ある調査によると、男性の3人に1人、女性では7割以上が「冷え症」を感じているそうです。ほぼみんな「冷え症」な現代では、逆に冷え症じゃないと申し訳ないような気持ちにすらなっちゃいますよね。
そんな私も、夜更かしを始めた中学生くらいから冷えがひどくなり、「しもやけ」が常習化し、冬になるとトウガラシを入れた靴下をはいていたくらいです。(みなさんは「しもやけ」になったらすぐ病院に行きましょう!)冷えは万病の源なんて言われていますが、なぜ女性が冷えやすいのか? 簡単にできる冷えとり方法はないのか? などなど、今回はみなさんの「冷え疑問」におこたえしますっ。
なぜ女性ばかり「冷える」のか?
女性の7割以上が感じている「冷え」ですが、どうして女性の方が冷えやすいかご存じですか? 『「冷え」の悩みを瞬間リセット! あたため美人生活』(松岡博子・著/インプレス・刊)によると大きな原因は以下の2つ。
●女性は男性よりも血管が細い
●女性は男性よりも筋肉が少ない
また女性は、「手足」「おなか」「腰」が冷えやすく、その理由にも上記2つが関係しているというのです!
手足が冷えるのは、末端の毛細血管まであたたかい血が通わないからで、おなかや腰が冷えるのは、まわりにあたたまりにくい脂肪が多くついているからです。
(『「冷え」の悩みを瞬間リセット! あたため美人生活』より引用)
ちなみに、男性でも冷えを感じる理由としては、パソコンを使う作業が続くことで体よりも頭を使う生活になってしまい体を使わず冷えてしまうこと、座りっぱなしの姿勢から血のめぐりが悪くなり老廃物がたまってしまうこと、ストレスから冷えの原因になるような飲み物・食べ物を多く取ってしまうことが影響しているそうなんです。
デスクワークで座りっぱなし、運動は通勤の徒歩以外なし、冷えたお弁当に、夜はビール…そんな筋肉少なく血管細い女子はどんどん冷えを悪化させてしまっていたんですね。日々の生活を反省…!
1日3分でOKな『冷えとり体操』とは?
どうにかしたい! というあなた、1日たった3分でOKな立ったままできる「松岡式・簡単冷えとり体操」をしましょう。
生理中、妊娠中以外は毎日できる運動です。
【やり方】
①背筋を伸ばして椅子につかまる
②息を吐きながら、左足のかかとで左のお尻の中央を痛くない程度にトーンと1回たたく
③次に、右足で右のお尻を叩く
④左右交互に7回ずつたたき、最後にたたきやすい側を3回たたいて終了
(『「冷え」の悩みを瞬間リセット! あたため美人生活』より引用)
私は、1週間朝目覚めてからやるようにしてみたのですが、やった直後は下半身の動かしやすさを実感、続けていくうちに夜寝る前に足が「だるぅ~」ってなっていたのが少なくなったように感じました。継続は力なり…続けます!
体が冷えるとイライラが増す!
体が冷えるとどんな悪い影響があるのか…実はあまり知りませんよね? みなさんの中には「冬は仕方ないから特に対策はしていない」なんて方もいるのでは!? 冷えることによる体の変化を『「冷え」の悩みを瞬間リセット! あたため美人生活』の中からいくつかご紹介します。
・生理痛がひどくなる
・精子の元気がなくなる
・交感神経が優位になり、緊張し続けた体になる
・むくむ
・免疫力が弱くなり風邪をひきやすくなる
・お腹を下す
・間食が増える
3つ目の「交感神経が優位になる」ことで、人はイライラが止まらなくなるそうです。イライラを抑えるために甘いものを食べる→体が頑張って消化しようとするのでさらに末端が冷える→イライラ→甘いもの…と悪循環!
『「冷え」の悩みを瞬間リセット! あたため美人生活』には、それぞれの症状に合わせた運動法が紹介されていますので、「今年は冷えをなんとかしたい!」と思っているあなたは一度のぞいてみてはいかがですか?
(文:つるたちかこ)
【参考リンク】
年末のビジネスパーソンの「冷え」に関する調査(http://www.yomeishu.co.jp/health/survey/pdf/20131217_hie.pdf)
【参考文献】
「冷え」の悩みを瞬間リセット! あたため美人生活
著者:松岡博子
出版社:インプレス
「冷え」は人間にとって大敵! 肩こり、腰痛、生理痛のほか、ストレスがたまる、代謝が悪くなる、免疫力が低下する、男女とも妊娠しにくくなる、やせにくくなる、体がゆがむ、姿勢が悪くなって老けて見えるなど、健康面、心理面、美容面に深刻な影響を及ぼします。骨盤や背骨のゆがみを整えながら、体の不調を訴える人々を数多く救ってきた著者が提唱する「冷えとり&あたため生活」。健康にもダイエットにも効果抜群のぽかぽかライフスタイルをいますぐ始めましょう。