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2022/2/11 10:00

『地球の歩き方』なの?『月刊ムー』なの? ”混ぜるな危険”驚異のコラボで生まれた旅行ガイド『地球の歩き方ムー』とは?

販売前からSNSで話題となり、出版前に重版となった『地球の歩き方ムー〜異世界(パラレルワールド)の歩き方〜』。本の厚さ約3cm、重さ627gとカバンに入れて持ち歩くにはなかなかな大きさですが、一度読み始めると、寝るのを忘れてページをめくり続け、いつの間にか異世界へと旅立っている……そんな不思議体験ができる1冊です。

 

今回は、この異色コラボが実現させた担当編集者さんを直撃! おすすめページも教えていただきながら、『地球の歩き方ムー』の魅力をたっぷりとお伺いします。

 

地球の歩き方ムーの詳細はコチラ

『地球の歩き方ムー』は、見えざる力によって運命的に誕生した!?

『地球の歩き方』と『月刊 ムー』の創刊は、1979年(昭和54年)と奇しくも同年に発行されている。『地球の歩き方』は、創刊時からダイヤモンド・ビッグ社が発行していたが、2021年1月より学研プラスへ事業譲渡。譲渡先である学研グループといえば、日本を代表するオカルト情報誌『月刊 ムー』(現在ワン・パブリッシングが発行)を忘れてはいけない。

 

創刊から40年以上の時を経て、同じグループとなった2冊の本たち。これは一体、何を意味するのか。創刊時からコラボレーションする運命は決まっていたのかもしれない……。

 

と、ちょっと『月刊ムー』的に始めてみましたが、今回の『地球の歩き方ムー』はどのように実現したのでしょうか? 編集担当の池田祐子さんにお話を伺いました。

 

「コラボレーションのきっかけとしては、表向きには、2021年8月に発行された『世界197ヵ国のふしぎな聖地&パワースポット』内で、『月刊ムー』の編集長である三上丈晴さんに取材したことなのですが、実は2020年の11月、事業譲渡の直前に、こんなツイートをしているんですよ」(池田祐子さん、以下同)

 

 

「このツイートの反響が結構、大きくて。編集部が世論の期待を背負っていた部分があったかもしれないですね。また、弊社(株式会社地球の歩き方)の現代表が『月刊ムー』編集部出身ということもあり、裏で何やら動きもあったみたいです。きっかけとしては、『世界197ヵ国のふしぎな聖地&パワースポット』の三上編集長への取材でしたが、それと同時進行で『地球の歩き方ムー』の企画も密かに進行していてました。いろんな人が知らず知らずに動いたことで企画がまとまるということは、出版する運命だったかもしれないですね(笑)」

 

地球の歩き方ムーの詳細はコチラ

 

地球の歩き方スタッフ陣もムー色に染まった!?

2021年春ごろから企画がスタートしたという『地球の歩き方ムー』。半年以上かけて、『地球の歩き方』の編集部と、『月刊ムー』編集部でアイデアを出し合いながら1冊にまとめられたそうです。

 

本書の構成はとても面白く、地球の歩き方らしい解説が掲載されているページと、「あれ? 私って『月刊ムー』を読んでたっけ?」とまさに異世界に飛ばされてしまうようなページが混在しています。デザインでこだわったポイントをお伺いしました。

 

↑グラビア特集は見応えたっぷり! 『地球の歩き方』(上)『月刊ムー』(下) 視点で書かれる「ピラミッド」。同じ場所でも、素敵な写真で「行ってみたい〜」ワクワクと、「未知なる発見だ……」と別なワクワクを感じさせてくれるのがすごい

 

「1つのスポットに対して、『地球の歩き方』的視点と、『月刊ムー』的視点を同時展開していくことで、お互いを異世界として、パラレルワールド(同時並行世界)を感じてもらえるデザインにしました。本のタイトルから『うん、これで異世界に転生されても大丈夫だな!』っていう声もいただいたんですけど、実際に歩ける場所しか掲載していないので、お間違えないように(笑)」

 

↑地球の歩き方によるリアルな現地情報と、もし〇〇だったらと想像力を掻き立ててくれる『月刊ムー』視点を合わせて読むことで、ピラミッドの魅力が何倍にも膨れ上がってしまう。

 

「以前出版した『水曜どうでしょう』とのコラボもそうでしたが、地球の歩き方のデザインは汎用性が高いので、そのパロディがウケるというのが経験則としてありました。『月刊ムー』に寄せたデザインもできますが、そうするとムー民(『月刊ムー』読者の愛称)さんには物足りなさを感じるだろうし、違うな……と。今回も、地球の歩き方を創刊時から担当している編集プロダクションやベテランのデザイナーさんにお願いして制作しています。最初、『地球の歩き方』のスタッフ陣は『歩き方とムーのデザインはハッキリ分けます!』ってちょっとの侵食も許さない雰囲気でした。でも、制作が進むにつれて皆がだんだんムー色に染まり……気がついたら地球の歩き方の特集ページも『月刊ムー』みたいになっていました(笑)」

 

↑『月刊ムー』っぽいけれど、こちらは『地球の歩き方』の特集ページ。『月刊ムー』ではお馴染みのイラストレーター久保田晃司さんにイラストを依頼しています!

 

地球の歩き方ムーの詳細はコチラ

 

『地球の歩き方ムー』おすすめページベスト3をご紹介

『地球の歩き方』創刊時からのスタッフ陣まで染めてしまった『月刊ムー』! 恐るべし!!

 

ここからは、編集部の独断で選んでいただいた『地球の歩き方ムー』おすすめページをご紹介します。池田さんは、これまで80か国以上巡っているというまさに地球の歩き方の達人。そんな池田さんですが、この企画を進めるまで『月刊ムー』に触れることがあまりなかったそうで、編集していく中で「この場所に、こんな逸話が!」と新たな発見がたくさんあったと教えてくれました。

 

失われたムー大陸をどう歩く?『沈んだ大陸の痕跡を探しに』

「もう歩けない場所を、どう歩かせるか? というのは、頭を悩ませた部分です。ムーやアトランティス大陸は、その痕跡が辿れる場所を『地球の歩き方』的に紹介しています。『月刊ムー』的な考察を読んで、実際に与那国島海底地形を訪れると、今までの景色が違って見えるのではないでしょうか」

 

ロンギヌスの槍は実在する!? 『キリスト教の聖遺物』

「このロンギヌスの槍の写真、私が撮影しました! 同じページにあるノアの箱舟のかけらがありますが、ノアの箱舟が漂着したと言われているアララット山(トルコとアルメニアにまたがる山)のページと合わせて読むと『本当にあったのかも……』と不思議な感覚を味わえますよ」

 

侵入禁止エリアはどうなっているの?『アメリカのUFO関連地域』

「UFO好きには有名な『エリア51』って、中には入れないんですよね。UFOマニアの聖地として掲載していますが、実際にどんな場所なのか? というのは『月刊ムー』視点からも紐解いています。周辺情報の詳細は『地球の歩き方』ページ、異星人のミステリーについては『月刊ムー』のページを読んでもらうと考察が深まります」

 

ちなみに、沢山の候補地の中から掲載を減らしたのは“心霊スポット”。ヨーロッパの幽霊屋敷なども掲載されていますが、好き嫌いが分かれるだろうと、今回は最小限にとどめているのだとか。今後、『心霊スポットの歩き方』が発売されたりするとか、しないとか……(今の所、発売予定はありません!笑)。

 

他にもTBSテレビ「世界ふしぎ発見!」のミステリーハンター竹内海南江さんへのインタビュー(『月刊 ムー3月号(No.496)』では、『地球の歩き方ムー』で語りきれなかった部分も掲載予定)、SNSで公募した「ミステリー体験」の投稿ページや、『地球の歩き方』ではお馴染み巻末にある「旅のプランニング」には、UMAを探す際の服装やどんな世界の人とも仲良くなれそうなエスペラント会話まで掲載されています。

 

↑英語ではなく、国際共通語であるエスペラント語というところにもこだわりが!!

 

超ボリューム満点なので、『地球の歩き方』ファンにも、『月刊ムー』好きな方にも、どちらも読んだことがない方にも楽しんでいただける1冊になっていますよ!

 

地球の歩き方ムーの詳細はコチラ

 

何よりも自由なガイドブックが『地球の歩き方ムー』

『地球の歩き方』といえば、海外旅行の欠かせない相棒的な1冊でしたが、新型コロナウイルスによってその売り上げは9割減に。「また海外旅行ができる時のために……」と、現在は、世界遺産や巨像、カレーといった角度から世界を読み解く『旅の図鑑シリーズ』、女性向けの『arucoシリーズ』では「東京で楽しむ海外」にテーマをしぼるなど、企画力で勝負した新刊を次々と生み出しています。

 

そんな中、運命的に誕生した『地球の歩き方ムー』。このコラボレーションの楽しみ方をお伺いしました。

 

「これまで『地球の歩き方』は、教科書にあるような定説を掲載していましたが、もともと現地取材しているとムー的なネタも聞く機会が多々あったんですよ。今回コラボできたことで、いろんな視点から読み解ける自由なガイドブックにすることができました。それに、今は定説でも、時代の変化によって『月刊ムー』の解釈が正解になる時代も来るかもしれません。何を信じるかは、あなた次第っ! なかなか現地に行けない状況ですが、まずは妄想トリップや異世界冒険をたっぷり楽しんでもらえればうれしいです」

 

発売前から、書店さんの反応も良くイベントやキャンペーンが展開される予定なのだとか。この本は、他の国の『地球の歩き方』と同じコーナーを中心に置かれる予定とのことなので、旅行コーナーで『地球の歩き方ムー』をゲットしてみてくださいね。

 

これを読んでムーの世界にはまってしまったという方は、『月刊ムー』を。逆にムー民として知識は豊富にあるけれど、現地に足を運んだことがなかった方は、その地域の『地球の歩き方』もセットで楽しんでみるのがおすすめです。さぁ、時は満ちた! 『地球の歩き方ムー』共に、異世界へと旅立ちましょう。

 

【書籍紹介】

地球の歩き方 ムー

著者:地球の歩き方編集室
発売:学研プラス

共に1979年創刊のロングセラーブランドがスペシャルコラボ。世界中に残る謎と不思議に満ちたスポットの数々。諸説あるなかで、地球の歩き方、ムー、両方の視点から各スポットの神秘にせまるパラレルワールド(同時並行世界)の歩き方。何を信じるかはアナタ次第。想像力を無限大に、世界を旅して自分の目で真実を確かめてください!

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