暑い季節に開催される居酒屋での飲み会。「早くビールが飲みたい!」と仕事を終えて店に駆けつけると、通されたのは御座敷の席。
「ゲッ…。足のニオイ大丈夫かな…。」革靴やパンプスを1日中履いて仕事をしてきた人ほど、靴を脱ぐのがためらわれる瞬間かもしれません。ですが、こうした足のニオイはちょっとした事で軽減・抑制させる事が出来るんです。簡単に出来る足のニオイ対策を『ニオイで女性に嫌われない方法』(松林宏治、五味常明・著/インプレス・刊)から見ていきましょう。
■足のニオイの原因
そもそも足のニオイはどうして発生するんでしょうか?
その理由は、足の汗腺の量にあります。足の裏には、足の甲の3倍、背中や胸の5倍~10倍もの汗腺が存在していて、1日にだいたいコップ1杯分もの汗をかくと言われています。その、かいた汗を放っておくと皮膚の常在菌に分解され脂肪酸に変化し、ニオイのもととなってしまうのです。
そして、さらに足のニオイを強めてしまう原因がコチラ。
足の裏は角質層が厚くなっており、この角質層にある表皮細胞と言われるものが新陳代謝や摩擦等で剥がれ落ちるため、大量の垢が発生します。この垢を栄養源に皮膚常在菌は繁殖し、皮脂腺などからの分泌物が混ざり、余計にニオイが強くなるのです。(『ニオイで女性に嫌われない方法』から引用)
そして靴の中が蒸れて高温多湿状態になると皮膚常在菌はさらに活動を活発化させ、角質層はよりはがれやすくなるという悪循環に…。こうした「汗・角質・靴の蒸れ」の3つが足のニオイを発生・増幅させる要因なのです。
■簡単! 角質とりでニオイとり
まずは、足のニオイ要因3つの中の「角質」に有効なニオイ対策をご紹介します。用意するのは酢とお湯のみ。この2つを両足が入る洗面器等に酢を1、お湯を3の割合で入れて酢を薄めます。そこに30分~1時間足を入れるだけ。すると酸にはピーリング効果があるため軽くこするだけで、足の古い角質がボロボロと取れちゃうんです。
これを週に1度を目安にして続けると、常在菌の栄養源になる前に角質を取り除くことが出来るのでニオイケアとしてオススメだそう。
■靴で気をつける意外なニオイ対策
次にご紹介するのは「靴」で気をつけるべきニオイ対策ポイント。それはズバリ「靴のサイズ」です。小さいサイズだと、中の通気性が悪く足のニオイが発生してしまうのは予想がつきますが、反対に大きなサイズの靴の方が良いかというと、実はそうでもないのです。
大きいサイズの靴は、歩くたびに足と靴が必要以上に動くため摩擦熱が発生します。その熱が汗を誘発し、雑菌を繁殖させニオイを発生させてしまうのです。自分の足にあったサイズの靴を履くことが機能面やニオイの面から見てもベターですね。また、お気に入りの靴などは毎日履いてしまいがちですが、これも足のニオイを抑制するためには避けるべき行為。足臭予防として靴についた汗を乾かすためにも、最低でも3足の靴をローテーションさせるようにしましょう。
この他にも口臭や体臭、そして加齢臭や女性の頭皮のニオイまで、あらゆるニオイについての問題を完全網羅している本著。普段、ニオイに無頓着な人こそ陰で「スメハラ」と言われている可能性大です。ぜひご一読を。(文:凧家キクエ)
【参考文献】
ニオイで女性に嫌われない方法
著者:松林宏治、五味常明
出版社:インプレス
ニオイに敏感な時代、人はニオイで嫌われる!! 社会人にとっても職場でのニオイは大問題。人には聞けない自分のニオイ、気になりませんか?臭気判定士であり、におい刑事(デカ)の異名を持つ著者が、口臭、体臭、家のニオイまで、原因と対策を伝授します。ちょっとした工夫でいますぐ始められる工夫満載! もうスメハラに悩まない!