『地球の歩き方』の進化が止まりません。7月にはなんとあの『ジョジョと奇妙な冒険』とのコラボを発売ッ! 一体、なぜ??(笑)。
お恥ずかしながら、ジョジョを通らずに生きてしまった私。「今から読み始めても追いつかないかな」「読み始めたら、ハマりそうで怖い」と避けてきたのですが、大好きな地球の歩き方とのコラボ……避けて通るわけにはいきません。
今回は、東北出身! 仙台は大学時代のデートスポットだったライターが、ジョジョの世界観を体験するために杜王町の舞台、仙台に行ってきたぜー!! グレートな内容かどうかは、この記事でチェックしてくれッ!!!!!
これが『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』だッ!
『地球の歩き方』といえば、海外旅行のガイドブック。ハワイやフランスといった人気スポットだけでなく、現地情報が少ない中東エリアやアラスカまで幅広く紹介されています。
コロナ禍で「旅行」の価値観も変わっていく中で、地球の歩き方も「次の旅行に備えた旅の楽しみ」をたくさん提供しています。そこで生まれたのが『地球の歩き方 ジョジョの奇妙な冒険』、どんな内容なのか想像できません!!(笑)
そもそも『ジョジョの奇妙な冒険』は、1987年から続く荒木飛呂彦先生の大人気シリーズ。漫画はシリーズ累計発行部数1億2000万部を突破し、アニメ化、実写化、ゲーム化とあらゆるコンテンツを通じてファンを魅了し続けています。登場するキャラクターやスタンド、独特なポージング、「だが断る」などのフレーズについてご存じな方も多いはず。
ここで『ジョジョの奇妙な冒険』について語り始めてしまうと、なかなか本題に入れないので、サックリお伝えしますね(ジョジョ好きな方、すみません!)。『ジョジョの奇妙な冒険』に出てくる冒険の舞台は、現実世界ともリンクしている場所多数。そのため、行こうと思えば行けちゃう場所もあるんです。
本書は、『ジョジョの奇妙な冒険』の世界を旅するためのガイドブックです。地球を半周する長旅から一都市滞在型まで、さまざまな冒険に役立つよう、一般的な情報だけでなく、原作エピソードを交えながら、各都市と各スポットの魅力を紹介していきます。
(『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』より引用)
本書の中身も『地球の歩き方』そのまま! ジョジョの世界を『地球の歩き方』目線から深掘りすることができちゃいます。ジョジョ好きな方は「このシーンあったなぁ〜」「この時のセリフが好きなのよ〜」と楽しめますし、私のようにジョジョを通らずに生きてきた人でも、この本を入口としてジョジョの世界観を知ることができるでしょう。
また、原作者である荒木飛呂彦先生へのインタビューも! 荒木先生の旅の流儀から奇妙な旅のエピソードまで見開き4ページでたっぷりで語られています。
他にも、高橋一生さん主演でドラマ化もされたスピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』の主人公・岸辺露伴と歩くルーヴル美術館や、世界各国オススメ記念撮影スポット、コラム、主人公たちの冒険も再現! どこを開いてもジョジョがいっぱいなので、読みながら、ジョジョの世界観を堪能することができますよ。
付録の「JOJO WORLD MAP」では、キャラクターたちが、どの話でどれくらい移動し、何年滞在していたのかもまとめられています。世界地図からジョジョを考察してみるとまた新しい考察も生まれてくるかも! 可能なら『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』を片手に世界中を駆け回りたいところですが(笑)、なかなかそれも難しいですよね。
でも、ジョジョには日本を舞台にしたお話もあるんです! その舞台は、宮城県仙台市をモデルにした町・杜王町。なぜ仙台がモデルなのか? というと、作者である荒木先生の出身地だからッ。本書では、ジョジョの世界観を感じながら仙台を巡ることができる「杜の都1泊2日モデルコース」が紹介されています!
『ダイヤモンドは砕けない』『ジョジョリオン』の舞台となっている杜王町。そのモデルは宮城県仙台市。市内を散策してみると、杜王町を彷彿とさせる建造物や地名がそこかしこに見つけられる。『ジョジョ』ファンならば一度は訪れてみたい土地だ!
(『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』より引用)
これは行くしかない! ということで、第4部『ダイヤモンドは砕けない』をガッツリ読み込み『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』と、仙台に冒険してきた様子をお伝えさせていただきます。
新しい仙台の魅力を発見できる「仙台の歩き方」
仙台へは東京から東北新幹線で、1.5時間。思ったより近い場所にあるので、思い立った勢いで行けちゃう距離! 地球の歩き方を片手に、仙台市内を冒険してみましょう。
まず向かったのは、広瀬康一くんの苗字と同じ、広瀬川! 仙台駅から八木山方面に向かうバスに乗り、霊屋橋・瑞鳳殿入口の停留所で降りるとこんな景色がッ!
さらに、バス停から10分ほど歩くと、『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』で紹介されている「縛り地蔵尊」というぐるぐる巻きの縄に縛られたお地蔵さんをみることができます。
この周辺から仙台市内へ向かっていくと、いろんなジョジョスポットに出会えます。例えば、国道286号線に出た交差点で振り返るとミヤテレタワーがッ!
さらに、ジョジョ好きなら外せないスポット、ローソン柳町通店も発見!
観光地ではついついバスや交通機関を使ってしまいますが、街中にジョジョスポットが点在しているので、歩いていると自分もジョジョの世界に入り込んだような気持ちに。体力が許すのであれば歩くことをおすすめします。
そして、仙台といえば屋根付きのアーケード!! ファッションやグルメなど堪能できますが、この中に最強のジョジョスポットがあるんです。
ドーーーーン!! 『むかでや』さんです。
『むかでや』さんは、1934年に創業した履物店。ジョジョでも、吉良吉影が上着のボタンつけをしたお店として登場します。お店には連日のようにジョジョファンがやってくるそうで、店員さんとも楽しくお話しできました。
続いて向かったのは杜王グランドホテル! ではなく『江陽グランドホテル』です。
ホテル内の装飾品は何もかもエレガント。彫刻やステンドグラスの照明を眺めているだけでも優雅な気持ちになれるので、承太郎のホテル生活妄想も広がってしまいました。
ホテルから歩いてすぐのところには、定禅寺通があります。約700メートルのケヤキ並木が圧巻! 杜の都のシンボルとも言えますね。
散策していると、ジョジョに出てきそうなポージングの銅像を発見ッ! せっかくなので……と、さまざまな角度から撮影してみました。
何気ない銅像ですが、ジョジョフィルターを通すと「作者がイタリア? 何か関係あるのでは?」と思えてくるから不思議です(笑)。
この日は日帰りで杜王町……いや、仙台市をあとにしました。最後に立ち寄ったのは、駅ビル内にある牛たん通り!
ジョジョでは杜王町の名物として「味噌味の牛たん焼き」が出てきます。この日は「牛たん焼き助」さんで、塩味と味噌味のミックスを頼んで食べ比べすることにしました。
初めて食べた「味噌味」は、コクも深くて噛めば噛むほどじゅわっと旨味が飛び出してくるぅ〜〜〜。さっぱりとした塩味も美味しいですが、味噌味を一度食べちゃうと戻れないかも……。まだ未経験の方は、ぜひ味噌味にチャレンジしてみてくださいね。
お土産を購入し、新幹線で東京へと戻りました。ジョジョ好きにおすすめのお土産を2つご紹介します。1つめがふじや千舟 本店の「支倉(はせくら)焼」。白餡の和菓子……かと思いきや、バターが香るコーヒーとも相性ばっちりな洋菓子テイスト。
もう1つが岩手銘菓の「ごま摺り団子」。ジョジョのように「ブッチュウン! ボドボドボドボド!」と、ならないように気をつけて食べましょうね。
今回は10時間ほどの滞在でしたが、た〜〜〜っぷりジョジョの世界を楽しむことができました。私のジョジョ歴も浅いので、しっかり漫画を読んでから、改めて『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』を片手に、江陽グランドホテルに泊まって満喫したいです(笑)。
そして叶うことなら、『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』に掲載されている他の国にも行ってみたい! 巻末には『地球の歩き方』ではおなじみの旅の準備と技術もジョジョバージョンが掲載されています。「旅で使えるジョジョ語」や「一緒に旅したいキャラクター&スタンド」など個性豊かな情報もあるので、来るべき日に備えてしっかり勉強しないと!
実際に足を運んでみることで、よりジョジョの魅力を堪能できるガイド本でした。気になる方はぜひ、『地球の歩き方 JOJO ジョジョの奇妙な冒険』をゲットしてみてくださいね。そして杜王町にもぜひ遊びに出かけてみてください! 今までにはない冒険を楽しめるはずです。