪魚を釣りに行こうとは思わないが、なんとなく釣りをしてみたくなった。実は僕は、海釣りをしたことがない。来年は海釣りデビューでもしてみようかと思う。

 

 

【書籍紹介】

怪魚・珍魚大百科

著者:本村浩之
発行:学研プラス

ワニ顔の巨大魚「アリゲーターガー」、魚釣りをする魚「カエルアンコウ」そんな世界中の川から深海まで生息する常識外れの魚達を大百科シリーズならではの迫力あるイラストと写真で70種紹介!ニュースやテレビ番組で話題沸騰中の怪魚の世界を楽しめる一冊!

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