『就活をひとつひとつ』シリーズは、累計980万部突破のロングセラー参考書「ひとつひとつわかりやすく。」シリーズの「就活版」。自己分析、面接、インターンシップ、SPI対策まで、シリーズ全7冊を展開しています。
今回は『SPI3(言語・非言語)をひとつひとつわかりやすく。』より、「推論(内訳)」の問題と解説を紹介。この問題、あなたは解けますか?
問題
袋の中にミカン、リンゴ、カキが合わせて15個入っています。どれも少なくとも1個は入っており、ミカンの個数はリンゴやカキの個数より多いことがわかっています。このとき、推論ア~ウについて、正しいといえるものを示しているものを、次のA ~ F の中から選びなさい。
<推論>
ア:ミカンの個数は最も多くて14個。
イ:リンゴの個数は6個以下。
ウ:ミカンの個数は最も少なくて6個。
<選択肢>
A :アだけ
B :イだけ
C :ウだけ
D :アとイ
E :イとウ
F :アとウ
■解答:E
ミカンを「ミ」、リンゴを「リ」、カキを「カ」として式を作ると、問題文より、
ミ+リ+カ=15(個)
ミ・リ・カ> 0
ミ>リ・カ推論アは、成り立ちません。「ミ・リ・カ> 0」より、リンゴとカキが少なくとも1 個ずつ入っているので、ミカンの個数は最も多くて、
15−(1+1)=13(個)
になります。推論イは、成り立ちます。仮にリンゴが7 個の場合、「ミ>リ・カ」より、ミカンは最も少なくて8 個になりますが、このとき、カキは(15−7−8=) 0 個になるので、「ミ・リ・カ> 0」に反します。したがって、リンゴの個数は6個以下です。
推論ウは、成り立ちます。仮にミカンが5 個の場合、「ミ>リ・カ」より、リンゴとカキは、どちらも最も多くて4 個になりますが、このとき、合計は(5+4+4=) 13 個になるので、「ミ+リ+カ=15(個)」に反します。したがって、ミカンの個数は最も少なくて6 個です。
したがって、イとウが正しいです。よって、答えはE です。
「推論(内訳)」の解説
与えられた条件を整理して内訳を考える問題です。条件を整理するときは数式に置きかえて数量を求めます。与えられた条件が一目で理解できるように、できるだけ簡単な数式に置きかえましょう。複数の数式が考えられる場合は、場合分けをして、ひとつひとつ検証していきます。
■ここがポイント
数式(等式や不等式)に置きかえる
・「AはBより大きい」→A>B
・「CとDの年齢の和は79歳」→C+D=79
・「ボールペンは鉛筆より8本多い」→ボ-え=8
・「 袋の中に赤玉、青玉、黄玉が少なくとも1個は入っている」→赤・青・黄>0
【書籍紹介】
2026年度版 SPI3(言語・非言語)をひとつひとつわかりやすく。
著者:山口卓(監修)
発行:Gakken
これ1冊でSPI3の解き方がわかる! 算数・数学や国語の知識を基本から丁寧に解説しています。また、「非言語問題の推論」や「言語問題の二語関係など」SPI試験特有の問題についてもしっかり解説しており、解き方がよくわかります。